
仕事で「作業を再開する」と言いたいとき、いつも同じ英単語が使えるわけではありません。最も基本的な言い方は resume work ですが、正式さ、対象、何を強調するかによって表現が変わります。
この記事では、resume・restart・get back to work の違いを、自然な例文とともに整理します。メール、会議、社内連絡ですぐ使える形に加え、難しい語が出てこないときの言い換えも紹介します。
Contents
「作業を再開する」の英語は?まず結論
迷ったら resume work を軸に考えましょう。ただし、次の表のように場面を分けると、直訳調にならず意図が正確に伝わります。
| 表現 | 向いている場面 | 例文 |
|---|---|---|
| resume | 中断した仕事・会議・サービスを続きから再開する | We’ll resume work after lunch. (昼食後に作業を再開します。) |
| restart | 作業や機器を最初から、または新たに動かし直す | I restarted the data import. (データの取り込みを再実行しました。) |
| get back to work | 休憩後などに仕事へ戻る会話的な表現 | Let’s get back to work. (仕事に戻りましょう。) |
しゅみすけ(大山俊輔)
3つの表現を場面別に使い分ける

resume:中断した仕事・会議・サービスを続きから再開する
We’ll resume work after lunch.
昼食後に作業を再開します。
最初に覚えるならこの表現です。対象や場面を具体的にすると、聞き手は何をどうするのか迷いません。
restart:作業や機器を最初から、または新たに動かし直す
I restarted the data import.
データの取り込みを再実行しました。
前の表現と似ていますが、話し手が強調する点が異なります。日本語訳だけでなく、何に焦点を当てる語かを見て選びましょう。
get back to work:休憩後などに仕事へ戻る会話的な表現
Let’s get back to work.
仕事に戻りましょう。
前の表現と似ていますが、話し手が強調する点が異なります。日本語訳だけでなく、何に焦点を当てる語かを見て選びましょう。
日常会話と仕事ではどう変わる?
同僚同士の会話では、短い基本動詞や話し言葉の表現が自然です。一方、顧客へのメール、社外通知、規程や議事録では、行為の対象と責任範囲が分かる語を選びます。丁寧さは難しい単語だけで決まるのではありません。I’d like to …、Could we …?、Please … など、文全体の形で調整できます。
命令形だけでは強く聞こえる場合があります。提案なら Let’s …、相談なら Could we …?、方針を伝えるなら We’ll … を使うと、発言の役割が明確になります。社外向けには理由や次の対応も一文添えると、相手が行動しやすくなります。
目的語・前置詞・語順のポイント
resume + 名詞、resume doing の両方が使えます。resume to do は通常使いません。restart + 名詞、restart doing/to do は文脈に応じて可能です。get back to + 名詞では to は前置詞なので work や reviewing の形が続きます。
英語では、動作だけでなく対象を言い切ることが大切です。「それ」「この件」を続けて使うと曖昧になるため、初出では request、decision、agenda、work など具体的な名詞を置きましょう。その後は it や them で受けられます。
能動態と受動態
担当者の行為を明確にするなら We … の能動態が分かりやすい形です。決定や手続きそのものへ焦点を当てる通知では、The task was … のような受動態も使えます。ただし、責任者を示す必要がある場面で主語を隠しすぎないようにします。
日本人が間違えやすいポイント
resume again は「再び」が重なりやすいため、単に resume で十分です。continue は続ける一般語ですが、中断後であることを明示したいとき resume が便利です。機械を再起動するなら restart/reboot を選びます。
- 日本語の名詞を英語の名詞へ直訳してから、無理に do や make を付けない
- 動詞ごとの前置詞を、例文のまとまりで覚える
- 社内用語がそのまま社外でも通じると決めつけない
- 「丁寧=長い単語」ではなく、依頼・提案・通知の文型を選ぶ
短い会話で使い方を確認
A: Is the maintenance finished?
メンテナンスは終わりましたか。
B: Yes. We can resume work now.
はい。今から作業を再開できます。
短いやり取りでは、前の発言で対象が明確なら it や this で受けても自然です。初めて話題を出すメールでは、名詞を省かず明示すると誤解を防げます。
しゅみすけ式:難しい表現が出ないときの言い換え
専門的な表現を思い出せなくても、基本動詞で「今の状態」と「望む結果」を説明すれば会話は止まりません。一文に詰め込まず、理由と依頼を二文に分ける方法も有効です。
Let’s start working again.
また作業を始めましょう。
We stopped for an hour, but we can continue now.
1時間止めましたが、今は続けられます。
まず短い文で要点を伝え、必要なら because、so、from now on などを足しましょう。正確な専門語を探して沈黙するより、知っている語で状況を具体化するほうが実務では役立ちます。
しゅみすけ(大山俊輔)
メールで使える基本パターン
件名:Update regarding 作業を再開する
本文例:
I’m writing to give you an update. We’ll resume work after lunch. Please let me know if you have any questions.
状況の更新についてご連絡します。昼食後に作業を再開します。 ご質問があればお知らせください。
メールでは、結論を先に書き、必要に応じて理由・影響・次の行動を続けます。相手に返信や作業を求めない場合も、No action is required.(対応は不要です)と添えると親切です。
よくある質問
一番無難な表現はどれですか?
一般には resume work が出発点になります。ただし、本文の比較表で示したとおり、相手との関係や強調点に合わせて選ぶことが大切です。
カジュアルな会話でも使えますか?
使えますが、会話では短い言い換えのほうが自然なこともあります。この記事の「しゅみすけ式」の例なら、英語に慣れていない相手にも伝わりやすいでしょう。
メールでは過去形と現在完了のどちらですか?
過去の特定時点の行為なら過去形、変更の結果が今も続くことを伝えるなら現在完了がよく合います。どちらも可能な場面では、時間表現と現在への影響を基準に選びます。
実務で誤解なく伝えるコツ
「作業を再開する」と伝えるときは、動作だけで終わらせず、再開時刻、停止原因が解消したか、どの地点から続けるか、安全確認が済んだかも添えると実務的です。相手は背景を推測せずに済み、次に必要な行動を判断できます。特にメールでは、結論、理由、影響、依頼の順に短く整理すると読みやすくなります。
The issue has been fixed, and we’ll resume work from the last completed step at 2 p.m.
問題は解決したので、午後2時に最後に完了した工程から作業を再開します。
変更や依頼を伝える場面では、相手がすでに行った作業への配慮も必要です。急な変更なら I’m sorry for the short notice.(急な連絡で申し訳ありません)、協力への感謝なら Thank you for your flexibility.(柔軟なご対応ありがとうございます)のような一文を添えられます。
口頭で確認するとき
会議やオンライン通話では、一度伝えたあとに Does that work for you?(それで問題ありませんか)や Is anything unclear?(不明な点はありますか)と確認しましょう。伝達は英語が文法的に正しいだけで完了するものではなく、相手と理解がそろった時点で完了します。
文書として残すとき
口頭で合意した内容は、After our discussion, …(話し合いを受けて)や To confirm, …(確認ですが)でメールにまとめられます。日時・担当者・対象を具体的に書けば、後から読み返しても判断の根拠が分かります。
関連する仕事英語
仕事・会議・連絡で使う動詞をまとめて確認したい方は、仕事・会議・組織で使う英語動詞一覧もご覧ください。個別表現だけでなく、依頼、共有、判断、進行の関連語をまとめて学べます。
まとめ
「作業を再開する」は、基本的には resume work で表せます。ただし、resume、restart、get back to work は焦点とフォーマル度が異なります。動詞だけで覚えず、目的語と前置詞を含む短い例文で覚えるのがコツです。
迷ったときは、何が変わるのか、誰が対応するのか、結果をどうしたいのかを簡単な英語で説明してください。難しい一語が出なくても、具体的な二文に分ければ、仕事の意図は十分伝えられます。










