
in the doldrumsは「意気消沈している/停滞している」という意味の英語イディオムです。単語を一つずつ訳しただけでは本当の使いどころが見えにくい表現ですが、もとの情景と会話での温度感をつかめば、自分の英語にも取り入れやすくなります。
この記事では、in the doldrumsの意味、なぜその意味になるのか、ネイティブが感じるニュアンス、自然な語順、独自例文、似た表現との違い、日本人が間違えやすい点まで詳しく解説します。最後に、表現が出てこないときでも基本英語で伝えられる「しゅみすけ式」も紹介します。
Contents
in the doldrumsの意味を先に確認
中心の意味は「意気消沈している/停滞している」です。辞書の日本語を一つだけ当てるのではなく、「誰が、どんな状況を、どの強さで述べているか」を見ると自然に訳せます。
会話では日本語訳が毎回同じになるわけではありません。場面に合わせて少し言い換えても、核となる感覚が保たれていれば大丈夫です。まずは英語の情景と中心意味を結びつけ、そのあとで日本語を選びましょう。
なぜその意味になる?直訳イメージと成り立ち
the doldrumsは赤道付近の風が弱い海域を指す航海語に結びつきます。帆船が風を失い、前へ進めず漂う姿から、人の気分が沈むことや、経済・活動が停滞することを表すようになりました。

イディオムは語源を暗記することが目的ではありません。具体的な一枚絵を思い浮かべ、そこから現在の抽象的な意味へ橋をかけるために成り立ちを使います。由来に複数説がある場合も、断定より実際の用法を優先するのが安全です。
しゅみすけ(大山俊輔)
ネイティブが感じるニュアンスと使える場面
一瞬悲しいというより、活気がなく低調な状態がしばらく続く感じです。人の気分にも、市場・業界・チームの成績にも使えます。少し描写的ですが新聞・仕事・日常会話のいずれでも使え、停滞感を一語で印象づけます。
使う前に、相手との距離、話題の深刻さ、英語圏による通じやすさも考えましょう。イディオムは事実を伝えるだけでなく、話し手の態度や場面の色合いまで運びます。意味が合っていても、場面に対して軽すぎたり大げさすぎたりすると不自然になります。
日常会話
友人や家族との会話では、具体的な出来事を短く描写すると自然です。イディオムだけを突然言うより、前後に理由や結果を一文添えると相手が状況をつかみやすくなります。
仕事や少し改まった場面
口語色や地域色の強い表現は、社内の雑談や親しい同僚との会話には使えても、契約書・正式報告・国際チームへの一斉連絡では簡単な英語の方が確実です。表現力と分かりやすさを場面で使い分けましょう。
よく使う形・語順・文法
be in the doldrums。theは必須で、通常doldrumsは複数形のままです。leave / lift someone out of the doldrumsなら「低迷から抜ける/抜け出させる」と言えます。
時制は会話の時間に合わせて変えます。現在の状態なら現在形、すでに起きた出来事なら過去形、今まで続く経験なら現在完了形が候補です。固定部分と変えられる部分を分けて覚えると、丸暗記より応用が利きます。
in the doldrumsの自然な例文
I was in the doldrums after my application was rejected.
応募を断られたあと、私は意気消沈していました。
Local shops have been in the doldrums all winter.
地元の店は冬のあいだずっと低迷しています。
A weekend with friends lifted her out of the doldrums.
友達と過ごした週末で、彼女は落ち込みから抜け出しました。
The team is still in the doldrums after three losses.
そのチームは3連敗後もまだ低調です。
例文を読むときは、英語から日本語へ訳すだけで終えず、主語や場面を自分用に交換して声に出しましょう。今日の出来事、職場、旅行、家族など、自分が本当に話しそうな内容へ置き換えると定着が速くなります。
似た表現との違い
feel downは個人の一時的な落ち込み、be depressedは日常語でも使われますが医学的な意味との混同に注意が必要です。be stagnantは主に成長や動きの停滞。in the doldrumsは「元気も動きもない」比喩を人と物事の両方に使えます。
どれか一つが常に正しいのではなく、強さ、くだけ具合、地域性、焦点が異なります。迷ったらまず中学英語レベルの直接表現を使い、余裕があるときにイディオムへ置き換えるのが実践的です。
日本人が間違えやすいポイント
in doldrumsとtheを落とさないこと。単に静かなだけの海や場所へはcalm / quietを使います。また、臨床的なうつ状態を診断する表現ではありません。
もう一つの注意点は、覚えた直後にどんな場面でも使おうとしないことです。相手がその地域表現を知らない可能性もあります。伝わらないと感じたら、すぐ説明的な一文へ切り替えれば会話は止まりません。
出てこない時の「しゅみすけ式」簡単英語
feel low / be doing badly and making no progress
気分が沈む/調子が悪く進展がない
イディオムを思い出すまで黙る必要はありません。主語と基本動詞を置き、何がどういう状態なのかを直接言えば十分に伝わります。まず簡単な表現で会話を成立させ、あとから「あの場面ではin the doldrumsも使えた」と復習しましょう。
しゅみすけ(大山俊輔)
覚えるためのミニ会話練習
A: How would you describe the situation?
B: I’d say “in the doldrums.”
次は主語、時制、場所を変えて三回言ってみましょう。①自分の昨日、②友人の今、③仕事の来週、の順に作ると、同じ型を別の時間軸へ広げられます。正確さだけでなく、短く言い切る練習も大切です。
in the doldrumsのFAQと会話への落とし込み
人以外にも使えますか?
はい。the economy, sales, the market, the teamなど、低迷や停滞が続くものに広く使えます。人なら気分、物事なら活動や成績の低調さが中心です。
一日だけ落ち込んだ場合も使えますか?
可能ですが、少し続いている停滞感を伴うことが多い表現です。短い落ち込みならfeel down todayの方が軽く自然です。
否定文・疑問文ではどう使う?
否定にする場合は、固定表現の内部をばらばらに変えるのではなく、be動詞・have・助動詞など、その文の中心となる動詞を通常どおり否定します。疑問文も同様です。まず肯定文を一つ作り、次にnotを加え、最後にYes/No疑問文へ変えると語順を安定させられます。
会話では、イディオムだけで終わらず理由を続ける練習が有効です。たとえば「in the doldrums.」と言ったあとに、becauseで具体的な背景を一文足します。聞き手が表現を知らなそうなら、That means … と簡単な英語で説明してください。言い換えまで準備しておけば、表現を使うこと自体が目的にならず、本来の「相手に伝える」会話になります。
30秒音読トレーニング
- 記事の例文を一つ、意味を思い浮かべながら三回読む。
- 主語をI、she、weへ交換する。
- 現在・過去・未来のうち自然な二つの時制に変える。
- 最後にイディオムを簡単英語へ言い換える。
ここまでできれば、見て分かる受け身の知識から、必要な場面で取り出せる表現へ変わります。毎回完璧な文を作るより、短い一文をすぐ言い、そのあと説明を足す順序で練習しましょう。
人と経済で焦点が変わる
人が主語なら気分や意欲の低下、salesやmarketが主語なら数字・活動の停滞を表します。原因をbecause ofで、回復のきっかけをlift A out of the doldrumsで続けると、状態だけでなく変化まで説明できます。ニュースを読むときも主語を先に確認しましょう。
たとえば回復を表すならBusiness is finally coming out of the doldrums.(景気はようやく低迷を脱しつつあります)のように言えます。状態だけでなく、enter、remain、come out ofを組み合わせて時間の流れを説明すると表現の幅が広がります。
まとめ
in the doldrumsの中心は「意気消沈している/停滞している」です。直訳イメージ、ニュアンス、語順、場面をひとまとまりで覚えると、読んだときに理解できるだけでなく、自分の会話でも選べる表現になります。
- 中心意味:意気消沈している/停滞している
- 使い方:be in the doldrums。theは必須で、通常doldrumsは複数形のままです。leave / lift someone out of the doldrumsなら「低迷から抜ける/抜け出させる」と言えます。
- 簡単な言い換え:feel low / be doing badly and making no progress
- 注意:地域性と場面の深刻さを確認する
ほかの表現も意味だけでなく仕組みから学びたい方は、英熟語・定型表現の親記事もご覧ください。










