
Every dog has its day. は、「誰にでもいつか活躍する時が来る」「今は目立たない人にも、いつか好機が巡ってくる」という意味の英語のことわざです。負けが続いている友人を励ます場面にも、普段は注目されない人が成功した場面にも使えます。
ただし、日本語の「いつかいいことがあるよ」より少し具体的です。ここでいう day は24時間としての「一日」ではなく、その人が力を発揮し、認められる「晴れ舞台・好機」。この記事では、直訳から意味を理解する考え方、自然な使い方、皮肉に聞こえる場合、似た表現との違いまで例文で整理します。
Contents
Every dog has its day. の基本的な意味
直訳は「どの犬にも、その犬の日がある」です。自然な日本語では次のように訳せます。
- 誰にでも活躍する時が来る
- 誰にでもいつかチャンスが巡ってくる
- 今は不遇でも、いつか報われる
- どんな人にも得意な場面がある
英英辞典のように簡単な英語で説明するなら、Everyone gets a chance to succeed someday. です。主語の every dog は文字どおり犬だけを指すのではなく、「地位が低い人や、今は評価されていない人も含む誰もが」という比喩です。
しゅみすけ(大山俊輔)
なぜ「犬の日」が「活躍する時」になるの?
鍵は have one’s day という考え方です。英語の one’s day には、その人が最も注目されたり成功したりする時期、いわば「その人の時代」という感覚があります。She had her day in the spotlight. なら「彼女には脚光を浴びた時期があった」です。
Every は「例外なく一つ一つ」、its は直前の単数名詞 dog を受ける所有格です。したがって文の骨組みは「どの存在にも、それぞれの晴れ舞台がある」。今すぐではなくても、順番は巡ってくるという公平さと希望を表します。

ネイティブが感じるニュアンス
1.不遇な人を励ます希望
挑戦が結果につながらない相手に、「今の評価がすべてではない」と伝えられます。
Keep practicing. Every dog has its day.
練習を続けて。誰にでも活躍する時は来るよ。
2.意外な成功を認める驚き
いつも負けていたチームや、注目されていなかった人が成果を出した時にも使います。
Our smallest branch won the sales award. Every dog has its day.
うちの最小支店が営業賞を取ったよ。どんなチームにも活躍する時が来るんだね。
3.言い方によっては上から目線や皮肉になる
成功した本人に笑いながら言うと、「君みたいな人でも、たまには勝てる」という響きになることがあります。親しい間柄の冗談なら成立しても、同僚の昇進や顧客の成功を正式に祝う場面では避けるのが安全です。素直に You really deserved this. や Congratulations on your success. と言いましょう。
よく使われる形と文法
ことわざとして一文で使う
最も一般的なのは、前の発言を受けて独立した一文として置く形です。
A: I never get picked for the important projects.
B: Don’t give up. Every dog has its day.
A:大事な案件に全然選ばれないんだ。
B:諦めないで。誰にでもいつか出番は来るよ。
Remember / They say と組み合わせる
Remember, every dog has its day.
覚えておいて。誰にでも活躍する時は来るから。
They say every dog has its day, and today was mine.
誰にでも晴れ舞台が来ると言うけれど、今日は僕の日だった。
day を days にしない
主語には複数の犬を含むように見えますが、every + 単数名詞 は一つ一つを個別に見るため、Every dog has its day. が定型です。Every dogs、their days、have にはしません。
場面別の自然な例文
仕事
Leo’s proposal was rejected three times, but every dog has its day—his new plan was approved.
レオの提案は3回却下されたけれど、誰にでも出番は来る。新しい案が承認された。
I finally led the presentation today. Every dog has its day, I guess.
今日、ついに私がプレゼンを任された。誰にでも順番が来るってことかな。
学校・学習
Mina used to struggle with math, but she got the highest score. Every dog has its day.
ミナは以前数学が苦手だったけれど、最高点を取った。誰にでも力を発揮する時が来るんだね。
You may not be fluent yet, but every dog has its day.
まだ流暢ではないかもしれないけれど、いつか成果が出る時は来るよ。
スポーツ・趣味
We finally beat the champions. Every dog has its day!
ついに王者に勝った。弱い側にも晴れ舞台は来るものだね!
After years of small roles, the actor finally won an award. Every dog has its day.
何年も端役を続けた後、その俳優はついに賞を取った。誰にでも報われる時は来る。
恋愛・人間関係
He felt invisible at parties, but then he met someone who loved his quiet humor. Every dog has its day.
彼はパーティーでいつも目立たなかったが、控えめなユーモアを好きな人に出会った。誰にでも自分の良さが伝わる時は来る。
似た表現との違い
Your time will come.
「あなたの時が来るよ」と本人に直接伝える、日常的で温かい励ましです。犬の比喩がないため誤解が少なく、深刻な相談にはこちらが使いやすいでしょう。
Be patient. Your time will come.
焦らないで。あなたの出番は来るよ。
Everyone gets their turn.
「誰にでも順番が回ってくる」と直接説明します。成功だけでなく、ゲーム、発言、担当など文字どおりの順番にも使えます。
Good things come to those who wait.
「待つ人には良いことが来る」で、忍耐に焦点があります。Every dog has its day. は、ただ待つことより「今は評価されない人にも好機がある」という逆転の可能性に焦点があります。
You snooze, you lose.
You snooze, you lose. は「ぐずぐずすると機会を逃す」と早い行動を促す表現です。今回のことわざのように、いつか機会が巡るという励ましとは方向が異なります。
日本人が間違えやすいポイント
「今日は犬の日」と訳さない
day は記念日ではなく「活躍できる時」です。文脈に合わせて「出番」「好機」「晴れ舞台」と訳すと自然です。
成功した相手への褒め言葉として乱用しない
相手との関係によっては「普段はだめなのに今日は運がよかった」と聞こえます。自分について少し自虐的に言うか、第三者の逆転を温かく語る場面が使いやすいです。
短期的な予定を断定する表現ではない
「明日チャンスが来る」という予測ではなく、人生や競争を長い目で見ることわざです。具体的な予定なら You’ll get another chance next week. のように言います。
すぐ出てこない時の「しゅみすけ式」簡単な言い換え
ことわざを思い出せなくても、意味を直接伝えれば会話は十分成立します。
- Everyone gets a chance.
誰にでもチャンスがあります。 - Your time will come.
あなたの時が来ます。 - You will have a chance to succeed.
あなたにも成功する機会があります。 - Don’t give up. You may win next time.
諦めないで。次は勝てるかもしれません。
しゅみすけ(大山俊輔)
会話で使う練習
A: Everyone else seems to be moving ahead faster than me.
B: I know it feels that way, but every dog has its day.
A: Thanks. I’ll keep working.
A:ほかの人はみんな私より早く前に進んでいる気がする。
B:そう感じるのは分かるけれど、誰にでも活躍する時は来るよ。
A:ありがとう。続けてみる。
自分の状況に置き換えるなら、I haven’t ___ yet, but every dog has its day. の空欄に won、been promoted、found the right job などを入れて練習できます。
まとめ
Every dog has its day. は「誰にでもいつか活躍する時が来る」という希望を表すことわざです。day は普通の一日ではなく、その人の好機や晴れ舞台。長く不遇だった人を励ましたり、意外な逆転を語ったりする時に使います。
一方、成功した本人への言い方次第では皮肉や上から目線に聞こえることがあります。迷ったら Your time will come. や Everyone gets a chance. と簡単に言い換えましょう。ほかの完成した表現も、英熟語・定型表現の一覧から確認できます。










