
「指先を合わせる」は、場面により bring your fingertips together、touch your fingertips together、press your fingertips together などと表せます。最も大切なのは、日本語の「合わせる・回す・引く・上げる」の字面ではなく、体のどの部分を、どの方向へ、どの程度動かすかを英語で明示することです。
この記事では、ヨガ・呼吸法・写真撮影でそのまま使える自然な言い方を、語順・目的語・前置詞・強さの違いまで整理します。難しい動詞が出てこないときに基本語だけで伝える「しゅみすけ式」も紹介します。
Contents
指先を合わせるの英語は?まず結論
- bring your fingertips together:離れている指先を中央へ動かして合わせる
- touch your fingertips together:指先同士が軽く触れた状態にする
- press your fingertips together:指先同士を少し力を入れて押し合わせる
迷ったときは、動作の開始から結果までを素直に述べる bring your fingertips together が会話で通じやすい選択です。ただし、すでにその姿勢になっている人へ「そのまま」と伝えるなら keep、動きを止めず続けるなら continue を使うほうが正確です。
しゅみすけ(大山俊輔)
3つの表現の違いと使い分け
bring your fingertips together
bring your fingertips together は「離れている指先を中央へ動かして合わせる」という場面に合います。命令文では主語の you を省き、動詞から始めます。丁寧に頼むなら Please を先頭へ、やわらかい指導なら Can you …? を使えます。
Bring your fingertips together in front of your chest.
胸の前で指先を合わせてください。
touch your fingertips together
touch your fingertips together は「指先同士が軽く触れた状態にする」を表します。動作の向きだけでなく、軽さや姿勢を意識させたいときに便利です。医療・運動の説明では slowly、gently、slightly などの副詞を足すと安全で具体的な指示になります。
Touch your fingertips together lightly.
指先を軽く合わせてください。
press your fingertips together
press your fingertips together は「指先同士を少し力を入れて押し合わせる」というニュアンスです。同じ動作でも力を込めるのか、位置だけ変えるのかで選ぶ動詞が変わります。強い命令に聞こえるのを避けるには、Try to … や If you can, … を添えます。
Press your fingertips together for five seconds.
指先を5秒間押し合わせてください。

目的語・前置詞・語順のポイント
基本語順は 動詞+your fingertips+方向・位置 です。たとえば bring your fingertips together では、体の部分である your fingertips を動詞の直後に置き、必要なら in front of your chest を後ろに加えます。英語では方向を省くと動きが曖昧になりやすいため、back、up、to the side、together、with などを意識しましょう。
自分の体なら通常は your、話し手自身なら my、第三者なら his / her / their を使います。日本語のように体の部分を無冠詞では置きません。複数の部位は複数形にすることも重要です。right / left / both / one at a time を目的語の前後に置くと、より正確な指示になります。
自動詞と他動詞を混同しない
この記事の中心表現は、話し手が「何を動かすか」を示す他動詞型です。一方、体の部分そのものを主語にするなら My shoulders moved back. のような自動詞型になります。運動指示では命令文の他動詞型、起きたことの説明では自動詞型が自然です。
場面別の自然な例文
日常会話・写真
Could you bring your fingertips together for the picture?
写真のために指先を合わせるようにしてもらえますか。
Hold that position for a moment.
その姿勢を少し保ってください。
運動・レッスン
Slowly bring your fingertips together, and breathe out.
ゆっくり指先を合わせるようにして、息を吐いてください。
Stop if you feel any pain.
痛みを感じたら中止してください。
仕事・接客で動きを説明する
Please touch your fingertips together so I can check the position.
位置を確認できるよう、指先を合わせるようにしてください。
Let me show you the movement first.
まず私がその動きをお見せします。
日本人が間違えやすいポイント
日本語の動詞を1語で直訳しない
「上げる=up」「引く=pull」のように一部だけ訳すと、何をどう動かすのか伝わりません。英語では動詞と目的語をセットにし、必要な方向語まで入れます。また、turn は回転、raise は位置を上げる、put はある位置に置くため、見た目が似ていても交換できないことがあります。
hard と firmly、強さの違いに注意
hard は「強く」で命令的に聞こえる場合があります。安全な動作説明では gently(やさしく)、slightly(少し)、firmly(しっかりと)、slowly(ゆっくり)を使い分けます。痛みの可能性がある動作では as far as is comfortable(無理のない範囲で)も便利です。
keep は動作開始ではなく状態維持
Keep your fingertips … は、すでにできている姿勢を保つ指示です。これから指先を合わせる動作を始める相手には、bring your fingertips together のような動作動詞を使います。Hold the position は姿勢全体の維持を示します。
しゅみすけ式:難しい表現が出ないとき
専門的な語が思い出せなくても、move / put / keep / use と方向語を組み合わせれば十分伝わります。コツは、①動かす部位を言う、②行き先を言う、③必要なら結果を別文で言う、の3段階です。
Put your fingertips together.
指先を一緒にしてください。
Move your fingertips in front of your chest. Keep them there for three seconds.
指先を合わせるように動かしてください。その位置で3秒保ってください。
Do it like this. Don’t use too much force.
このようにしてください。力を入れすぎないでください。
しゅみすけ(大山俊輔)
似た表現との違い
- move:移動そのものを広く表す基本語
- put:目的の位置へ置く結果を重視
- keep:すでにある位置や姿勢を維持
- hold:意識して動かさず保つ
- relax:力を抜く。元の位置へ戻す意味とは限らない
「元に戻して」は Return your fingertips to the starting position. または Bring your fingertips back. と表せます。「反対側も」は Repeat on the other side.、「交互に」は Alternate sides. が自然です。
ミニ会話で確認
A: Am I doing this correctly?
A:これで合っていますか。
B: Almost. Bring your fingertips together in front of your chest.
B:もう少しです。胸の前で指先を合わせてください。
A: Should I hold it here?
A:ここで止めればいいですか。
B: Yes. Hold it for five seconds, then relax.
B:はい。5秒保ってから力を抜いてください。
よくある質問
命令文は失礼になりませんか?
レッスンや運動指導では動詞から始める命令文が普通です。接客や初対面では Please、Could you …?、I’d like you to … を使うと丁寧です。ただし医療現場では短く明確な指示が安全につながることもあります。
片側だけを指定するには?
right / left を体の部位の前に置きます。両方なら both、片方ずつなら one at a time を使います。相手と向かい合うと左右が逆に見えるため、必要なら your right(あなたの右)と明示します。
フォーマルな文章ではどう書きますか?
説明書では動詞から始める簡潔な命令文が一般的です。医学・解剖学では technical term を使う場合がありますが、一般の利用者向けには plain English と方向語を優先すると誤解が減ります。
まとめ
「指先を合わせる」は一律に訳さず、bring your fingertips together、touch your fingertips together、press your fingertips together を動きと目的に合わせて選びます。目的語 your fingertips と方向 in front of your chest を明示し、強さは gently や firmly で調整しましょう。難しい語が出なければ Put your fingertips together. のように、基本動詞で動作を分解すれば自然に伝えられます。
体の動作をさらに学びたい方は、「腕を上げる」の英語表現や、「手首を反らす」の使い分けも参考にしてください。










