
「ひもを輪にする」は、目の前の動きは簡単でも、英語では何を・どの向きへ・どんな状態まで動かすかによって表現が変わります。日本語の「折る」「伏せる」「広げる」「回す」などを一語ずつ置き換えるより、動作の始点と結果を分けるのが自然な英語への近道です。
先に結論:会話で最も使いやすいのは make a loop in the string。手順説明では form a loop、ひも自体を曲げて輪にする動作なら loop the cord も使えます。結び目を作る tie とは別です。
| 英語表現 | 中心となる意味 | 向いている場面 |
|---|---|---|
| make a loop | 最も直接的な動作 | 日常の具体的な指示 |
| form a loop | 状態・形・場面を強調 | 状況を区別したいとき |
| loop the cord | 動きや結果を詳しく描写 | 手順説明・誤解を避けたいとき |
Contents
「ひもを輪にする」の英語は場面で選ぶ
make a loop
make a loop は基本動詞 make を使う日常的な言い方。in the string で「ひもの途中に輪を作る」、with the string で「ひもを使って輪を作る」です。
form a loop
form a loop は工程説明や工作の指示に合う少し硬めの表現。輪という形ができることに焦点があります。
loop the cord
loop the cord は loop を他動詞として使い、ひもを曲げて輪状にする動作を短く表します。loop it around the hook ならフックの周りに回します。
しゅみすけ(大山俊輔)
3表現の動きと結果を画像で比較

動詞だけを見るのではなく、対象物が最後にどうなっているかを確認してください。英語の動作表現では、同じ手の動きでも「回転した」「平らになった」「開いた状態を保った」などの結果が違えば、選ぶ語も変わります。会話では、動詞に方向や状態を示す語を足すと、難しい専門語を使わなくても具体的になります。
自然な例文で使い方を確認
- Make a small loop in the string.
ひもに小さな輪を作ってください。 - Form a loop and pass the end through it.
輪を作り、端をその中に通してください。 - Loop the cord around the handle.
取っ手の周りにひもを輪状に回してください。 - Leave the loop loose for now.
今は輪をゆるいままにしてください。
命令文は主語を省略し、動詞から始めます。丁寧に頼むなら Could you …?、手順として案内するなら Please … を前に置けます。仕事や授業では、対象物・位置・方向を省きすぎない方が安全です。
自動詞・他動詞と語順のポイント
「人が物を動かす」文では、基本的に 主語+動詞+目的語 の順です。方向を足す場合は、目的語の後ろに across the desk、toward the center、from the deck のような語句を置きます。一方、物が自然に動く文では目的語を置かず、物を主語にします。
- I + 動詞 + the object.:私がその物を動かした
- The object + 動詞.:その物が動いた
- 動詞 + it + 副詞.:代名詞 it は句動詞の途中に置く形が多い
「どこで」と「どこへ」は別です。on the desk は場所、across the desk や into the bag は移動の経路・到達点を示します。日本語では省けても、英語ではこの違いを言葉にすると自然です。
日本人が間違えやすいポイント
make the string a loop も文脈次第で通じますが、make a loop in/with the string の方が自然です。tie a loop は輪を固定するニュアンスが出ます。単に形を作る段階なら tie を急いで使わないようにします。
また、日本語の「〜する」を英語の難しい一語に固定すると、場面に合わないことがあります。日常会話では、相手が実際に見ている対象なら it、this part、here などを使い、短い文で補う方が伝わります。フォーマルな手順書では代名詞を減らし、the paper、the card、the opening のように対象を明示します。
しゅみすけ式:簡単な英語で言い換える
ぴったりの単語が出ないときは、①対象を言う、②簡単な動詞を使う、③最後の状態または目的を足す、という順に組み立てます。動作名を知らなくても、「ここを動かす」「この状態にする」「そのまま保つ」と説明できれば会話は成立します。
- Make the string into a circle.
ひもを丸い形にしてください。 - Bend the string like this.
ひもをこのように曲げてください。 - Put one end over the other.
一方の端をもう一方の上に重ねてください。
さらに一文で言いにくければ、Do this first. Then keep it like this.(まずこうしてください。その後、この状態を保ってください)のように二文へ分けましょう。make、put、keep、move、get、take などの基本動詞は、複雑な手作業を説明するときに特に役立ちます。
しゅみすけ(大山俊輔)
会話で使うときのミニ練習
A: What should I do with this?
これはどうすればいいですか。
B: Make the string into a circle.
ひもを丸い形にしてください。
A: Like this?
こうですか。
B: Yes, that’s perfect.
はい、それで完璧です。
相手の動きを見ながら説明する場面では、長い定義よりも短い指示が自然です。必要なら slowly、gently、a little、all the way などを加え、動きの速さ・力・程度を調整します。仕事では carefully や firmly を使えますが、強さを誤解させないよう、対象物が壊れやすい場合は gently を選びます。
関連表現も確認
ひもを輪にするの周辺には、対象物の形や移動を表す語が多くあります。動作そのものだけでなく、方向を示す up・down・out・over、状態を示す open・flat・loose なども一緒に覚えると応用が利きます。
関連して、「靴ひもを結ぶ」の英語表現も読むと、似た動作の境界が整理できます。
よくある質問
一番無難な表現はどれですか?
単独の場面なら make a loop が基本です。ただし、相手が状況を見ていない電話・文章では、位置や最終状態を一語句足してください。
日常会話と仕事で表現は変わりますか?
中心となる動詞は同じです。日常会話は it や here で短く、仕事の指示は対象物・方向・目的を明示します。丁寧さは Could you …? や Please … で調整できます。
動詞が出てこないときはどうしますか?
make it flat、keep it open、move it this way のように、基本動詞と結果を組み合わせます。ジェスチャーが使える場面なら like this も強い味方です。
力・方向・程度を足して具体的にする
「ひもを輪にする」の基本動詞が決まったら、small / loose / tight のような語を足すと、相手が再現しやすい指示になります。英語では、動作の種類を変えるより、副詞・前置詞句・結果を示す形容詞を後ろに加える方が自然なことがよくあります。
- Make the loop a little larger.
輪をもう少し大きくしてください。 - Keep the loop loose until the last step.
最後の手順まで輪をゆるくしておいてください。
輪の大きさは a small/large loop、締まり具合は loose/tight、位置は near the end of the string で示せます。手順では end が「端」、loop が「輪」、knot が「結び目」なので混同しないようにします。
否定の指示も便利です。Don’t move it yet.(まだ動かさないでください)、Be careful not to damage it.(傷めないよう注意してください)のように、避けたい結果を伝えます。作業を確認するときは Is this right?、完成状態を確認するなら Does it look right? と尋ねられます。
手順の英語では、first、then、after that、finally を使うと順番が明確です。長い一文へ情報を詰め込まず、動作ごとに区切ると初心者にも伝わりやすく、聞き間違いも減らせます。
まとめ
会話で最も使いやすいのは make a loop in the string。手順説明では form a loop、ひも自体を曲げて輪にする動作なら loop the cord も使えます。結び目を作る tie とは別です。 「ひもを輪にする」を英語にするときは、日本語の動詞だけでなく、対象・方向・結果・目的を確認しましょう。最初から完璧な一語を探す必要はありません。基本動詞で動きを説明し、必要な情報を一つずつ足せば、日常でも仕事でも自然に伝えられます。










