I couldn’t agree more.の意味は?否定形なのに「大賛成」になる理由

I couldn't agree moreが大賛成を表すことを示すアイキャッチ画像

I couldn’t agree more. は、「まったく同感です」「大賛成です」を表す定型表現です。

否定形の couldn’t が入っているため、「同意できない」と誤解しやすいのですが、実際はその反対。今より強く同意することは不可能なほど、すでに最大限同意している、という意味です。

A: We need to make the instructions simpler.
説明をもっと簡単にする必要がありますね。

B: I couldn’t agree more.
まったくその通りです。

I couldn’t agree moreの意味

自然な日本語では、場面に応じて次のように訳せます。

  • まったく同感です
  • おっしゃる通りです
  • これ以上ないほど賛成です
  • 大賛成です

agree は「同意する」、more は「今よりもっと」です。したがって、文全体の仕組みは次のようになります。

I couldn’t agree more.
私は今よりさらに強く同意することができない。
=すでに同意の度合いが最大である。
=完全に同意する。

しゅみすけ(大山俊輔)

「同意できない」のではありません。「これ以上、同意の度合いを上げられない」と考えると、大賛成になる仕組みが分かります。

否定形なのになぜ「大賛成」になる?

ポイントは、否定されているのが agree そのものではなく、agree more(今よりもっと同意すること)だという点です。

たとえば、日本語の「これ以上ないほど素晴らしい」も、形は「ない」ですが、意味は最高評価です。I couldn’t agree more. も同じ発想で理解できます。

I agreeからI couldn't agree moreまで同意の強さを比較する解説図

どんな場面で使う?

相手の意見に強く賛成するときに使います。日常会話だけでなく、会議やインタビューなど少し改まった場面にも自然です。

仕事の会議

A: Customer feedback should guide our next update.
次のアップデートには顧客の意見を反映すべきです。

B: I couldn’t agree more.
まったく同感です。

働き方について

A: Taking regular breaks helps us stay productive.
定期的に休憩を取る方が、生産性を保てます。

B: I couldn’t agree more.
本当にその通りです。

友人との会話

A: That restaurant is overpriced.
あのレストラン、高すぎるよね。

B: I couldn’t agree more.
ほんと、それな。/まったく同感。

恋愛・人間関係

A: Trust is more important than grand gestures.
大げさな愛情表現より、信頼の方が大切だよね。

B: I couldn’t agree more.
心からそう思うよ。

with youを付ける形

誰に同意するのかを明示したいときは、I couldn’t agree more with you. と言えます。

I couldn’t agree more with you on that point.
その点については、あなたにまったく同感です。

語順は次の形が自然です。

agree with + 人
agree with + 意見・考え
agree on + 話し合って一致した事項

agree の後ろに使う前置詞の違いは、agree to・agree with・agree onの違いで詳しく整理しています。

that節を続ける形

何に賛成するのかを文で示すなら、I couldn’t agree more that + 主語 + 動詞 も使えます。

I couldn’t agree more that communication is essential.
コミュニケーションが不可欠だということに、完全に同意します。

ただし、会話では相手が述べた内容が明らかなことが多いため、I couldn’t agree more. だけで返す方が簡潔で自然です。

I agree・I totally agreeとの違い

I agree.

「賛成です」「同意します」という基本的で中立的な表現です。賛成の強さを特に強調しません。

I totally agree.・I completely agree.

「完全に同意します」と、強い賛成を直接伝えます。意味が分かりやすく、日常でも仕事でも使えます。

I couldn’t agree more.

「これ以上は同意できない」という上限を使って、最大限の賛成を印象的に伝えます。I totally agree. より慣用的で、相手の意見に強く共感している響きがあります。

Exactly.・You’re right.との違い

Exactly. は「まさにその通り」と、相手の発言が自分の考えや事実とぴったり一致したことを示します。

You’re right. は「あなたが正しい」と、相手の判断の正しさを認めます。

I couldn’t agree more. は、相手の意見に対する自分の賛成度を最大限に表します。「おっしゃる通り」の返し方全体は、Exactly・You’re rightなどの違いでも確認できます。

使うときの注意点

短縮形が一般的

I could not agree more. も正しい形ですが、会話では短縮した I couldn’t agree more. がよく使われます。短縮しない形は、強調や改まった文章で見られます。

語尾を下げて、はっきり言う

本気の賛成なら、明るくはっきりした調子で伝えます。わざと冷たい声や大げさな調子で言うと、文脈によっては皮肉に聞こえる可能性があります。

moreを落とさない

I couldn’t agree. だけでは「同意できません」と反対の意味になります。

I couldn’t agree more.(大賛成です)
× I couldn’t agree.(同意できません)

しゅみすけ(大山俊輔)

moreは意味を反転させる重要な部分です。I couldn’t agree. で止めると反対意見になるため、ひとかたまりで覚えましょう。

簡単な英語で言い換えるなら

この定型表現がすぐに出てこなければ、次の短い表現で十分伝わります。

  • I totally agree.(完全に同意します)
  • I agree completely.(全面的に賛成です)
  • Exactly.(まさにその通りです)
  • You’re absolutely right.(まったくおっしゃる通りです)

まとめ

I couldn’t agree more. は、「これ以上強く同意することはできない」ほど賛成している、という発想から「まったく同感です」「大賛成です」を表します。

  • 否定されているのは agree ではなく agree more
  • with you を付けて、同意する相手を明示できる
  • I totally agree. より慣用的で印象の強い賛成表現
  • more を落とすと「同意できない」という反対の意味になる

ほかの定型表現は、英熟語・定型表現のまとめから確認できます。

この記事を書いた人
しゅみすけ(大山俊輔)

b わたしの英会話および英語コーチングGRIT/be:RIZE代表。米国MBA取得、外資系企業4社での勤務経験を持ち、これまで多くの大人の英語学習を支援。日本語と英語の処理構造の違いに着目した「英語OS」の考え方をもとに、独学で伸び悩む人の学び直しをサポートしています。

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