
「危機感がある」「あの人には危機感がない」は、仕事でも日常でもよく使う日本語です。しかし、英語では「危機感」に完全一致する一語を探すより、急いで行動する必要を感じているのか、悪い結果を心配しているのか、危険を深刻に受け止めているのかを分けます。
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先に結論:「危機感がある/ない」の基本英語
今すぐ動く必要を感じるなら feel a sense of urgency、状況を心配しているなら be concerned about、危険や問題を深刻に受け止めるなら take … seriously が基本です。
- feel a sense of urgency:急がなければならないという危機感
- be concerned about:悪化や危険を心配する危機感
- take … seriously:問題を軽視せず深刻に受け止める
「危機感がない」は、feel no sense of urgency より、don’t seem concerned、don’t take the risk seriously、seem unaware of the danger のように、何が不足しているかを具体的に言うほうが自然です。
しゅみすけ(大山俊輔)
feel a sense of urgency:すぐ動く必要を感じる
urgency は「緊急性」です。feel a sense of urgency は、時間がなく、今行動しないと悪い結果につながるという感覚を表します。仕事の締切、業績低下、災害対策など、行動の速さが問題になる場面に向いています。
We need to create a sense of urgency. なら「周囲に危機感を持たせる」です。ただし、必要以上に不安をあおる意味にならないよう、何をいつまでにする必要があるかも一緒に示すと建設的です。
be concerned about:悪い結果を心配する
be concerned about+名詞 で「〜を心配している」です。危機感の中でも、売上、健康、安全、環境などの悪化を気にしているときに使います。concerned は worried より少し客観的・仕事向きに聞こえることがあります。
I’m not concerned. は「心配していません」。状況を把握したうえで問題ないと判断している場合にも使えるので、必ずしも「危機感が欠けている」という批判ではありません。
take … seriously:問題を深刻に受け止める
take+問題+seriously は「問題を真剣に受け止める」です。危機感がない人について、He doesn’t take the situation seriously. と言えば、「状況を軽く考えている」という批判を明確にできます。
人を直接 You have no sense of crisis. と評価するより、You may not be taking this risk seriously enough. と、行動や受け止め方に焦点を当てるほうが、仕事では改善につながる言い方です。
主要表現の比較
| 表現 | 中心となる意味 | 自然な場面 |
|---|---|---|
| feel a sense of urgency | すぐ動く必要 | 締切・業績・対策 |
| be concerned about | 悪化への心配 | 健康・安全・将来 |
| take … seriously | 深刻に受け止める | 危険・問題・警告 |
| be aware of the danger | 危険を認識する | 事実の理解 |

主語と語順の注意
本人の感覚なら We feel a sense of urgency.、心配の対象を示すなら We are concerned about security.、受け止め方を評価するなら They don’t take the warning seriously. とします。日本語では「会社に危機感がある」と言えても、英語では people at the company や management を主語にすると明確です。
urgency は通常、不可算名詞です。a sense of urgency の a は sense に付いています。concern は There is growing concern about … のように名詞でも使えます。seriously は take の直後ではなく、目的語の後ろに置くのが基本です。
日常・仕事で使える例文
| 英語 | 日本語 |
|---|---|
| We feel a real sense of urgency. | 私たちは強い危機感を持っています。 |
| She is deeply concerned about the decline in sales. | 彼女は売上減少に強い危機感を持っています。 |
| He doesn’t take the risk seriously. | 彼はその危険に危機感を持っていません。 |
| The team knows we need to act now. | チームは今すぐ動く必要があると認識しています。 |
| There is growing concern about security. | 安全性への危機感が高まっています。 |
| They seem unaware of the danger. | 彼らには危機感がないようです。 |
| This deadline gives us a sense of urgency. | この締切が私たちに危機感を与えています。 |
| We cannot afford to ignore this problem. | この問題を無視できないという危機感があります。 |
短い会話例
A: Do you think the team understands the risk?
B: Not really. They don’t seem concerned.
A: Then we need to explain why we must act now.
B: Agreed. Let’s show them the latest numbers.
危機感を共有したいときは、「危機感を持って」と抽象的に求めるだけでなく、データと必要な行動を示します。英語でも We need to act now because … と、今動く理由を続けると伝わりやすくなります。
日本人が間違えやすい表現
- sense of crisis は理解されますが、日常・仕事では sense of urgency や concern のほうが自然な場面が多い。
- urgent は物事が緊急であることを表し、人が「危機感を持つ」なら feel urgency と考える。
- dangerous feeling は「危険な感じ」で、危機感を持つ人の態度にはなりません。
- 危機感がない相手を直接批判せず、問題をどう受け止めているかを述べる。
しゅみすけ(大山俊輔)
この表現が出てこなければ、どう言えばいい?
feel a sense of urgency が出なければ、次のような基本英語で十分です。
- We need to do something now.(私たちは今、何かする必要があります。)
- This could become a serious problem.(これは深刻な問題になるかもしれません。)
- He does not understand the danger.(彼は危険を理解していません。)
- We cannot wait any longer.(これ以上待てません。)
しゅみすけ式では「危機感」という難しい名詞を訳さず、need、do、now、problem、danger、wait へ分解します。少し説明的でも、「なぜ急ぐのか」「何をするのか」が一度に伝わるため、実際の会話では有効です。
場面別の自然な使い分け
仕事
売上や納期なら We need a greater sense of urgency.、リスク管理なら Management is concerned about security.、軽視への指摘なら We need to take this warning seriously. が使えます。
健康・安全
I’m concerned about these symptoms. や We should not ignore this warning. のように、心配の対象と必要な行動を述べます。不安をあおらず、専門家への相談など次の行動につなげます。
人間関係
相手の態度を責めるより、I’m worried because we have very little time. と自分の心配と理由を述べます。相手がすでに状況を理解している可能性も残せます。
FAQ
sense of crisis は間違いですか?
間違いではありません。ただし、行動を急ぐ感覚なら sense of urgency、心配なら concern、危険の認識なら awareness of the risk のほうが具体的です。
「危機感を持って」はどう言いますか?
Please understand how serious this is. や We need to act faster. と、何を理解し何を変えるべきかを言うと自然です。
「危機感が足りない」を柔らかく言うには?
I’m not sure everyone understands the urgency. が便利です。相手を断定的に責めず、「全員が緊急性を理解しているか分からない」と表せます。
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まとめ
「危機感がある」は、急ぐ必要なら feel a sense of urgency、心配なら be concerned about、問題を深刻に受け止めるなら take … seriously と分けます。表現を忘れたら We need to do something now. と、必要な行動を基本英語で直接伝えましょう。









