
「億劫」は、気持ちだけでなく、その原因や置かれた状況まで含む日本語です。そのため、英語では一語へ機械的に置き換えず、何に反応し、どの程度の感情があり、どうしたいのかによって表現を選びます。
先に結論:can’t be bothered、don’t feel up to、too much effortが代表的です。最も一般的な言い方だけで済む場面もあれば、気持ちの強さや背景まで示したほうが自然な場面もあります。
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「億劫」を表す英語3つの違い
| 英語 | 中心の意味 |
|---|---|
| can’t be bothered | 面倒でやる気になれない口語表現 |
| don’t feel up to | 体力・気力がなくする気になれない |
| too much effort | 必要な手間が大きすぎる |
訳語だけを見ると似ていますが、三つは完全な同義語ではありません。誰の感情なのか、原因が人なのか出来事なのか、状態が一時的なのか続いているのかを確認しましょう。
しゅみすけ(大山俊輔)
代表表現の意味と使い方
can’t be bothered:面倒でやる気になれない口語表現
I can’t be bothered to cook tonight.
今夜は料理をするのが億劫です。
can’t be botheredは、面倒でやる気になれない口語表現ときに使います。同じ「億劫」でも、話し手が注目するのが感情そのものか、原因となる状況か、その後の行動かによって自然な表現は変わります。強さを抑えるなら少し具体的な事情を加え、強調したいならvery、really、stillなどを文脈に合わせて使います。
don’t feel up to:体力・気力がなくする気になれない
I don’t feel up to going out today.
今日は外出するのが億劫です。
don’t feel up toは、体力・気力がなくする気になれないときに使います。同じ「億劫」でも、話し手が注目するのが感情そのものか、原因となる状況か、その後の行動かによって自然な表現は変わります。強さを抑えるなら少し具体的な事情を加え、強調したいならvery、really、stillなどを文脈に合わせて使います。
too much effort:必要な手間が大きすぎる
Replying to every message feels like too much effort.
すべてのメッセージに返事をするのが億劫に感じます。
too much effortは、必要な手間が大きすぎるときに使います。同じ「億劫」でも、話し手が注目するのが感情そのものか、原因となる状況か、その後の行動かによって自然な表現は変わります。強さを抑えるなら少し具体的な事情を加え、強調したいならvery、really、stillなどを文脈に合わせて使います。

文法・語順で注意したいこと
感情を述べるときは、まずI feel …、I’m …、It feels …などで短い骨格を作ります。その後ろにbecause、about、by、whenなどを使って原因を足すと、語順が安定します。日本語では主語を省略できますが、英語では誰の気持ちかを先に示すことが重要です。
動詞表現では目的語や前置詞まで一緒に覚えましょう。形容詞表現ならbe動詞またはfeelを忘れず、出来事を主語にする場合はIt made me …やThe situation left me …も便利です。
場面別の自然な例文
日常会話
- I can’t be bothered to cook tonight.
今夜は料理をするのが億劫です。 - I don’t feel up to going out today.
今日は外出するのが億劫です。 - Replying to every message feels like too much effort.
すべてのメッセージに返事をするのが億劫に感じます。
仕事で伝える場合
仕事では感情だけを強く述べるより、事実・影響・希望する対応の順に伝えると穏やかです。たとえばI’m still concerned about this, so could we review it once more?(まだ気になっているので、もう一度確認できますか)のように、次の行動まで加えます。
人間関係で伝える場合
Youを主語にして相手を原因と断定すると、責める響きが強くなることがあります。I felt … when …の形で自分の状態として説明すると、同じ内容でも受け取られ方が柔らかくなります。
日本人が間違えやすいポイント
日本語の比喩をそのまま訳さない
「胸」「気持ち」「髪」などを含む日本語は、身体語をそのまま英訳しても同じ意味にならないことがあります。英語で実際に使われる組み合わせを選ぶか、原因と結果を説明しましょう。
強い単語をいつも選ばない
辞書の最初に出る語が、会話で最も自然とは限りません。深刻な表現は、軽い出来事に使うと大げさに響きます。quite、a little、really、completelyなどを使い、状況に合う強さへ調整します。
感情と行動を区別する
内側の気持ちを述べたいのか、その結果としてためらう・離れる・話せないなどの行動を述べたいのかで英文が変わります。一文に詰め込まず、二文に分けると明確です。
難しい英語が出てこないときの「しゅみすけ式」
専用表現を忘れても、基本動詞で意味を分解できます。次の順序で考えてください。
- 何が起きたかを言う
- 今どんな状態かを言う
- 何をしたい、またはできないかを言う
- Something happened, and I still feel bad about it.
あることがあり、今も嫌な気持ちが残っています。 - I know what happened, but I need more time.
何が起きたかは分かっていますが、もう少し時間が必要です。 - I keep thinking about it. I can’t let it go yet.
そのことを考え続けています。まだ気持ちを手放せません。 - This is hard for me. Can we talk about it?
私にはつらいことです。話し合えますか。
feel、think、know、need、want、go、comeなどの中学英語でも、出来事と気持ちを二文に分ければ十分に伝わります。
しゅみすけ(大山俊輔)
「面倒」と「気力がない」は同じではない
can’t be botheredは「わざわざする気になれない」という口語で、言い方によっては投げやりに聞こえます。don’t feel up toは体調や気力が足りない穏やかな言い方です。too much effortは必要な手間に対して得られるものが少ないという判断を表します。
家事・外出・連絡
- I can’t be bothered to do the dishes right now.
今は食器を洗うのが億劫です。 - I don’t feel up to meeting anyone tonight.
今夜は誰かに会う気力がありません。 - Going through all those forms feels like too much effort.
書類を全部確認するのは億劫に感じます。 - I know it will only take five minutes, but I keep putting it off.
5分で済むと分かっていますが、億劫で先延ばししています。
相手に使うときは慎重に
You can’t be bothered.は「あなたは面倒がってやろうともしない」と批判的です。自分の状態なら率直な口語として使えますが、仕事ではI haven’t had a chance to do it yet.など事実を述べるほうが無難です。やる気そのものが出ない場合は「やる気が出ない」の英語表現も参考になります。
よくある質問
can’t be botheredは失礼ですか?
自分の行動について親しい会話で使うなら普通ですが、他人に向けると「やる気すらない」と批判的です。仕事では避けるのが無難です。
疲れて億劫な場合は?
I don’t feel up to it.が自然です。理由を加えるならI’m too tired to go out.のように基本語でも伝えられます。
botheredの発音と意味は?
ここでのbotherは「わざわざ労力をかける」です。can’t be bothered to doのまとまりで覚えると、受け身の形にも迷いません。
会話で「億劫」を自然に伝えるコツ
感情を表す英語は、単語だけで終えるより、短い理由を一つ添えると誤解が減ります。まず自分の状態を述べ、because …、when …、after …などで背景を加えます。さらに相手へ望むことがある場合は、I need a little time.、Could we talk about it?、Let me think about it.のように次の行動を示すと、否定的な気持ちだけをぶつける表現になりません。
また、日本語の「億劫」がどの程度強いかは場面によって変わります。軽く伝えるならa littleやkind of、はっきり伝えるならreallyやstillが便利です。ただし、veryをどの表現にも機械的に付けられるわけではありません。決まった句や動詞表現では、原因・期間・結果を具体的に述べるほうが自然です。相手の感情を推測してYou are …と言い切るより、You seem …やIt sounds like …を使うと、決めつけを避けながら確認できます。
まとめ
「億劫」は、can’t be bothered、don’t feel up to、too much effortを場面に応じて使い分けます。迷ったら、難しい一語を探すより、何が起きたかと今の気持ちを短い二文で説明しましょう。










