
Where there’s muck, there’s brass は「汚れたり敬遠されたりする仕事にも、利益や商機がある」という意味の英語のことわざ・定型表現です。日本語訳だけを見ると使える範囲が広く感じられますが、実際には話し手の態度、場面の重さ、相手との関係によって自然さが変わります。
この記事では、最初に意味へ直接答えたうえで、直訳から比喩が生まれる仕組み、語順・文法、ネイティブが感じるニュアンス、日常や仕事で使える独自例文、類似表現との違い、日本人が間違えやすい点を整理します。最後に、ことわざがすぐ出てこないときに中学英語で伝える「しゅみすけ式」も紹介します。
Contents
Where there’s muck, there’s brassの意味をひとことで
Where there’s muck, there’s brassの基本的な意味は、「汚れたり敬遠されたりする仕事にも、利益や商機がある」です。言葉どおりの出来事を説明するのではなく、具体的な光景を使って、人の選択や仕事、困難、責任について短く評価・助言します。
日本語では状況に応じて「汚れたり敬遠されたりする仕事にも、利益や商機がある」と自然に訳し分けます。一語ずつの直訳を固定するより、『この場面で何を伝えようとしているのか』を先に捉えると理解しやすくなります。
しゅみすけ(大山俊輔)
直訳から実際の意味が生まれる仕組み
直訳は「汚物のあるところには真鍮がある」です。この光景が比喩として働く理由は、muckは泥・汚れ・廃棄物、brassは英国のくだけた用法でお金を表します。廃品回収、清掃、製造など、汚れを伴う仕事が価値を生むという発想ですという点にあります。目に見える場面を頭に置くと、丸暗記せずに意味を思い出せます。
ことわざでは、普通の単語が特別な象徴として使われます。ただし単語そのものに常にその比喩的意味があるわけではありません。この決まった組み合わせと文脈の中で、聞き手が背景の教訓を読み取ります。

ネイティブが感じるニュアンスと使う場面
主に英国英語で、産業や商売の現実を語る素朴でやや古風な響きがあります。働く人を見下す言葉ではなく、他人が避ける分野にも需要と収益があるという評価に使えます。ただし清掃員など本人へ軽々しく言うと、仕事を『汚い』と決めつけたように聞こえるため注意が必要です。
自然に使うコツは、ことわざだけを突然言い切らず、その前に何が起きたのかを短く示すことです。相手が表現を知らなくても、前後の説明から意味を推測できます。重要な会話では、ことわざのあとに普通の英文で意図を補足すると安全です。
語順・文法とよく使われる形
Where there’s A, there’s Bは『AがあるところにはBがある』という対応を示す型です。there’sはthere isの短縮。muckとbrassはここでは不可算的に用いられ、冠詞を付けません。
引用符を付けて有名な言葉として紹介する形のほか、会話の結論として一文だけ置くこともできます。主語や時制を自由に変える通常文とは違い、ことわざは定型の語順を保つのが基本です。表現を一部変える場合は、元の形が聞き手に認識できる範囲にとどめます。
Where there’s muck, there’s brassの自然な例文
例文1
The company turns used cooking oil into fuel—where there’s muck, there’s brass.
(その会社は使用済み食用油を燃料に変えている。廃棄物にも商機がある。)
ことわざをそのまま使う場合は、前後に具体的な状況を置くと、聞き手は比喩の対象を誤解しません。
例文2
Few people wanted the cleanup contract, but it became their most profitable service.
(清掃契約を望む人は少なかったが、それが同社で最も利益の出るサービスになった。)
決まり文句が不自然に重くなる場面では、意味を直接表す普通の英文を選ぶほうが自然です。
例文3
Repairing old machines is messy, but customers pay well for the skill.
(古い機械の修理は汚れるが、その技術に顧客は十分なお金を払う。)
ことわざをそのまま使う場合は、前後に具体的な状況を置くと、聞き手は比喩の対象を誤解しません。
例文4
A: Why invest in recycling? B: Where there’s muck, there’s brass.
(A:なぜリサイクルへ投資するの?B:廃棄物があるところには利益もあるから。)
決まり文句が不自然に重くなる場面では、意味を直接表す普通の英文を選ぶほうが自然です。
例文5
She found a business opportunity in collecting unwanted furniture.
(彼女は不要家具の回収に商機を見つけた。)
ことわざをそのまま使う場合は、前後に具体的な状況を置くと、聞き手は比喩の対象を誤解しません。
例文6
Waste management may not look glamorous, but society depends on it.
(廃棄物管理は華やかに見えないかもしれないが、社会に不可欠だ。)
決まり文句が不自然に重くなる場面では、意味を直接表す普通の英文を選ぶほうが自然です。
似た表現との違い
One man’s trash is another man’s treasure.は人によって価値が変わること。There’s money in waste.は意味を直接伝える現代的表現。Dirty workは不快・不正な仕事も指すため完全な言い換えではありません。
類似表現は日本語訳が重なっても、話し手が焦点を当てる場所が異なります。ことわざは印象的ですが、具体的な依頼・謝罪・判断を伝える場面では、直接的な普通の英文のほうが誤解を減らせます。『格好よく言うこと』より、『相手が同じ意味を受け取ること』を優先しましょう。
日本人が間違えやすいポイント
brassを金属の真鍮だけと訳すと比喩が見えません。また『汚い方法なら儲かる』という不正の肯定でもありません。安全や環境への配慮が必要な産業を語るときは文脈を具体的にします。
もう一つの注意点は、相手が英語学習者の場合です。有名なことわざでも全員が知っているとは限りません。表現を言ったあと反応が薄ければ、同じことわざを繰り返すのではなく、簡単な説明へ切り替えます。
出てこない時の「しゅみすけ式」
Where there’s muck, there’s brassを無理に思い出さなくても、次のような基本語で同じ要点を伝えられます。
- People can make money from waste.
(この状況では、難しい決まり文句を使わず要点を直接伝えます。) - Unpopular work can be valuable.
(短い基本語で、話し手の意図を明確にできます。) - There is a business opportunity in solving messy problems.
(相手がことわざを知らなくても意味が通じます。)
しゅみすけ式では、比喩を再現しようとせず、「誰が」「何をできる・できない」「どうしたい」を短く言います。まず結論を一文で伝え、必要ならbecauseやsoで理由・次の行動を足せば、実際の会話では十分です。
しゅみすけ(大山俊輔)
よくある質問
Where there’s muck, there’s brassは日常会話で使えますか?
文脈と相手を選べば使えます。ただし古風・文学的・皮肉な響きがある表現では、意味を理解するための受容語彙として覚え、実際には簡単な言い換えを使う選択も自然です。
ことわざだけを一文で言っても通じますか?
表現を知る相手には通じますが、何について言っているのかを前の文で具体化すると自然です。仕事では、ことわざのあとに提案や必要条件を直接述べましょう。
日本語の似たことわざと完全に同じですか?
完全一致とは限りません。文化的な比喩、使う頻度、冗談や皮肉の強さが異なります。日本語訳は理解の入口として使い、英語の場面と温度を例文で覚えることが大切です。
関連表現をまとめて学ぶ
ほかの英熟語・イディオム・定型表現は、英熟語・定型表現のまとめから確認できます。今回の表現と似た教訓でも、相手を励ます言葉、状況を批評する言葉、行動を止める言葉では使い方が異なります。比較しながら、自分が実際に使える簡単な英文も一緒に準備しておきましょう。
まとめ
Where there’s muck, there’s brass は「汚れたり敬遠されたりする仕事にも、利益や商機がある」を表します。直訳は「汚物のあるところには真鍮がある」ですが、重要なのはmuckは泥・汚れ・廃棄物、brassは英国のくだけた用法でお金を表します。廃品回収、清掃、製造など、汚れを伴う仕事が価値を生むという発想ですという比喩のつながりです。
ことわざが自然に合う場面では、具体的な状況を示してから使います。重すぎる、古風すぎる、または相手が知らない可能性があるときは、しゅみすけ式の短い英文へ切り替えれば問題ありません。意味・ニュアンス・相手への響きをまとめて理解し、読む力と話す力の両方へつなげましょう。
このことわざのテーマ別一覧
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