
be common to は、「〜に共通している」「〜のどちらにも見られる」という意味です。複数の人・集団・物に、同じ特徴や性質が存在することを表します。
Curiosity is common to good researchers.
好奇心は、優れた研究者に共通する特徴です。
日本語の「AとBにはXという共通点がある」につられると語順に迷いやすい表現ですが、be common to では、原則として共通する特徴Xを主語にします。この記事では基本の意味と語順、common among、have in common、in common with との違いまで解説します。
Contents
be common toの意味
X is common to A and B は、「XはAとBに共通している」という意味です。
- X:共通する特徴・性質・問題・習慣など
- to A and B:その特徴を共有する人や物
A strong sense of community is common to both towns.
強い共同体意識は、両方の町に共通しています。
This design feature is common to all three models.
このデザイン上の特徴は、3つのモデルすべてに共通しています。
These symptoms are common to several allergies.
これらの症状は、複数のアレルギーに共通して見られます。
to の後ろは、A and B、both groups、all three models、many cultures のように、複数の対象になることが多いです。
しゅみすけ(大山俊輔)
なぜtoを使う?「同じ特徴が複数の対象に届く」
common には「一般的な」「よくある」だけでなく、「複数に共有された」という意味があります。to は、その共通する性質がどの対象にも当てはまるかを示します。
たとえば、次の文では flexibility という性質が、successful small businesses という対象に広く当てはまっています。
Flexibility is common to successful small businesses.
柔軟性は、成功している中小企業に共通する特徴です。
ただし、common to は必ずしも「その対象にしかない」という意味ではありません。また、文脈によっては「すべてに例外なくある」という断定ではなく、その集団を特徴づける共有傾向を表すこともあります。
基本の語順:共通点を主語にする
最も大切な形は、次のとおりです。
共通点 + be common to + 複数の対象
Respect for nature is common to the two traditions.
自然への敬意は、その2つの伝統に共通しています。
Long working hours are common to both industries.
長時間労働は、両方の業界に共通しています。
A need for clear feedback is common to new employees and experienced staff alike.
明確なフィードバックの必要性は、新入社員にも経験豊富な社員にも共通しています。
日本語では「AとBはXが共通している」と対象を先に言いやすいため、A and B are common to X としてしまわないよう注意しましょう。対象を主語にしたい場合は、後述する have X in common が自然です。
日常・仕事で使える例文
仕事
Clear goals are common to high-performing teams.
明確な目標は、成果を上げるチームに共通しています。
This problem is common to both the sales and support departments.
この問題は、営業部門とサポート部門の両方に共通しています。
The two proposals have several risks common to large projects.
その2つの提案には、大規模プロジェクトに共通するリスクがいくつかあります。
日常生活・人間関係
A love of cooking is common to everyone in my family.
料理好きなのは、私の家族全員に共通しています。
That nervous feeling is common to many first-time travelers.
その緊張感は、初めて旅行する多くの人に共通するものです。
Wanting to be understood is common to all of us.
理解されたいと思う気持ちは、私たち全員に共通しています。
学習・文化
These pronunciation difficulties are common to Japanese learners of English.
これらの発音上の難しさは、日本人英語学習者に共通しています。
Seasonal festivals are common to many cultures.
季節の祭りは、多くの文化に共通して見られます。
be common to・have in common・in common withの違い

be common to:共通する特徴を主語にする
Patience is common to both teachers.
忍耐強さは、その2人の先生に共通しています。
焦点は patience という共有される特徴です。客観的・説明的な文章で使いやすく、研究、ビジネス、文化比較などでもよく見られます。
have in common:共通点を持つ対象を主語にする
The two teachers have patience in common.
その2人の先生には、忍耐強いという共通点があります。
have in common では、共通点を持つ人や物を主語にします。会話では We have a lot in common. のような形が非常に自然です。詳しい語順はhave in commonの意味と使い方で解説しています。
in common with:一方を基準に「〜と共通して」
In common with her sister, Mia loves old movies.
姉と同じく、ミアは古い映画が好きです。
in common with B は、「Bと共通して」「Bと同じように」という比較の枠を作ります。文頭にも置ける点が特徴です。詳しくはin common withの語順と使い方をご覧ください。
common to・common among・common inの違い
common to:共通する性質と対象の関係
This concern is common to parents and teachers.
この心配は、保護者と先生の両方に共通しています。
複数の対象が同じ性質を共有することに焦点があります。
common among:集団の中で広く見られる
This concern is common among new parents.
この心配は、新米の保護者の間でよく見られます。
among は「集団の中で」という感覚です。その集団の全員に当てはまるとは限らず、「多くの人に見られる」と言いたいときに自然です。
common in:場所・状況・分野でよくある
This concern is common in the first few months.
この心配は、最初の数か月によく見られます。
in は、出来事がよく見られる場所・時期・状況・分野を示します。
日本人が間違えやすいポイント
「一般的な」と「共通している」を区別する
common 単体の a common mistake は「よくある間違い」です。一方、This mistake is common to both groups. は「この間違いは両方のグループに共通している」と、共有関係を示します。
対象を主語にするときはhave in commonを選ぶ
「私たちは趣味が共通しています」と言うなら、次の文が自然です。
We have the same hobby.
私たちは同じ趣味を持っています。
We have an interest in music in common.
私たちには音楽への関心という共通点があります。
Our interest in music is common to us. は文法的に関係を表せても、日常会話では不自然に硬くなります。場面に応じて主語を選びましょう。
しゅみすけ(大山俊輔)
簡単な英語で言い換えるなら
be common to がすぐ出てこなくても、both、all、same を使えば十分に伝えられます。
- Both teams have this problem.
両方のチームにこの問題があります。 - We all feel the same way.
私たちは全員、同じように感じています。 - You can see this in both cultures.
これは両方の文化で見られます。 - These two plans have the same risk.
この2つの計画には同じリスクがあります。
まず「両方にある」「全員が同じ」と直接説明し、慣れてきたら X is common to A and B に置き換えてみましょう。
まとめ
be common to は、「〜に共通している」「複数の対象に同じ特徴が見られる」という意味です。
- X is common to A and B:XはAとBに共通している
- A and B have X in common:AとBにはXという共通点がある
- in common with B:Bと共通して・Bと同じように
- common among:ある集団の中で広く見られる
- common in:ある場所・状況・分野でよくある
ほかの熟語や定型表現も体系的に学びたい方は、英熟語・定型表現のまとめも活用してください。









