
「振り上げる」を英語で言うときは、日本語だけを見て1語に決めるのではなく、対象・方向・力加減・動作後の状態を確認します。上げる結果ならraise、振る軌道ならswing up、重い物を持ち上げるならliftを使います。
先に結論を言うと、腕や物を上げる一般表現は raise、弧を描いて振り上げるなら swing up、下から持ち上げるなら lift が自然です。 同じように見える動きでも、英語では話し手がどこへ注目するかによって表現が変わります。
Contents
「振り上げる」の英語を先に整理
| 英語 | 中心イメージ | 向いている場面 |
|---|---|---|
| raise | 上の位置へ上げる | 手・腕・道具 |
| swing up | 弧を描いて振り上げる | 腕・ラケット・棒 |
| lift | 下から持ち上げる | 箱・荷物・物 |
まず最も中立的な表現を押さえ、勢い・抵抗・結果を強く見せたいときだけ、より具体的な語へ切り替えるのが安全です。日本語の語感だけで強い動詞を選ぶと、意図せず乱暴に聞こえることがあります。
しゅみすけ(大山俊輔)
raise:上へ上げる基本語
raiseは対象を低い位置から高い位置へ動かす他動詞です。手を挙げる、腕を上げる、旗を上げるなど広く使えます。
raise + 目的語。raise your hand。riseは自動詞なので混同しません。
swing up:弧を描いて上へ振る
swing upは腕や道具が弧を描きながら上へ動くことを表します。単に高い位置へ置くより、振る動きと勢いに焦点があります。
swing + 目的語 + up / swing upward。過去形はswungです。
lift:重さを支えて上げる
liftは重さを支えながら物を上へ持ち上げる語です。箱、荷物、ふたなどに使えますが、弧を描く「振る」意味はありません。
lift + 目的語 + up/above/onto。upは方向を強めますが、liftだけでも上方向を含みます。

日常会話と仕事での使い分け
日常会話
手を振り上げるならraise your hand/arm、ラケットを振り上げる軌道ならswing the racket upが自然です。
仕事・丁寧な説明
会議で手を挙げるraise your hand、荷物を持ち上げるlift the box。swingは機械やスポーツの動作説明で使います。
比喩や別の意味
raise a questionは問題を提起する、raise pricesは値上げする、lift restrictionsは制限を解除する意味です。
自然な例文
- She raised her arm above her head.
彼女は腕を頭の上へ振り上げました。
到達位置を強調 - He swung the racket up behind him.
彼はラケットを後方へ振り上げました。
弧を描く軌道 - Lift the box with both hands.
両手で箱を持ち上げてください。
重さを支える - Raise your hand if you agree.
賛成なら手を挙げてください。
定型表現 - He swung his arm upward in one smooth motion.
彼は一続きの動きで腕を上へ振りました。
方向と動き
例文は動詞だけでなく、目的語と前置詞までセットで確認してください。「何を」「どこから」「どこへ」が明確になると、短い英文でも動作を正確に伝えられます。
自動詞・他動詞、目的語と語順
raiseとliftは他動詞で対象が必要です。swingは他動詞と自動詞の両方があり、The door swung upのように対象自身が動く場合もあります。
raise your arm above your head、swing the racket up behind youのように、対象の後ろへ方向や到達点を置きます。
日本語では対象を省略できますが、英語では目的語が必要な動詞が多くあります。対象を動詞の直後に置き、方向・場所・道具を後ろへ足す語順を基本にしましょう。
日本人が間違えやすいポイント
- raiseとriseを混同しない。raiseは何かを上げ、riseは主語自身が上がります。
- swingの過去形はswingedではなくswungです。
- liftは重さを支える動きで、必ずしも「振る」軌道を含みません。
辞書の訳語が同じでも、動作が完了したか、単に試みたか、力がどの方向へ働いたかは異なります。文脈に合う主語と目的語を置いて確認することが大切です。
難しい単語が出ないときの「しゅみすけ式」
難しい動詞が出てこなくても、基本動詞で動きを説明し、方向や結果を加えれば会話は続けられます。1文で言い切ろうとせず、「まず何をしたか」「その後どうなったか」を2文に分けても構いません。
- Move your arm up.
腕を上へ動かしてください。 - He moved the racket up in a big curve.
彼はラケットを大きな弧で上へ動かしました。 - She picked up the box.
彼女は箱を持ち上げました。
move upにin a big curveを足せば、swingが出なくても振る軌道を説明できます。
しゅみすけ(大山俊輔)
似た表現との違い
hold upは上げた状態で保持する、hoistは重い物を力強く引き上げる、waveは手や物を振って合図する語です。
類似表現は日本語訳だけで暗記せず、典型的な対象、力の向き、動作後の結果をセットで覚えてください。そうすると初めて見る場面にも応用できます。
あわせて読みたい関連記事
まとめ
「振り上げる」は、一般的なraise、弧を描くswing up、重さを支えるliftを焦点で選びます。 迷ったときは中立的な基本表現を選び、必要に応じて方向・勢い・結果を示す語へ変えましょう。










