
「不器用」は、手先が不器用、人付き合いが不器用、気持ちを伝えるのが苦手など、場面で意味が変わります。物を落としたり動作がぎこちなかったりするなら clumsy、人間関係や振る舞いなら awkward、特定の作業が苦手なら not good with が使いやすい表現です。
この記事では、日本語のニュアンスを場面ごとに分け、ポジティブ・ネガティブの響き、人・行動・状況への使い分け、語順や前置詞まで例文とともに解説します。
Contents
「不器用」の英語表現を先に比較
| 表現 | 中心の意味 | 使う場面 |
|---|---|---|
| clumsy | 手先や体の動きが不器用 | 物を落とす、ぶつかる、作業がぎこちない場面で使います。 |
| awkward | 振る舞いや会話がぎこちない | socially awkward なら人付き合いが不器用、an awkward movement なら動きがぎこちない意味です。 |
| not good with ~ | 特定の物・人・作業が得意ではない | 簡単な英語で柔らかく伝えられます。with の後ろに hands、tools、people、words などを置きます。 |
同じ日本語訳でも、英語では話し手がどこを見ているかで語が変わります。まず「性格を言いたいのか」「その瞬間の行動を言いたいのか」「相手を褒めるのか、批判するのか」を決めると選びやすくなります。

場面別:「不器用」の自然な使い分け
clumsy:手先や体の動きが不器用
物を落とす、ぶつかる、作業がぎこちない場面で使います。
I’m clumsy with scissors.
私ははさみを使うのが不器用です。
I felt clumsy trying to wrap the gift.
プレゼントを包もうとして、不器用だと感じました。
awkward:振る舞いや会話がぎこちない
socially awkward なら人付き合いが不器用、an awkward movement なら動きがぎこちない意味です。
I’m awkward when I try to express my feelings.
気持ちを伝えようとすると不器用になります。
The conversation felt awkward at first.
最初は会話がぎこちなく感じました。
not good with ~:特定の物・人・作業が得意ではない
簡単な英語で柔らかく伝えられます。with の後ろに hands、tools、people、words などを置きます。
I’m not very good with my hands.
私は手先があまり器用ではありません。
I’m not good with words, but I’m grateful.
言葉にするのは不器用ですが、感謝しています。
しゅみすけ(大山俊輔)
人・行動・状況で形を変える
人の性格を説明するときは be動詞+形容詞 が基本です。たとえば She is clumsy. のように言います。一方、そのときの行動や話し方を説明するなら、副詞、動詞句、具体的な一文のほうが自然です。
- 人の性格:She is … / He tends to …
- 一時的な状態:I felt … / He seemed …
- 行動:She spoke … / He tried to …
- 評価を和らげる:a little、sometimes、can be を添える
特に否定的な性格語を断定すると、英語では日本語以上に強く聞こえることがあります。He is … と決めつけず、He can be … sometimes. や He seemed … today. と範囲を限定すると、観察に近い言い方になります。
よく使う語順と前置詞
形容詞は be動詞の後、または 名詞の前に置きます。副詞はふつう動詞を説明します。前置詞が必要な表現は、単語だけでなく後ろの形までセットで覚えましょう。
- She is … .(彼女は…です)
- He is … about the problem.(彼はその問題について…です)
- I’m not good with … .(私は…を扱うのが得意ではありません)
- She spoke … to me.(彼女は私に…話しました)
どの前置詞が必要かは表現によって異なります。例文を声に出し、主語だけを I / she / my boss に替える練習をすると、実際の会話で使いやすくなります。
日本人が間違えやすいポイント
日本語の「不器用な人」をすべて clumsy person とすると、よく物を落とす人という意味に寄りやすくなります。恋愛や感情表現の不器用さなら awkward、not good at expressing my feelings が明確です。
辞書の最初の訳だけで選ぶのではなく、例文の主語、使われる対象、話し手の評価を確認してください。また、人に直接言う表現と、第三者について説明する表現では、同じ単語でも受け取られ方が変わります。
難しい単語が出ないときの「しゅみすけ式」
ぴったりの形容詞を思い出せなくても、基本単語で状況を説明すれば十分伝わります。
- I’m not good at this yet.
これはまだ得意ではありません。 - I don’t know how to say what I feel.
自分の気持ちをどう言えばよいか分かりません。
この言い換え方なら、細かなニュアンスを保ちながら、相手に誤解されにくくなります。まず短い文で伝え、必要なら because や but で理由・対比を一つ足しましょう。
しゅみすけ(大山俊輔)
会話で使える追加例文
I may sound clumsy, but that’s not my intention.
そう聞こえるかもしれませんが、そのつもりではありません。
She can be that way sometimes, especially at work.
彼女は時々、特に仕事ではそういうところがあります。
I used to be more like that, but I’m changing.
以前はもっとそうでしたが、今は変わりつつあります。
What I mean is that I’m trying to handle the situation well.
私が言いたいのは、その状況にうまく対処しようとしているということです。
場面で判断する実践トレーニング
料理中によく物を落とすなら clumsy、好きな人の前で会話がぎこちないなら awkward、工具や数字など特定分野が苦手なら not good with を使います。自分について言うときは a little や not very を添えると柔らかくなります。
ミニ会話1
A: Can you fix this button?
B: I’ll try, but I’m clumsy with a needle.
A: このボタンを直せる?
B: やってみるけど、針仕事は不器用なんだ。
ミニ会話2
A: Did you tell her how you feel?
B: No. I’m awkward about these things.
A: 彼女に気持ちを伝えた?
B: まだ。こういうことには不器用なんだ。
ポジティブ・ネガティブを調整する
clumsy、awkward、not good with は辞書では近く見えても、褒め言葉か批判か、性格か一時的な状態かが異なります。肯定的に伝えたいなら長所となる行動を続け、批判を和らげたいなら a little、sometimes、seem を使います。
- She can be a little … sometimes.
彼女は時々、少し…なところがあります。 - He seemed … in that situation.
その状況では、彼は…に見えました。 - I don’t mean that in a bad way.
悪い意味で言っているのではありません。
自分について話す場合は、性格を固定するより「その場でどう感じ、どう行動したか」を過去形で述べると自然です。相手について話す場合も、具体的な出来事を添えると評価の根拠が伝わり、誤解を減らせます。
よくある質問
all thumbs は使える?
be all thumbs は「手先が不器用」の口語表現です。ただし比喩なので、初心者は I’m not good with my hands. で十分伝わります。
「不器用だけど一生懸命」は?
I’m not very good at it, but I’m trying my best. が自然で、そのまま会話に使えます。
自分の表現として定着させる練習
最後に、記事の例文から一つ選び、主語・時制・場面を自分用に替えてみましょう。まず現在の性格なら I am …、過去の一場面なら I was …、変化を伝えるなら I used to … but now … の形を使います。
- 自分が実際に経験した場面を一つ決める
- 相手に伝えたい評価が肯定的か否定的かを確認する
- 短い例文を声に出して三回読む
- because を足して理由を一つ説明する
日本語訳を暗記するのではなく、英語が使われる場面ごと覚えるのがポイントです。メールなら断定を避け、会話なら表情や声の調子も使ってニュアンスを補いましょう。
まとめ
「不器用」は一つの英単語に固定できません。clumsy は「手先や体の動きが不器用」、awkward は「振る舞いや会話がぎこちない」、not good with ~ は「特定の物・人・作業が得意ではない」を中心に表します。状況、対象、褒める・批判するのどちらかを決めてから選びましょう。
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