
「そうしたのには理由がある」「何らかの理由がある」「待つ理由はない」。日本語ではどれも「理由がある・ない」と言えますが、英語では誰が理由を持っているのか、それとも理由が存在するのかで主語と語順が変わります。
先に結論を言うと、自分や人に理由があるなら I have a reason.、理由が存在するなら There’s a reason.、何らかの理由で起きたなら for a reason、「~する理由はない」なら There’s no reason to … が基本です。
しゅみすけ(大山俊輔)
Contents
- 1 「理由がある/ない」の基本表現
- 2 have a reason:人が「理由を持っている」
- 3 There’s a reason:理由が「存在する」
- 4 for a reason:「理由があって」起きた
- 5 There’s no reason to:「~する理由はない」
- 6 for no reason:「理由もなく」
- 7 for some reason:「理由は分からないが、なぜか」
- 8 reason と cause の違い
- 9 「理由が分からない・理由を言わない」は英語で?
- 10 日常・仕事で使える例文
- 11 短い会話例
- 12 日本人が間違えやすい言い方
- 13 この表現を知らなければ、どう言えばいい?
- 14 FAQ
- 15 関連記事
- 16 まとめ
「理由がある/ない」の基本表現
| 言いたいこと | 自然な英語 | 中心の意味 |
|---|---|---|
| 私には理由がある | I have a reason. | 人が理由・動機を持つ |
| 理由が存在する | There’s a reason. | 原因や事情がある |
| 何らかの理由で | for a reason | 理由があって起きる |
| ~する理由はない | There’s no reason to … | する必要・根拠がない |
| 理由もなく | for no reason | 明確な理由なしに |
| なぜか | for some reason | 理由は分からないが |
have a reason:人が「理由を持っている」
人 + have a reason は、その人が行動・判断・感情の理由を持っているという表現です。後ろには for + 名詞、to + 動詞、why + 文 を続けられます。
- I have a reason for saying that.
私がそう言うのには理由があります。 - She has a good reason to be angry.
彼女が怒るのにはもっともな理由があります。 - We have every reason to believe him.
私たちには彼を信じる十分な理由があります。 - Do you have a reason for changing the plan?
計画を変更する理由がありますか?
a reason for doing は「~することの理由」、a reason to do は「~する理由」です。どちらも使えますが、for の後ろは名詞か動名詞になります。
There’s a reason:理由が「存在する」
There’s a reason. は、誰の理由かを前面に出さず、「そうなっているのには事情・原因がある」と伝える表現です。
- There’s a reason for the delay.
遅れているのには理由があります。 - There must be a reason.
何か理由があるはずです。 - There’s a reason why she left early.
彼女が早く帰ったのには理由があります。 - There are several reasons for this decision.
この決定にはいくつか理由があります。
理由が複数なら There are reasons. です。ただし、単に「いろいろ理由がある」と言うより、There are several reasons. のように数や程度を添えるほうが自然です。

for a reason:「理由があって」起きた
for a reason は、動作や出来事の後ろに置き、「偶然ではなく、何らかの理由があって」と表します。理由の中身は言わなくても構いません。
- He said that for a reason.
彼は理由があってそう言いました。 - This rule exists for a reason.
このルールが存在するのには理由があります。 - Everything happens for a reason.
すべての出来事には何かしら理由があります。 - She chose this method for a reason.
彼女がこの方法を選んだのには理由があります。
for good reason なら「もっともな理由があって」、for a specific reason なら「特定の理由があって」です。
There’s no reason to:「~する理由はない」
There’s no reason to + 動詞 は、「~する必要はない」「そうする根拠はない」と相手を安心させたり、行動を否定したりするときに使います。
- There’s no reason to worry.
心配する理由はありません。 - There’s no reason to wait.
待つ理由はありません。 - There’s no reason for us to change the plan.
私たちが計画を変える理由はありません。 - I see no reason to refuse.
断る理由はないと思います。
There’s no reason for + 人 + to do にすれば、誰がその行動をする理由がないのかを明確にできます。
for no reason:「理由もなく」
for no reason は、行動の後ろに置いて「理由もなく・わけもなく」を表します。理不尽さや不思議さを含むことがあります。
- He got angry for no reason.
彼は理由もなく怒りました。 - My phone stopped working for no reason.
スマートフォンが理由もなく動かなくなりました。 - She wouldn’t ignore you for no reason.
彼女が理由もなくあなたを無視することはないでしょう。
with no reason より for no reason が普通です。「正当な理由なく」なら without a good reason も使えます。
for some reason:「理由は分からないが、なぜか」
for some reason は、理由が存在しないのではなく、話し手に分からないときの「なぜか」です。文頭にも文末にも置けます。
- For some reason, I couldn’t sleep.
なぜか眠れませんでした。 - She looks familiar for some reason.
なぜか彼女に見覚えがあります。 - For some reason, the file won’t open.
なぜかファイルが開きません。
some reason は「何か理由はあるが特定できない」、no reason は「理由がない・理由を見いだせない」という違いです。
reason と cause の違い
| 語 | 中心の意味 | 例 |
|---|---|---|
| reason | 人が説明する理由・判断の根拠 | the reason I left 私が帰った理由 |
| cause | 出来事を実際に引き起こした原因 | the cause of the fire 火事の原因 |
「なぜその行動をしたか」なら reason、「何が事故や問題を発生させたか」なら cause が基本です。
- The reason I was late was that I missed the train.
遅刻した理由は電車に乗り遅れたことです。 - The cause of the delay was a signal failure.
遅延の原因は信号故障でした。
「理由が分からない・理由を言わない」は英語で?
- I don’t know the reason.
理由が分かりません。 - I don’t know why.
なぜか分かりません。 - He didn’t give a reason.
彼は理由を言いませんでした。 - She wouldn’t tell me why.
彼女は理由を教えてくれませんでした。 - No reason was given.
理由は示されませんでした。
会話では I don’t know why. が最も簡単です。reason という名詞を使わなくても自然に伝えられます。
しゅみすけ(大山俊輔)
日常・仕事で使える例文
- I have my reasons.
私には私なりの理由があります。 - There’s a good reason for this change.
この変更にはもっともな理由があります。 - We made this decision for several reasons.
私たちはいくつかの理由からこの決定をしました。 - There’s no reason to rush the project.
そのプロジェクトを急ぐ理由はありません。 - Could you explain the reason for the delay?
遅延の理由を説明していただけますか? - The policy was introduced for a reason.
その方針が導入されたのには理由があります。
短い会話例
A: Why did you change the schedule?
なぜ予定を変えたのですか?
B: I have a good reason. I’ll explain later.
ちゃんと理由があります。後で説明します。
A: Should we wait?
待ったほうがいいですか?
B: No. There’s no reason to wait.
いいえ。待つ理由はありません。
日本人が間違えやすい言い方
because と reason を重ねすぎない
The reason is because … は会話で聞かれますが、整った文章では The reason is that … または単純に It’s because … がすっきりします。
- The reason is that we need more time.
理由は、もっと時間が必要だからです。 - It’s because we need more time.
もっと時間が必要だからです。
reason of より reason for
「~の理由」は通常 the reason for + 名詞、または the reason why + 文 です。the reason of the delay ではなく the reason for the delay と言います。
I have my reason は意味が変わりやすい
I have my reasons. と複数形にすると「私には私なりの事情がある」という定番表現です。単数の my reason は、すでに話題になった特定の理由を指す場合に限られます。
この表現を知らなければ、どう言えばいい?
reason が出てこなければ、why と簡単な文で言い換えられます。
- I can tell you why.
理由を説明できます。 - Why did you do that?
そうした理由は何ですか? - We don’t need to wait.
待つ理由はありません。 - He did it because he was worried.
彼がそうしたのは心配だったからです。
「理由がある」を名詞で作れなくても、because + 文 で理由の中身を直接言えば、より具体的に伝わります。
FAQ
「そうしたのには理由がある」は英語で?
I have a reason for doing that. は自分に理由がある、There’s a reason I did that. はそうした行動に理由が存在する、という言い方です。
「何か理由があるはず」は英語で?
There must be a reason. が自然です。理由が複数ありそうなら There must be reasons. とも言えます。
「理由はない」は英語で?
「~する理由はない」なら There’s no reason to …、「理由もなく~した」なら for no reason を使います。
「理由にならない」は英語で?
That’s not a good reason.(それは正当な理由ではない)や That’s no excuse.(それは言い訳にならない)が使えます。後者は相手を責める強めの表現です。
関連記事
- For some reasonの意味は?「なぜか」の使い方とsomehowとの違い
- without rhyme or reasonの意味とfor no reasonとの違い
- I can see no reason whyの意味とThere is no reasonとの違い
まとめ
「理由がある」は、人が理由を持つなら have a reason、理由が存在するなら There’s a reason、理由があって行動したなら for a reason が基本です。
「理由がない」も、する理由がないなら There’s no reason to …、理由もなくなら for no reason と言い分けます。迷ったときは、why や because を使って理由の中身を直接伝えれば、簡単で自然な英語になります。









