「順番に」は英語で?in order・one by one・in turnの違い

「順番に」の英語表現 in order・one by one・in turnの違い

「順番に」を英語にするときは、日本語だけを見て一語に決めないことが大切です。まず覚えたいのは in order。ただし、何を順番に表したいのかによって、one by onein turn のほうが自然になります。

この記事では、日常会話と仕事の両方を想定し、3表現の違い、文中での位置、よく使う組み合わせ、日本人が迷いやすい点、そして難しい単語が出ないときの言い換えまで整理します。

「順番に」の英語を先に結論から

  • in order:決められた並びや手順に従う
  • one by one:複数のものを一つずつ処理する
  • in turn:複数の人や物が交代で同じことをする

迷ったときは、まず「何が起きたか」「話し手がどこを評価しているか」を確認しましょう。同じ出来事でも、方法、結果、周囲からの見え方のどれに焦点を置くかで選択が変わります。

しゅみすけ(大山俊輔)

日本語の一語をそのまま置き換えるのではなく、伝えたい場面を短い日本語に言い直してから英語を選ぶと、ぐっと自然になります。

in order・one by one・in turnの違い

in order・one by one・in turnの使い分け図
表現 中心の意味 向いている場面
in order 決められた並びや手順に従う 日常と仕事の基本表現
one by one 複数のものを一つずつ処理する 結果や判断をはっきり示す場面
in turn 複数の人や物が交代で同じことをする 状況を具体的に描写する場面

in order:最初に覚えたい基本表現

in order は、決められた並びや手順に従うときに使います。動詞を修飾する場合は、一般に動詞の後ろ、または文末に置くと組み立てやすくなります。文全体を評価する語として使う場合は文頭に置かれることもありますが、まずは「主語+動詞+目的語+副詞」の順を基本にすると安全です。

Please put the files in order.
ファイルを順番に並べてください。

否定文では not の位置に注意します。副詞そのものを否定したいのか、行動全体を否定したいのかで意味が変わることがあります。声に出すときは、対比したい語を少し強く読むと意図が伝わりやすくなります。

one by one:焦点が変わる表現

one by one は、複数のものを一つずつ処理するときに選びます。in order と同じ日本語訳になる場合でも、話し手が見ているポイントは同じではありません。仕事のメールでは、主観的な評価だけでなく、何がどうなったのかを目的語や補足語で明確にしましょう。

We checked the names one by one.
名前を一つずつ順番に確認しました。

会話では前後の文脈が共有されていれば短く言えます。一方、報告書やメールでは、対象・時点・理由を補うと誤解を防げます。副詞だけで説明を済ませず、必要に応じて because、so、when などで背景を加えるのが実用的です。

in turn:場面を具体的に見せる表現

in turn は、複数の人や物が交代で同じことをするときに役立ちます。まとまりのある語句なので、語順をばらばらにせず一つのかたまりとして覚えましょう。前置詞を含む場合は、その後ろに名詞・代名詞・動名詞が来る形も確認します。

Each member spoke in turn.
各メンバーが順番に話しました。

日常会話と仕事での使い分け

日常会話では短く、状況が見える言い方を選ぶ

家族や友人との会話では、難しい副詞を無理に使う必要はありません。短い動詞と具体的な結果を組み合わせれば、「順番に」の意味を十分に伝えられます。

I tried to explain it in order.
もっと順番に説明しようとしました。

Could you go through the points one by one?
要点を一つずつ順番に確認してもらえますか。

仕事では基準と対象を明確にする

仕事の英語では、順番にという評価だけでなく、誰が、何を、どの基準で行ったかを示すことが重要です。曖昧な副詞を一つ置くより、期限・目的・対象を名詞で補うほうが、実務上は伝わりやすくなります。

We spoke to each participant in turn.
私たちは参加者一人ひとりと順番に話しました。

We reviewed the process and explained the result to the team.
私たちは手順を確認し、その結果をチームへ説明しました。

語順・文型で間違えやすいポイント

英語の副詞は比較的動かせますが、どこへ置いても同じとは限りません。動作のしかたを表す語は動詞の後ろ、文全体へのコメントは文頭、頻度を表す語は一般動詞の前・be動詞の後が基本です。今回の表現が形容詞として使われる場合は、be動詞の後ろか名詞の前に置きます。

  • 動詞を説明:She handled it in order.
  • 文全体へのコメント:one by one, we need another plan.
  • 形容詞の形:The result is clear / The information is not enough.

日本語では主語や目的語を省略できますが、英語では「誰が何をしたか」を先に置く必要があります。副詞選びに迷ったときほど、主語+基本動詞+目的語の骨組みを作ってから補足しましょう。

日本人が間違えやすいポイント

  • 日本語訳が同じという理由だけで、3表現を完全な同義語として扱わない
  • 副詞を名詞の直前へ機械的に置かない
  • フォーマルな語を日常会話で無理に使わない
  • 「順番に」という評価だけで、対象や結果を省略しすぎない
  • 前置詞を含む表現は、後ろに続く語までまとめて覚える

また、英語では強い評価が相手への批判に聞こえる場合があります。仕事で改善点を伝えるときは、could、may、might などを使って調整すると柔らかくなります。

しゅみすけ式:難しい単語が出ないときの言い換え

専門的な副詞が思い出せなくても、会話を止める必要はありません。①簡単な動詞を使う、②目的を説明する、③結果を説明する、④一文を二文に分ける、の順で考えます。

We did it in a way that worked well.
うまくいく方法でそれを行いました。

There was no problem. Everything went well.
問題はありませんでした。すべてうまく進みました。

We checked it first. Then we made a decision.
まず確認し、そのあと決定しました。

I want to be clear. This is what I think.
はっきりお伝えします。これが私の考えです。

しゅみすけ(大山俊輔)

単語が出てこないときは、「どうした」「どうなった」の二つに分けましょう。基本動詞だけでも、伝えたい内容は十分組み立てられます。

フォーマル度とニュアンスを調整する

日常会話では、短く具体的な言い方が自然です。職場の報告、規程、研究・分析などでは、one by one や in turn のような説明的・フォーマルな表現が適することがあります。ただし、長い語を使うほど丁寧になるわけではありません。相手がすぐ理解できる語を選ぶことが第一です。

感情を強く出したくないときは、事実を先に述べ、その後に評価を加えます。反対に、驚きや強調を伝えたい会話では、文頭の副詞句やイントネーションが効果的です。

「順番に」で目的語が変わると英語も変わる

何を順番にするかによって、最も自然な表現が変わります。物を正しい並びに整えるなら in order、複数の物や作業を一つずつ処理するなら one by one、人が交替で行うなら in turn が基本です。

  • Please arrange the documents in chronological order.
    書類を時系列順に並べてください。
  • Let’s answer the questions one by one.
    質問に一つずつ答えましょう。
  • The students introduced themselves in turn.
    生徒たちは順番に自己紹介しました。
  • We took turns reading the dialogue aloud.
    私たちは交替で会話文を音読しました。

in turnとtake turnsの違い

in turn は副詞句で、「決まった順に一人ずつ」という進み方を描写します。take turns doing は「交替で〜する」という動作の型です。

Each person spoke in turn.
一人ずつ順番に話しました。

We took turns driving.
私たちは交替で運転しました。

take turns の後ろには原則として動名詞を置きます。take turns to drive より take turns driving が標準的です。また、「あなたの番です」は It’s your turn. と言い、in turn は使いません。

手順を案内するときの表現

説明や仕事の指示では、単に「順番に」と言うより、順序の基準を示すと誤解がありません。

  • Please complete the steps in the order shown.
    表示された順番で手順を完了してください。
  • We’ll review the applications in the order they were received.
    申請は受け付けた順に確認します。
  • Let’s deal with the most urgent issue first.
    最も緊急の問題から先に対応しましょう。

「順番に」のよくある質問

in orderには「〜するために」という意味もありますか?

あります。in order だけなら「順番に・整然と」ですが、in order to+動詞 は「〜するために」です。後ろに to 不定詞が続くかどうかで見分けられます。

「順番を守って」は英語で?

列なら Please wait your turn.、手順なら Please follow the correct order.、割り込みを注意するなら Please don’t cut in line. のように場面別に言い分けます。

まとめ

「順番に」の基本候補は in order です。決められた並びや手順に従うならこの語が使いやすく、複数のものを一つずつ処理するなら one by one、複数の人や物が交代で同じことをするなら in turn が自然です。

一語対一語で暗記するより、短い場面と例文をセットにしましょう。迷ったら、主語+基本動詞+目的語で事実を述べ、必要なら二文目で結果を説明すれば、難しい単語なしでも「順番に」を伝えられます。

この記事を書いた人
しゅみすけ(大山俊輔)

b わたしの英会話および英語コーチングGRIT/be:RIZE代表。米国MBA取得、外資系企業4社での勤務経験を持ち、これまで多くの大人の英語学習を支援。日本語と英語の処理構造の違いに着目した「英語OS」の考え方をもとに、独学で伸び悩む人の学び直しをサポートしています。

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