
英会話を聞いていると、Anyway, … というひと言が頻繁に出てきます。「とにかく」と覚えている方も多いでしょう。
しかし、実際の会話では「とにかく」という意味を足すだけではありません。脱線した話を本題へ戻したり、次の話へ移ったり、会話を締めくくったりする会話の交通整理にも使われます。
この記事では、Anywayの意味を丸暗記するのではなく、話し手が会話をどちらへ動かしているのかに注目して解説します。
Contents
Anywayの意味
Anywayには、大きく分けて次の使い方があります。
- 話を戻す:「ともかく」「それはさておき」
- 話を切り替える:「では」「さて」
- 話を締めくくる:「とにかく」「まあ、そんなところで」
- 事情に関係なく行う:「それでも」「どのみち」
Anyway, where were we?
それはさておき、どこまで話してたっけ?
It was raining, but we went anyway.
雨が降っていたけれど、それでも私たちは行きました。
同じAnywayでも、文頭では会話を動かす合図になりやすく、文末では「それでも」「どのみち」という意味になりやすいのがポイントです。
しゅみすけ(大山俊輔)
Anywayのコアイメージ
Anywayは、細かな事情や途中の話をいったん横に置き、話し手が重要だと思う方向へ進むときに使われます。
例えば、旅行の相談中にホテルの朝食の話から好きなパンの話へ脱線したとします。話し手が本来決めたかった日程へ戻すなら、次のように言えます。
Anyway, let’s decide which day we’re leaving.
ともかく、何日に出発するか決めよう。
このAnywayは「とにかく」と主張を強めているというより、パンの話は脇へ置き、予定の話へ戻りますよという案内標識です。
Anywayが会話で果たす3つの役割

1.脱線した話を本題へ戻す
会話が横道へそれた後、元のテーマや目的へ戻るときの使い方です。
Anyway, as I was saying, the deadline is next Monday.
ともかく、さっき話していたことに戻ると、締め切りは来週月曜日です。
Anyway, let’s get back to the main question.
それはさておき、本題へ戻りましょう。
中断前の自分の発言へ戻るなら、As I was sayingの意味と使い方と一緒に使えます。
2.次の話題へ切り替える
今の話を終えて、次へ進むときにも使います。
Anyway, what are you doing this weekend?
ところで、今週末は何をするの?
Anyway, let’s move on to the next item.
では、次の項目へ進みましょう。
ここでは「今の話はこのくらいにして、次へ行こう」という気持ちが含まれています。急に使うと、相手の話を打ち切るように聞こえる場合もあるため、タイミングには注意しましょう。
3.話を締めくくる
会話や説明の終わりが近いことを示すときにも使われます。
Anyway, I should get going.
さて、そろそろ行かないと。
Anyway, that’s all I wanted to tell you.
とにかく、伝えたかったのはそれだけです。
電話や雑談を終える前の締めくくりの合図として自然です。
「それでも・どのみち」のAnyway
Anywayは会話管理だけでなく、事情や反対材料があっても結果が変わらないことを表します。この場合、文末に置かれることがよくあります。
I was tired, but I went to the party anyway.
疲れていたけれど、それでもパーティーへ行きました。
We may be late, but let’s try anyway.
遅れるかもしれないけれど、とにかくやってみよう。
I don’t need another bag, but I bought it anyway.
バッグはもう必要ないのに、それでも買ってしまいました。
「普通ならやめる理由がある。しかし、それに関係なく行った」という対比があります。
Thanks anywayはどんな意味?
Thanks anyway. は、相手の助けが最終的に役立たなかった場合でも、申し出や努力に感謝するときの表現です。
A: Sorry, I couldn’t find the file.
ごめん、ファイルを見つけられなかった。B: That’s okay. Thanks anyway.
大丈夫。ともかく、ありがとう。
日本語では「それでもありがとう」「探してくれただけでもありがとう」に近い表現です。ただし、声の調子によっては「まあ、ありがとね」と少しそっけなく聞こえることもあります。温かく伝えたいなら、次のように具体化できます。
Thanks anyway. I really appreciate you trying.
それでもありがとう。試してくれたことに本当に感謝します。
日常会話で使える例文
脱線から戻る
Anyway, what time should we meet tomorrow?
それはさておき、明日は何時に会おうか?
気を取り直して進む
Anyway, let’s not worry about it tonight.
とにかく、今夜はそのことを心配するのはやめよう。
電話を終える
Anyway, I’ll let you get back to work.
では、仕事に戻ってもらうことにするね。
反対されても行う
My friends told me not to buy it, but I did anyway.
友達には買わないほうがいいと言われたけれど、それでも買いました。
仕事や会議で使える例文
Anyway, let’s return to today’s main agenda.
では、本日の主要議題へ戻りましょう。
Anyway, the important point is that sales are improving.
いずれにしても、重要なのは売上が改善していることです。
Anyway, shall we move on to the budget?
では、予算の話へ移りましょうか。
Anywayは社内の会話や比較的カジュアルな会議では自然です。改まったプレゼンや文書では、In any case、Returning to the main point、To summarizeなどのほうが適する場合があります。
Anywayと似た表現の違い
AnywayとBy the way
By the wayの意味と使い方は、新しい情報や別の話題を追加する「ところで」です。
- Anyway:今の話を脇へ置き、戻す・進める・終える
- By the way:別の話題や補足を持ち出す
Anyway, let’s finish this first.
とにかく、まずこれを終わらせよう。
By the way, have you seen Mia lately?
ところで、最近ミアに会った?
AnywayとIn any case
In any caseの意味と使い方も「いずれにしても」を表しますが、Anywayより少し改まった響きがあります。また、In any caseには「どのケースであっても」という論理的なまとめの感覚があります。
AnywayとAt any rate
At any rateの意味と使い方は「少なくとも確かな点として」「いずれにせよ」と、議論の中で確実な点へ焦点を移す表現です。日常会話ではAnywayのほうが一般的です。
AnywayとAs I was saying
As I was sayingは、中断される前に自分が話していた内容へ戻る表現です。Anywayは元の発言だけでなく、本題・次の議題・会話の終了へも進めます。
AnywayとAnywaysの違い
Anywaysは、特に北米のくだけた会話で聞かれる形です。
Anyways, what were you saying?
ともかく、何を話してたんだっけ?
日常会話では使う人もいますが、標準的な英語として学ぶならAnywayを使うのが安全です。仕事、試験、文章ではAnywayを選びましょう。
AnywayとAny wayは別物
一語のanywayと、二語のany wayは意味が異なります。
- anyway:とにかく、それでも、話を戻す合図
- any way:何らかの方法、どんな方法でも
Is there any way to change the reservation?
予約を変更する方法は何かありますか。
この文は「何らかの方法」という意味なので、二語に分けます。
日本人が注意したい使い方
相手の話を切り捨てる響きに注意する
相手が大切な話をしている途中でAnyway, …と割り込むと、「その話はもういい」と打ち切ったように聞こえることがあります。
やわらかく戻したいなら、次のようにひと言添えましょう。
That’s interesting. Anyway, shall we get back to our plan?
それは興味深いね。では、計画の話へ戻ろうか?
すべてを「とにかく」と訳さない
文脈によって「それはさておき」「では」「いずれにしても」「それでも」と訳し分けるほうが自然です。日本語訳より、会話がどちらへ動いたかを見ることが大切です。
しゅみすけ(大山俊輔)
簡単な英語で言い換えるなら
Anywayが出てこなくても、目的を直接言えば十分通じます。
- Let’s go back to the main topic.
本題へ戻りましょう。 - Let’s talk about the next thing.
次のことを話しましょう。 - The important thing is …
大切なのは〜です。 - I still did it.
それでも私はやりました。 - I should go now.
そろそろ行かないと。
「話を戻す」自体の表現を詳しく知りたい場合は、「本題に戻る」は英語で?も参考になります。
まとめ
Anywayは「とにかく」だけでなく、英会話の流れを整える便利な言葉です。
- 脱線した話を本題へ戻す
- 今の話を切り上げて次へ進む
- 会話や電話を締めくくる
- 反対材料があっても「それでも」と行動する
- 文末のThanks anywayは「それでもありがとう」
- 標準形はAnywayで、Anywaysはくだけた形
- 二語のany wayは「何らかの方法」
まずは脱線した会話でAnyway, let’s get back to …、帰り際にAnyway, I should get going.と使ってみましょう。会話を自分で自然に動かしやすくなります。











