
prop upは「支える・下支えする」を表す句動詞です。短い表現ですが、目的語の位置や文脈によって日本語訳が変わるため、単語帳の訳だけでは実際の会話で迷いやすい表現でもあります。
先に答えると、中心イメージは「つっかえ棒を当て、倒れないよう上向きに支える」です。この記事では、意味、ネイティブが感じるニュアンス、語順、場面別例文、似た表現との違い、間違いやすい点、簡単な英語での言い換えまで整理します。
Contents
prop upの意味と基本イメージ
prop upの基本的な意味は「支える・下支えする」です。動詞propが動作を、upが方向・結果を加えます。丸暗記せず「つっかえ棒を当て、倒れないよう上向きに支える」と捉えると、物理的な用法と比喩的な用法が一本につながります。
- She propped up the window with a book.
彼女は本で窓を開いたまま支えました。 - Prop your phone up against the cup.
スマートフォンをカップに立てかけてください。 - The aid helped prop up the local economy.
その支援は地域経済の下支えになりました。
物を物理的に支える意味から、会社・価格・人の評価など、弱っているものを一時的に持ちこたえさせる比喩へ広がります。根本解決ではなく外から支援している含みが出ることもあります。
しゅみすけ(大山俊輔)
prop+upから意味を理解する
propは動作の中心を表し、upはその動作が向かう方向や到達した状態を示します。英語の句動詞では、後ろの短い語が「どこへ・どんな状態へ」を補うため、同じ基本動詞でも意味が変わります。
prop upの場合は、つっかえ棒を当て、倒れないよう上向きに支えるという場面をまず想像してください。そこから、目に見える物の移動だけでなく、仕事、計画、数値、人間関係などの抽象的な対象にも意味が広がります。文脈に応じて自然な日本語に直すことが大切です。

ネイティブが感じるニュアンス
物を物理的に支える意味から、会社・価格・人の評価など、弱っているものを一時的に持ちこたえさせる比喩へ広がります。根本解決ではなく外から支援している含みが出ることもあります。
会話では、話し手が動作の方向や結果を具体的に見せたいときに選ばれます。一方、日本語訳は毎回同じにはなりません。直訳が不自然なら、その場面で実際に何が起きたかを考え、「進める」「下げる」「片づける」など自然な動詞に置き換えましょう。
語順と文法:目的語はどこに置く?
名詞なら2つの語順が使える
prop upは多くの場面で分離できる句動詞です。目的語が名詞なら、prop up the shelfとprop the shelf upの両方が可能です。長い目的語は後ろに置くほうが読みやすくなります。
- Prop up the shelf.
棚を支えてください。 - Prop the shelf up.
棚を支えてください。
代名詞は必ず間へ置く
目的語がit、them、himなどの代名詞なら、prop it upの語順にします。prop up itのように後ろへ置くのは、分離型の他動詞用法では避けます。
prop up は通常、支える対象を目的語に取ります。自分の上体を起こす場合は prop oneself up とし、He propped himself up on one elbow. のように再帰代名詞を使います。
日常・仕事で使える例文
- She propped up the window with a book.
彼女は本で窓を開いたまま支えました。 - Prop your phone up against the cup.
スマートフォンをカップに立てかけてください。 - The aid helped prop up the local economy.
その支援は地域経済の下支えになりました。 - Low interest rates propped the market up.
低金利が市場を下支えしました。 - He propped himself up on one elbow.
彼は片肘をついて上体を起こしました。 - The story was propped up by weak evidence.
その話は弱い証拠でかろうじて支えられていました。 - Could you prop up the shelf, please?
棚を支えてもらえますか。 - We propped it up before the meeting.
私たちは会議前にそれを支えました。 - They are propping up the shelf now.
彼らはいま棚を支えています。 - Do not prop it up without asking.
確認せずにそれを支えないでください。
命令形は操作や指示に便利ですが、職場や店ではCould you …?やPlease …を加えると柔らかくなります。完了を報告するときは過去形、進行中の動作ならbe + -ingを使えば十分です。
一時的・補助的に支える例
prop upは、対象が自力では位置や水準を保ちにくく、外から補助して持ちこたえさせる場面でよく使います。
- Prop your head up with another pillow.
もう一つ枕を使って頭を高く支えてください。 - The fence is being propped up by wooden posts.
その塀は木の柱で支えられています。 - The central bank acted to prop up the currency.
中央銀行は通貨を下支えするために動きました。
よく使われる形と時制
prop A up with B/prop A up against B
何を使って支えるかは with、何に立てかけるかは against で表せます。
- She propped the window up with a book.
彼女は本をつっかえにして窓を開いた状態にしました。 - Prop your phone up against the cup.
スマートフォンをカップに立てかけてください。
否定文・疑問文
現在形の否定は do not prop up、過去の否定は did not prop up です。目的語が代名詞なら、否定文や疑問文でも必ず二語の間に置きます。
- Did you prop it up already?
もうそれを支えましたか。 - We did not prop the shelf up.
私たちは棚を支えませんでした。 - Why are they propping it up?
なぜ彼らはそれを支えているのですか。
短い会話で確認
A: Should I prop up the shelf now?
今、棚を支えたほうがよいですか。
B: Yes, please prop it up before we leave.
はい、出発前に支えてください。
このように、最初は名詞で対象を示し、次の文では代名詞itに替えるのが自然な会話の流れです。2文をセットで音読すると、代名詞を間に置く語順も身につきます。
prop upと似た表現の違い
supportとの違い
supportは最も広い「支える」。長期的・中立的な支援にも使えます。 prop upを選ぶときは、「つっかえ棒を当て、倒れないよう上向きに支える」という方向感覚が必要かを考えると判断しやすくなります。
hold upとの違い
hold upは下から持ち上げる、遅らせるなど意味が広い表現です。 prop upを選ぶときは、「つっかえ棒を当て、倒れないよう上向きに支える」という方向感覚が必要かを考えると判断しやすくなります。
shore upとの違い
shore upは弱い部分を補強する。財政や防御を強くする文脈でよく使います。 prop upを選ぶときは、「つっかえ棒を当て、倒れないよう上向きに支える」という方向感覚が必要かを考えると判断しやすくなります。
日本人が間違えやすいポイント
日本語訳を一つに固定しない
支える・下支えするのどれになるかは目的語と状況で決まります。単語ごとに直訳するより、動作の前後で対象がどう変化したかを見ると自然な訳を選べます。
代名詞の位置を後ろにしない
名詞を使った形だけ覚えると、代名詞でも同じ位置に置きがちです。会話ではprop it upを一まとまりとして練習すると、語順を迷いにくくなります。
場面に合わない強さを避ける
句動詞には、単なる移動だけでなく、圧力・継続・排除などの含みが出る場合があります。丁寧な依頼が必要なら、命令形だけでなくCould you …?を使い、相手や場面に合う調子に整えましょう。
しゅみすけ式:出てこないときの簡単な言い換え
prop upを思い出せなくても、基本語彙で起きたことを直接説明すれば通じます。大切なのは難しい句動詞を無理に探して会話を止めないことです。
- Use this to support it.
これを使って支えてください。 - The money helped the company survive.
その資金で会社は持ちこたえました。
最初の文は具体的な動作、次の文は比喩的な意味を基本動詞で表しています。短い主語+動詞の文に分ければ、句動詞を知らなくても必要な情報を正確に伝えられます。
しゅみすけ(大山俊輔)
会話で自分の表現にする練習法
まず身近な対象を一つ選び、現在形・過去形・依頼文の3通りを作ります。たとえばshelfを使い、普段すること、昨日したこと、相手に頼みたいことを声に出します。次に目的語をitへ替え、語順がprop it upになることを確認します。
最後に、似た表現へ置き換えてニュアンスを比較します。正解を暗記するだけでなく、「方向や結果を強調したいからprop upを選ぶ」と理由まで言えるようになると、実際の会話でも定着します。
関連表現も確認しよう
句動詞は基本動詞や後ろの語を軸につなげて覚えると効率的です。ほかの表現は英熟語・定型表現のまとめから確認できます。リンク先の記事と例文を比べ、同じ方向語が意味をどう変えるか観察してみましょう。
まとめ
prop upは「支える・下支えする」を表し、中心には「つっかえ棒を当て、倒れないよう上向きに支える」というイメージがあります。意味を一語の日本語に固定せず、目的語と前後の状況から自然な訳を選びましょう。
名詞ならprop up the shelfとprop the shelf upの両方が使え、代名詞はprop it upのように間へ置きます。似た表現との違いを確認しつつ、出てこないときはUse this to support it.のような簡単な英語でまず伝えてみてください。










