
「光栄」を英語で言いたいとき、まず覚えたいのは honored です。ただし、日本語の「光栄」には敬意を伴う喜び、名誉、選ばれたことへの感謝が含まれるため、いつでも一語に置き換えられるわけではありません。場面によって It’s an honor や privileged のほうが自然です。
この記事では、会話でそのまま使える例文とともに、3表現の違い、語順、フォーマルさ、よくある間違いまで整理します。結論は「何を褒めたいのか、どんな状態を伝えたいのか」を先に決めることです。
しゅみすけ(大山俊輔)
Contents
「光栄」の英語表現を先に比較
| 英語 | 中心の意味 | 向いている場面 |
|---|---|---|
| honored | 光栄に思っている | 招待・選出・紹介への返答 |
| It’s an honor | それは名誉です | スピーチ・正式な挨拶 |
| privileged | 特別な機会に恵まれた | 経験・役割・長い関わり |

短く言えば、自分の感情なら honored、出来事を名詞で言うなら It’s an honor、特別な機会への感謝なら privilegedです。日本語から直訳するより、相手が目で見ているもの、心で感じているもの、評価している点のどれを説明するかで選ぶと迷いません。
3つの表現の意味とニュアンス
honored:光栄に思っている
honored は、相手や機会への敬意を込めて「光栄です」と伝える最も使いやすい形容詞です。I’m honored to …、I’m honored that … の形で、何を光栄に思うかを続けます。
I’m honored to be invited.
お招きいただき光栄です。
honor は名詞・動詞、honored は感情を表す形容詞。英国式綴りは honoured です。to の後ろは動詞の原形になります。
It’s an honor:それは名誉です
It’s an honor to … は、機会や役目そのものを「名誉なこと」と述べる定番です。感謝のスピーチ、就任、受賞など改まった場面で特に自然です。
It’s an honor to speak with you today.
本日皆さまにお話しできることを光栄に思います。
honor は可算名詞なので an が必要です。It’s my honor もありますが、一般的には It’s an honor が自然です。
privileged:特別な機会に恵まれた
feel privileged to … は、通常は得がたい経験や役割を与えられたありがたさを表します。社会的に「特権を持つ」という意味もあるため、文脈を明確にします。
I feel privileged to work with this team.
このチームと働けることを光栄に思います。
be privileged to do / have the privilege of doing の形。単独の privileged person は社会的特権を持つ人という意味が前面に出ます。
日常会話と仕事での使い分け
人を褒めるとき
相手に会えた喜びなら I’m honored to meet you.、役目を任されたなら It’s an honor to serve.、長く関われるありがたさなら I feel privileged to be part of this work. が合います。
褒め言葉は、名詞の前に置く形と、be動詞の後ろに置く形の両方があります。たとえば I’m honored to accept. / It’s an honor to be here. のように言えます。人格全体を断定するのが強すぎると感じたら、seem、come across as、I find … を使うと、話し手の印象として柔らかく伝えられます。
自分の気持ちや状態を説明するとき
「私は光栄な人」ではなく、「私は光栄に感じる」なので I’m honored. とします。理由が明らかでも、to be here / by your invitation を添えると丁寧です。
英語では「私は〜な人です」と固定的に言うより、today、after …、when … を添えて状況を限定したほうが自然な場合があります。日本語の一言をそのまま移すのではなく、原因や変化も一緒に言うと伝わりやすくなります。
仕事の場面で使うとき
受賞・登壇・任命では honored / It’s an honor が定番です。メールなら I’m honored to have been selected. と完了形にすると「選ばれたこと」を明確にできます。
職場では、抽象的な称賛だけで終えず、行動や結果を続けるのがコツです。たとえば「光栄」と評価したあとに、because… や even when… で根拠を加えると、社交辞令ではない具体的なフィードバックになります。
文法・語順・強さのポイント
基本の語順
be honored to do、be honored by 名詞、be honored that 節。It’s an honor to do では冠詞 an を忘れません。have the honor of doing という硬い形もあります。
形容詞なら be + 形容詞、名詞なら have / feel + 名詞、決まった言い回しなら語のまとまりごと覚えます。冠詞の a / an、前置詞の of / about / to を落とすと不自然になりやすいので、単語だけでなく短い例文で保存しましょう。
フォーマルさと褒める強さ
honored は丁寧ながら幅広い表現。It’s an honor はより儀礼的。privileged は深い感謝を示しますが、場面によって意味が重くなります。
強い称賛は、表彰、スピーチ、推薦文などには合いますが、日常の小さな出来事には大げさに響くことがあります。反対に、控えめな表現は親しみやすい一方、正式な場では評価が弱く見えることもあります。相手との距離と出来事の大きさを合わせるのが大切です。
そのまま使える英語例文
- I’m honored to receive this award.
この賞をいただき光栄です。 - It’s an honor to join you today.
本日ご一緒できることを光栄に思います。 - We feel privileged to support this project.
このプロジェクトを支援でき光栄です。 - I’m deeply honored by your trust.
皆さまの信頼をいただき、深く光栄に思います。 - The honor is mine.
こちらこそ光栄です。 - Thank you for this wonderful opportunity.
このすばらしい機会をありがとうございます。
例文を音読するときは、英語だけでなく「誰が、どこで、なぜ言うのか」も想像してください。同じ表現でも、声の調子や文脈で素直な称賛にも皮肉にもなります。最初は肯定文で練習し、慣れたら過去形、比較、理由を加えて自分の経験に置き換えましょう。
似た表現との違い
flattered は褒められてうれしい、grateful は感謝している、proud は誇りに思うことです。flattered は少し軽やか、honored は敬意と格式、grateful は恩恵への感謝が中心です。
似た単語を全部「同義語」として暗記する必要はありません。中心にあるイメージを一つ決め、人物の性格、瞬間的な気持ち、外から見える印象、行動の結果という4つの箱に分けると整理できます。性格を表す英語をまとめて確認したい方は、性格を表す英語表現のまとめも参考にしてください。また、人柄の温かさを伝える表現は、「温かみがある」の英語表現で詳しく比較しています。
よくある間違い
- × I’m honor.
honor は名詞。I’m honored. または It’s an honor. とします。 - × It’s honor to meet you.
可算名詞なので an が必要です。It’s an honor to meet you.。 - privileged を理由なしに単独使用
社会的特権の意味に取られます。I feel privileged to work here. のように機会を続けます。
辞書の最初に出る訳語が、目の前の文脈に最適とは限りません。日本語の品詞につられず、英語では「人」「気持ち」「出来事」のどれを主語にするかを決めてから文を作りましょう。迷ったら、短い主語+動詞の文に戻すと修正しやすくなります。
中学英語での言い換え(しゅみすけ式)
難しい単語が出てこないときは、「光栄」を一語で再現しようとしなくて大丈夫です。知っている語で、見える行動や自分の変化を説明します。
- I’m very happy to be here.
ここにいられてとてもうれしいです。 - Thank you for choosing me.
私を選んでくださりありがとうございます。 - This means a lot to me.
これは私にとってとても大きな意味があります。
しゅみすけ(大山俊輔)
この方法なら、知らない形容詞があっても会話を止めずに済みます。短い文を二つ並べる、and や because でつなぐ、具体例を一つ出す。この3段階が実践的です。
よくある質問
Q1. いちばん無難な言い方は?
I’m honored to … が最も広く使えます。正式なスピーチなら It’s an honor to … も定番です。
Q2. 相手に直接言っても失礼になりませんか?
失礼ではありません。ただし日常の小さな招待には大げさな場合があるので、I’m glad / happy to … でも十分です。
Q3. ネイティブらしく言うコツは?
I’m honored to be chosen for this role. のように、光栄に感じる具体的な機会を to 以下で示します。
まとめ
「光栄」は、基本の honored、それは名誉ですを表す It’s an honor、特別な機会に恵まれたに合う privileged を使い分けます。まずは自分が伝えたい一点を選び、短い例文で口に出してみましょう。直訳よりも、状況を一つ添えることが自然な英語への近道です。










