
「問題を再定義する」は、場面によって自然な英語が変わる日本語表現です。辞書の最初の一語を当てるだけでは、責任を任せるのか、状態を説明するのか、考え方を変えるのかといった違いが伝わりません。
先に結論を言うと、代表的な表現は redefine the problem、reframe the problem、restate the problem です。 それぞれの焦点、文型、フォーマル度を確認して使い分けましょう。
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「問題を再定義する」の英語を比較
| 表現 | 中心的な使い方 |
|---|---|
| redefine the problem | 問題の範囲や定義を作り直す |
| reframe the problem | 別の視点・枠組みから捉え直す |
| restate the problem | 意味を変えず別の言葉で述べ直す |
英語を選ぶ前に、誰が判断・思考を行うのか、対象は何か、結果として何が変わるのかを整理してください。日本語では主語や目的語を省略できますが、英語では明示したほうが自然です。
最も一般的な表現:redefine the problem
redefine the problem は、問題の範囲や定義を作り直すときの中心表現です。
- We may need to redefine the problem.
問題を再定義する必要があるかもしれません。 - Let’s reframe the problem as a communication issue.
問題をコミュニケーション上の課題として捉え直しましょう。 - Could you restate the problem in simpler terms?
問題をもっと簡単な言葉で述べ直してもらえますか。
redefine は定義そのもの、reframe は見方、restate は表現だけを変える点が大きな違いです。
しゅみすけ(大山俊輔)
reframe the problemを使う場面
reframe the problem は、別の視点・枠組みから捉え直すときに合います。仕事では根拠・条件・期限を続けると、単なる感想ではなく具体的な説明になります。
日常会話
日常会話では短く、相手との関係に合った言い方を選びます。
We may need to redefine the problem.
問題を再定義する必要があるかもしれません。
仕事・会議
会議では、結論だけでなく判断の理由も伝えます。
Let’s reframe the problem as a communication issue.
問題をコミュニケーション上の課題として捉え直しましょう。

restate the problemとの違い
restate the problem は、意味を変えず別の言葉で述べ直す場合に向きます。Could you restate the problem in simpler terms?(問題をもっと簡単な言葉で述べ直してもらえますか。)のように使います。難しい表現だからフォーマルなのではなく、どの場面を正確に切り取るかが重要です。
文型・語順・前置詞
動詞型なら基本は「主語+動詞+対象」です。前置詞を含む表現は前置詞までセットで覚えます。状態を述べる場合は、対象を主語にして be動詞や状態動詞を続ける形が自然です。
- 誰が行うかを主語で示す
- 何についての判断かを目的語や前置詞句で示す
- 理由は because、基準は based on、期限は until や by で補う
時制も意味を左右します。過去の判断は過去形、今も結果が続くなら現在完了、進行中の検討は現在進行形を使います。
フォーマル度と伝え方
同僚との会話なら直接的な表現で十分です。報告書や正式な会議では、対象と根拠を具体的にします。相手の考えへ異議を唱える場合は、It seems that… や Could we…? を使うと、断定を少し和らげられます。
ただし、may や perhaps を重ねすぎると結論が見えません。事実、解釈、提案の順で説明すると、丁寧さを保ちながら要点を明確にできます。
日本人が間違えやすいポイント
- 日本語の漢字に引っ張られ、不自然な直訳を作る
- 似た動詞を辞書の訳だけで交換する
- 必要な目的語や前置詞を省く
- 証拠が支持する段階で「証明した」と断定する
- 人への批判と状況の説明を区別しない
迷ったら「誰が」「何を」「なぜ」「どうする」の四点を書き出してください。それだけで必要な主語、動詞、目的語、理由が見えます。
しゅみすけ式:簡単な英語で言い換える
専門語が出てこないときは、目的や結果を二文に分けます。
Maybe we are trying to solve the wrong problem. Let’s ask what really needs to change.
違う問題を解こうとしているかもしれません。本当に何を変える必要があるか考えましょう。
think、know、look、change、choose、need、make などの基本動詞で十分です。「以前どう考えたか」「今何が分かったか」「次に何をするか」の順で話せば、難しい一語がなくても内容を正確に伝えられます。
しゅみすけ(大山俊輔)
場面別の追加例文
理由を確認する
Could you explain what led to this decision?
何がこの判断につながったのか説明していただけますか。
前提を確認する
Are we working from the same information?
私たちは同じ情報を前提にしていますか。
次の行動を提案する
Let’s review the facts before we move forward.
先へ進む前に事実を確認しましょう。
メールで使うとき
メールでは結論を先に書き、次に背景、最後に依頼や次の行動を置きます。Based on the information currently available, this is our assessment.(現在得られている情報に基づくと、これが私たちの判断です)のように、根拠と時点を限定すると誤解を防げます。
Please let me know if I have missed anything.(見落としがあればお知らせください)を添えれば、相手が追加情報を出しやすくなります。
使い分けの手順
- 意図的な行動か、物事の状態かを確認する
- 日常会話か、正式な仕事の場面かを確認する
- 対象・根拠・条件を明示する
- 強すぎる場合は基本動詞で事実を説明する
関連表現
思考や判断の英語をまとめて確認したい方は、考える・理解する・判断する英語表現一覧も参考にしてください。
症状ではなく解くべき問題を見つける
売上低下や遅延は表面に見える症状であり、真の問題は別にあるかもしれません。誰が困っていて、望ましい状態との差は何かを問い直します。
- Instead of asking how to sell more, we asked why customers were leaving.
どうすれば販売を増やせるかではなく、なぜ顧客が離れるのかを問い直しました。 - We redefined the problem from a staffing shortage to an inefficient process.
人手不足ではなく、非効率な工程の問題として再定義しました。
事実・解釈・行動を分ける
思考や判断を英語で説明するときは、事実と解釈を同じ文に詰め込まないことが大切です。まず Here is what we know.(分かっている事実はこれです)と事実を示し、次に This suggests that…(これは〜を示唆しています)と解釈を述べます。最後に Based on that, I suggest…(それを踏まえて〜を提案します)と行動へつなげます。
この順序なら、自分の意見を事実のように断定するのを避けられます。相手が異なる結論を持っていても、どの段階で認識が分かれたのかを確認できます。
否定や反対を丁寧に伝える
I see your point, but I may be working from a different assumption.(おっしゃる点は分かりますが、私は別の前提に立っているかもしれません)のように、相手ではなく前提の違いへ焦点を移せます。Could we check the evidence once more?(証拠をもう一度確認できますか)と続ければ、対立ではなく共同作業として再検討できます。
進行状況を伝える
まだ結論が出ていないなら We are still reviewing the options.(まだ選択肢を検討中です)、方向が見えてきたなら We are getting closer to a decision.(判断に近づいています)、決定済みなら We have reached a decision.(結論に達しました)と段階を分けられます。
日本語ではすべて「検討しています」で済ませがちですが、英語では現在の段階を具体的に示すと、相手が待つべきか行動すべきか判断しやすくなります。
まとめ
「問題を再定義する」は redefine the problem、reframe the problem、restate the problem などで表せます。状況と焦点に合わせて選び、迷ったら Maybe we are trying to solve the wrong problem. Let’s ask what really needs to change. のように簡単な英語へ分けて伝えましょう。










