Be that as it may, …の意味は?「そうかもしれないが」の使い方

Be that as it may そうかもしれませんが それはそうとして

Be that as it may, … は「そうかもしれませんが」「それはそうとして」という英語です。相手の指摘をいったん認めながら、それでも自分の結論や中心論点は変わらないと話を戻す、やや改まった譲歩表現です。

しゅみすけ(大山俊輔)

相手の話を無視せず「その点は認めます」と受け止める。でも、議論のハンドルは元の結論へ戻す。そんな二段階の動きを一つにした表現です。

Be that as it may, …の意味

自然な訳は「そうかもしれませんが」「それはそうとして」「いずれにしても」です。

A: The team had very little time to prepare.
B: Be that as it may, the safety checks should not have been skipped.
訳:A「チームには準備時間がほとんどありませんでした」B「そうかもしれませんが、安全確認を省くべきではありませんでした」

Bは時間不足を否定していません。しかし、それで安全確認の省略が正当化されるわけではないと結論を維持しています。

Be that as it may、That said、Anywayの違い

会話での働き:譲歩してから結論へ戻る

この表現は議論・会議・文章で、相手の点に一定の妥当性があると認めつつ、その点が最終判断を変えないと示します。日常会話でも使えますが、少し古風で硬く、重みがあります。軽い雑談では That said, …Still, … のほうが自然です。

文法と語順

Be + that + as + it + may という、現代の日常語順とは異なる固定表現です。ここでの be は譲歩を表す仮定法的な形、that は相手が述べた事柄、as it may は「それがそのようであるとしても」。全体で「それがそうであるとしても」となります。

通常は文頭に置き、コンマのあとに自分の主張を続けます。

Be that as it may, we need a decision today.
「それはそうとして、今日は決定が必要です」

自然な例文

仕事

The market is uncertain. Be that as it may, we still need a clear plan.
「市場は不透明です。そうだとしても、明確な計画は必要です」

恋愛

You may not have meant to hurt me. Be that as it may, we need to talk about what happened.
「傷つけるつもりはなかったのかもしれない。それでも、起きたことについて話す必要がある」

日常

The restaurant has great reviews. Be that as it may, two hours is too long to wait.
「その店の評判がいいのは分かる。それでも2時間待ちは長すぎる」

似た表現との違い

That said, …

That said は「とはいえ」で、前の内容を認めて反対側の点を加えます。Be that as it may は、相手の点を認めても結論を変えないという対立がより強く、改まっています。

Anyway, …

Anyway は「とにかく」「話を戻すと」。前の点を必ずしも認めず、話題を切り上げることもあります。

Still, …

Still は「それでも」で、日常会話に自然です。短く柔らかいため、今回の表現ほど格式や最終性はありません。

Fair enough.

Fair enough. は「それももっとも」と相手の理由を認める返答。Be that as it may は、認めたあと自分の変わらない主張を続けます。

よくある間違い

語順を変える

That may be as it is などに組み替えません。Be that as it may を一つの定型句として覚えます。

軽い了承に使う

予定調整への「それでもいいよ」には重すぎます。That works for me. が自然です。

相手を認めずに反論だけする

形式上は譲歩でも、冷たい口調だと「そんなことは関係ない」と切り捨てて聞こえます。必要なら I understand that. を先に置きましょう。

この英語を知らなかったら?【しゅみすけ式】

  • That may be true, but …(それは本当かもしれませんが)
  • I understand, but …(分かりますが)
  • Still, …(それでも)
  • It does not change the main point.(それでも要点は変わりません)

しゅみすけ(大山俊輔)

いちばん使いやすいのは That may be true, but …。相手の点を認める部分と、自分の結論を言う部分が見えるので、むしろ誤解が少ないんです。

よくある質問

古い英語ですか?

現代でも使われますが、日常のくだけた会話より、議論・文章・改まった場面に似合います。少し芝居がかった効果を狙って会話で使うこともあります。

失礼ですか?

失礼とは限りません。ただし相手の説明を最終判断から切り離す表現なので、強く聞こえます。関係性や議題の重さに合わせます。

文末にも置けますか?

通常は文頭で次の主張を導きます。単独の返答にもなりますが、何が結論なのか明確にするため後ろに文を続けるのが実用的です。

Be that as it may, …の発音と会話のリズム

ビー・ザッ(ト)・アズ・イッ・メイ。that の t と as をつなぎ、may に軽く重心を置くとまとまります。

前置き表現は、一語ずつ慎重に読むより、後ろの本題へ渡す一つのチャンクとして練習すると実際の会話で出やすくなります。まず前置きだけを三回、そのあと短い文を付けて三回音読してみましょう。

使える場面・避けたい場面

相手の主張を一度認めて反論へ進む、やや改まった表現です。日常会話で多用すると芝居がかった印象になるため、普段は That may be true, but … が安全です。

メールや会議では、相手との関係と発言の重さも確認しましょう。親しい会話で自然な表現でも、契約・人事・謝罪など正確さが必要な場面では、前置きのあとに条件や事実を具体的に述べることが大切です。

追加例文で使い方を確認

  • Be that as it may, we still need a backup plan.
    そうかもしれませんが、予備案は必要です。
  • Be that as it may, the deadline remains unchanged.
    そうかもしれませんが、締切は変わりません。
  • Be that as it may, I can’t ignore what happened.
    そうかもしれないけれど、起きたことは無視できません。
  • Be that as it may, she deserves an explanation.
    そうだとしても、彼女には説明を受ける権利があります。
  • Be that as it may, the decision is yours.
    そうかもしれませんが、決めるのはあなたです。
  • Be that as it may, we should hear both sides.
    そうだとしても、双方の話を聞くべきです。

よくある間違い

日本語訳だけで選ぶ

「そうかもしれないが」という訳だけを暗記すると、似た表現との違いが見えません。That may be true, but … / Even so, …と比べ、発言の目的が許可・驚き・条件・本音・立場の限定のどれなのかを確認しましょう。

前置きだけを丁寧にしすぎる

長い前置きのあとに曖昧な本題を続けると、かえって伝わりにくくなります。前置きは短く、本題は主語と動詞が明確な一文にするのが基本です。

Be that as it may, …のFAQ

ビジネスでも使えますか?

使えます。ただし、正式な文書より会話・会議・比較的自然なメールに向く表現です。重要な条件は前置きだけで済ませず、具体的に書きます。

文頭以外でも使えますか?

多くの場合は文頭が最も自然です。文末や途中に置ける表現もありますが、学習段階では「Be that as it may, …, + 本題」の型から始めると安全です。

丁寧な表現ですか?

相手への配慮を示せますが、丁寧さは声の調子と後ろの内容にも左右されます。前置きがあっても、断定や批判が強すぎればきつく聞こえます。

会話で毎回使ってもよいですか?

必要な場面だけで使うほうが自然です。多用すると回りくどく聞こえるため、簡単な内容なら前置きなしで伝えてかまいません。

まず覚える一文は?

Be that as it may, we still need a backup plan.がおすすめです。自分の状況に名詞や時刻を入れ替え、口から出るまで繰り返しましょう。

まとめ

Be that as it may, … は「そうかもしれませんが」。相手の点を認めても、自分の結論は変えないと示す改まった譲歩表現です。日常では That may be true, but … と言い換えると使いやすくなります。

この記事を書いた人
しゅみすけ(大山俊輔)

b わたしの英会話および英語コーチングGRIT/be:RIZE代表。米国MBA取得、外資系企業4社での勤務経験を持ち、これまで多くの大人の英語学習を支援。日本語と英語の処理構造の違いに着目した「英語OS」の考え方をもとに、独学で伸び悩む人の学び直しをサポートしています。

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