
no spring chickenは「もう若くない」という意味の英語イディオムです。短い表現ですが、直訳だけでは分かりにくい背景と、使う相手・場面への注意があります。
この記事では、意味と直訳の仕組み、ネイティブが感じるニュアンス、語順、独自例文、類似表現との違い、日本人が気をつけたい点、簡単な英語での言い換えまで整理します。
Contents
no spring chickenの基本的な意味
自分や人が、もう若者とは言えない年齢であることを、少しユーモラスに表すイディオムです。年齢の数字を示すのではなく、昔のようには無理が利かない、経験を重ねた、といった文脈で使われます。
日本語訳を一つ暗記するだけでなく、誰が誰に、どんな状況で言うかまでセットで理解すると使い分けやすくなります。
直訳から意味の成り立ちを理解する
spring chickenは春に生まれた若い鶏。若く柔らかい鶏に対して、no spring chickenは「若い鶏ではない」と否定します。そこから「もう若くない人」を遠回しに表すようになりました。chickenが「臆病者」という意味になる用法とは別です。
直訳は、イディオムを丸暗記しないための手がかりです。ただし単語ごとの訳をそのまま会話の意味だと思わず、全体で一つの場面を作る表現として捉えましょう。
しゅみすけ(大山俊輔)
ネイティブが感じるニュアンス
自分について言えば、自虐的で親しみのあるユーモアになります。他人に使うと年齢をからかう響きが出るため、関係性と場面への配慮が必要です。「年齢を重ねているが、まだ元気だ」という対比にもよく使われます。
表現の面白さだけでなく、相手との距離や話題の敏感さも含めて選ぶことが大切です。同じ意味を基本語で直接伝えるほうが適切な場面もあります。
no spring chickenの語順とよく使う形
be no spring chickenが基本です。I’m no spring chicken.、He’s no spring chicken. のようにbe動詞の後ろへ置きます。not a spring chickenも見られますが、定型としてはno spring chickenが簡潔で自然です。
表現だけを単独で覚えず、主語・be動詞や一般動詞・時制まで含む一文で練習しましょう。疑問文と否定文も作ると、聞く力と返す力の両方が伸びます。

日常会話で使える自然な例文
- I’m no spring chicken, so I need a day to recover after a long flight.
もう若くないので、長時間のフライト後は回復に1日必要です。 - Dad is no spring chicken, but he still runs every morning.
父はもう若くありませんが、今も毎朝走っています。 - We’re no spring chickens, yet we finished the hike before noon.
私たちはもう若くないですが、正午前にハイキングを終えました。 - She may be no spring chicken, but her energy is incredible.
彼女は若者ではないかもしれませんが、エネルギーは驚くほどです。 - I know I’m no spring chicken, so I warm up carefully.
もう若くないと分かっているので、丁寧に準備運動をします。 - He joked that he was no spring chicken after dancing all night.
一晩中踊ったあと、彼はもう若くないと冗談を言いました。
例文はすべて場面が分かる短文にしています。日本語訳を確認したら、年齢、予定、飲み物、交通手段などを自分の情報へ置き換えて音読してください。
会話で聞いたときの返し方
難しいイディオムで返す必要はありません。“Really?” “I see.” “Are you serious?” “What would you prefer?” のような基本表現で、事実確認や希望を聞けば会話は続きます。
意味に自信がなければ “Do you mean …?” と簡単な言葉で確認しましょう。確認することは失礼ではなく、相手の意図を正確に受け取るための自然な会話技術です。
似た表現との違い
not youngは事実を直接言う中立的な表現。middle-agedは年代の分類。getting on in yearsは年を重ねているという柔らかい表現です。no spring chickenは、経験や体力の変化を笑いを交えて認める会話的な言い方です。
日本語訳が近くても、焦点や温度は異なります。意味一覧で横並びに暗記するより、「なぜこの場面ではこの表現なのか」を比べると定着します。
日本人が間違えやすいポイント
young chickenの否定を文字どおり食材の話として理解しないこと。また、相手の年齢・外見を評価する目的で不用意に使わないこと。初対面や職場では、自分について使うほうが安全です。
イディオムは便利ですが、使うこと自体が目的ではありません。冗談・年齢・飲酒など配慮が必要な話題では、基本語で明確に伝える選択肢も持っておきましょう。
でてこない時のしゅみすけ式
I’m not as young as I used to be.(昔ほど若くありません)/He’s older, but still very active.(彼は年齢を重ねていますが、今もとても活動的です)
no spring chickenを思い出せなくても、意味を二つほどの短い文に分ければ十分通じます。まず安全で簡単な英語を使い、その後でイディオムを追加して表現の幅を広げましょう。
しゅみすけ(大山俊輔)
自分で使えるようにする練習
第一に、自分の生活で使いそうな例文を一つ選びます。第二に、主語や状況を自分用に変えます。第三に、イディオム版と簡単な言い換え版を続けて声に出します。
一日に一文でも、具体的な経験と結びつけると記憶に残ります。翌日に同じ文を時制だけ変えて言えば、語順も自然に身につきます。
関連表現を探す
ほかの専門記事は英熟語・定型表現の親記事から探せます。会話の距離感や人間関係に関する表現は、人間関係・コミュニケーションの英語イディオム一覧も参考になります。
一度に大量暗記せず、同じ場面で使える二つを比較しましょう。自分が今日使う可能性のある表現から選ぶのが効率的です。
no spring chickenについてよくある質問
フォーマルな場面でも使えますか?
意味は通じますが、正式な文書や誤解を避けたい案内では、簡単な言葉で具体的に説明するほうが安全です。会話や親しみのある文章では自然に使えます。
まず何を覚えればよいですか?
I’m no spring chicken, so I need a day to recover after a long flight. の一文を声に出し、主語や状況を変えてください。一つの完成文を使えるようにしてから、別の形へ広げるのがおすすめです。
まとめ
no spring chickenは「もう若くない」を表します。直訳の背景、ネイティブが感じる強さ、定番の語順、使う相手への配慮までセットで理解しましょう。
表現がすぐ出なければ I’m not as young as I used to be.(昔ほど若くありません)/He’s older, but still very active.(彼は年齢を重ねていますが、今もとても活動的です) と言えば意味は伝わります。イディオムは必須条件ではなく、会話をより自然で豊かにする選択肢です。










