
「くすぐる」を英語で言うときは、日本語だけを見て1語に決めるのではなく、対象・方向・力加減・動作後の状態を確認します。人へ触れてくすぐるならtickle、簡単に結果を言うならmake someone laugh、身体の感覚ならtingleを区別します。
先に結論を言うと、人を触ってくすぐるなら tickle、結果を簡単に説明するなら make someone laugh、触れていないのにむずむず・ぴりぴりするなら tingle です。 同じように見える動きでも、英語では話し手がどこへ注目するかによって表現が変わります。
Contents
「くすぐる」の英語を先に整理
| 英語 | 中心イメージ | 向いている場面 |
|---|---|---|
| tickle | 触れてくすぐったくする | 人の脇・足・首 |
| make someone laugh | 結果を簡単に説明する | 知らない語の言い換え |
| tingle | むずむず・ぴりぴり感じる | 手足・皮膚・感覚 |
まず最も中立的な表現を押さえ、勢い・抵抗・結果を強く見せたいときだけ、より具体的な語へ切り替えるのが安全です。日本語の語感だけで強い動詞を選ぶと、意図せず乱暴に聞こえることがあります。
しゅみすけ(大山俊輔)
tickle:人をくすぐる基本語
tickleは指などで軽く触れ、人にくすぐったい感覚や笑いを起こす語です。人を目的語にしてtickle someoneと使います。
tickle + 人 + on/in + 身体部位。tickle her feetのように部位を直接目的語にもできます。
make someone laugh:笑わせる結果を説明する
make someone laughはくすぐった動作そのものではなく、笑った結果を説明します。tickleが出ないときの簡単な言い換えですが、冗談で笑わせた場合にも使えるため必要ならwith my fingersを足します。
make + 人 + 動詞原形。make her laughでtoは付けません。
tingle:身体がむずむずする
tingleは皮膚や手足がむずむず、ぴりぴりする感覚を表す自動詞です。誰かが人をくすぐる動作ではありません。
身体部位 + tingle / feel a tingling sensation。My fingers are tingling.が自然です。

日常会話と仕事での使い分け
日常会話
家族や友人を指でくすぐるならtickle。冗談で笑わせるならmake someone laugh。しびれのような感覚はtingleです。
仕事・丁寧な説明
日常的な身体接触の表現なので、仕事では実際の状況説明以外にはあまり使いません。比喩のtickle one’s curiosityは興味をそそる意味です。
比喩や別の意味
tickle someone’s fancyは人の興味を引く、tickled pinkはとても喜ぶという慣用表現です。tingle with excitementなら興奮でぞくぞくする意味です。
自然な例文
- She tickled the baby’s feet.
彼女は赤ちゃんの足をくすぐりました。
基本用法 - Stop tickling me!
くすぐるのをやめて!
会話表現 - He made me laugh by tickling my sides.
彼は脇腹をくすぐって私を笑わせました。
結果も説明 - My fingers started to tingle.
指がぴりぴりし始めました。
身体感覚 - That idea tickled her curiosity.
その考えが彼女の好奇心を刺激しました。
比喩
例文は動詞だけでなく、目的語と前置詞までセットで確認してください。「何を」「どこから」「どこへ」が明確になると、短い英文でも動作を正確に伝えられます。
自動詞・他動詞、目的語と語順
tickleは他動詞で人や身体部位を目的語にします。tingleは身体部位を主語にする自動詞です。make someone laughではlaughは原形になります。
tickle someone on the side / tickle someone’s feetの両方があります。make him laughの語順で、make him to laughにはしません。
日本語では対象を省略できますが、英語では目的語が必要な動詞が多くあります。対象を動詞の直後に置き、方向・場所・道具を後ろへ足す語順を基本にしましょう。
日本人が間違えやすいポイント
- tingleを「人をくすぐる」の他動詞として使わない。
- make someone laughにtoを入れません。
- ticklishは「くすぐったがりの」という形容詞で、動詞tickleと区別します。
辞書の訳語が同じでも、動作が完了したか、単に試みたか、力がどの方向へ働いたかは異なります。文脈に合う主語と目的語を置いて確認することが大切です。
難しい単語が出ないときの「しゅみすけ式」
難しい動詞が出てこなくても、基本動詞で動きを説明し、方向や結果を加えれば会話は続けられます。1文で言い切ろうとせず、「まず何をしたか」「その後どうなったか」を2文に分けても構いません。
- I touched his sides with my fingers, and he laughed.
指で彼の脇腹に触れると、彼は笑いました。 - She made the child laugh.
彼女は子どもを笑わせました。 - My hand feels a little strange and prickly.
手が少しむずむず、ぴりぴりします。
動作と結果を2文に分ければ、tickleを知らなくても状況を正確に伝えられます。
しゅみすけ(大山俊輔)
似た表現との違い
itchはかゆい、prickleはちくちくする、teaseはからかう語です。身体接触と感覚と社会的行動を分けます。
類似表現は日本語訳だけで暗記せず、典型的な対象、力の向き、動作後の結果をセットで覚えてください。そうすると初めて見る場面にも応用できます。
あわせて読みたい関連記事
まとめ
「くすぐる」は、人へ行うtickle、結果説明のmake someone laugh、身体感覚のtingleを主語と場面で分けます。 迷ったときは中立的な基本表現を選び、必要に応じて方向・勢い・結果を示す語へ変えましょう。










