「ことさら」は英語で?deliberately・particularly・undulyの違い

「ことさら」を英語で表すdeliberately・particularly・undulyの使い分け

「ことさら」を英語で言うときは、何を強調しているのかによって表現が変わります。結論から言うと、deliberately は意図してわざわざ行う、particularly はほかと比べて特に目立つ、unduly は必要以上に強調する、という違いがあります。「ことさらに騒ぐ」「ことさら驚くことではない」「ことさら強調する」を同じ一語で訳すことはできません。この記事では日常会話と仕事での選び方、語順、否定文、自然な例文、簡単な言い換えまで整理します。

「ことさら」の英語を先に比較

表現 中心となる意味
deliberately 偶然ではなく、意図してわざわざ行う
particularly ほかと比べて特に・とりわけ。否定文では「ことさら〜ではない」
unduly 妥当な範囲を超えて、必要以上に

日本語の「ことさら」には、意図的に目立たせる気持ちと、「特別に」という程度の意味が混ざっています。英語では、意図なのか比較なのか、過剰さへの批判なのかを分ける必要があります。

しゅみすけ(大山俊輔)

「ことさら」を見たら、まず「わざと」「特に」「必要以上に」のどれへ言い換えられるか考えましょう。それだけで英語が選びやすくなります。

deliberately:意図して、わざわざ

deliberately は、考えたうえで意識的に行ったことを示します。行動が偶然ではない点へ焦点を当てる表現です。よい目的にも悪い目的にも使えますが、文脈によっては「わざとやった」という非難が含まれます。

She deliberately spoke slowly for the beginners.
彼女は初心者のため、ことさらゆっくり話しました。

He deliberately avoided mentioning the cost.
彼は費用について、ことさら触れるのを避けました。

The contrast was deliberately emphasized.
その違いはことさら強調されました。

particularly:特に、とりわけ

particularly は、多くのものの中から一つを取り出して「特に」と評価します。「ことさら珍しくない」「ことさら心配する必要はない」のような否定文で非常に便利です。意図的な行動ではなく、程度や注目度を表します。

The result wasn’t particularly surprising.
その結果はことさら驚くようなものではありませんでした。

There is nothing particularly difficult about this task.
この作業にことさら難しい点はありません。

I don’t particularly want to change the plan.
私はことさら計画を変えたいわけではありません。

unduly:必要以上に、過度に

unduly は、適切・妥当だと考えられる範囲を超えていることを表す、ややフォーマルな副詞です。「ことさらに不安をあおる」「ことさら問題を大きく扱う」のように、過剰さを批判するときに合います。

We should not be unduly alarmed by one report.
一つの報告で、ことさら不安になるべきではありません。

The policy may unduly burden small businesses.
その方針は小規模事業者へことさら大きな負担をかける可能性があります。

Don’t focus unduly on a minor mistake.
小さなミスをことさら問題にしないでください。

日常会話と仕事での違い

日常会話では簡単な表現も自然

日常会話で unduly を使うと硬く聞こえることがあります。必要以上なら too much、わざとなら on purpose、特別に〜ではないなら not really や nothing special でも十分です。相手との距離が近いほど、短く具体的に言うほうが自然です。

Don’t worry too much about it.
それをことさら心配しなくて大丈夫です。

仕事では評価の基準を明確にする

仕事では deliberately が設計上の意図を説明し、particularly が注目すべき対象を示し、unduly が過剰な負担や影響を指摘します。ただし、deliberately は「故意に」と責任を問う響きもあるため、人のミスについて使うときは根拠が必要です。

語順と文型

deliberately は一般動詞の前に置くのが基本です。受け身では be動詞と過去分詞の間にも置けます。particularly は形容詞・副詞・動詞の前に置き、何を特に評価しているか明確にします。unduly は burdened、concerned、influenced など、程度を評価できる語の前でよく使われます。

  • S + deliberately + 動詞:She deliberately changed the subject.
  • not particularly + 形容詞/動詞:It is not particularly expensive.
  • unduly + 形容詞/過去分詞:The process is unduly complicated.

副詞を文頭に置くこともできますが、deliberately を文頭へ出すと意図が強く際立ちます。通常は修飾する語の近くへ置くほうが誤解を防げます。

フォーマル度と感情の強さ

particularly は中立的で幅広く使えます。deliberately は意図性を強く示し、相手の行動について使うと非難に聞こえることがあります。unduly はフォーマルで、「適切な範囲を超えている」という話し手の判断を含みます。柔らかく言いたい場合は a little too much や more than necessary に言い換えます。

日本人が間違えやすいポイント

「ことさら=especially」と固定しないことが大切です。especially は単に「特に重要・好き」であり、意図的に強調する意味や過剰さへの批判は通常含みません。また、deliberately と on purpose は近いものの、on purpose のほうが会話的です。

I didn’t do it on purpose.
わざと、ことさらにそうしたのではありません。

deliberately・particularly・undulyで「ことさら」を表す違いの解説図

しゅみすけ式:簡単な英語で言い換える

表現が出てこないときは、「意図があった」「特別ではない」「やりすぎだ」のどれかを簡単に説明します。副詞一語を探す必要はありません。

He did it because he wanted people to notice.
人に気づいてほしくて、彼はことさらそうしました。

It is not very unusual.
ことさら珍しいことではありません。

We are making this problem too big.
私たちはこの問題をことさら大きく扱っています。

一文が長くなるなら、He did it on purpose. He wanted everyone to see it. のように二文へ分けます。do、make、want、see だけでも、意図と結果を十分に伝えられます。

しゅみすけ(大山俊輔)

難しい副詞が出ないときは、「普通ではない」「やりすぎ」「わざと」のように短い意味へ分解してください。基本動詞だけでも自然に説明できます。

ミニ会話

A: Was the problem serious?
その問題は深刻でしたか?

B: Not particularly. It received more attention than necessary.
ことさら深刻ではありません。必要以上に注目されました。

自分で使うための練習

「ことさら」を含む文を、意図・比較・過剰の三つへ分類してみましょう。「ことさら大きな声で話した」は意図なら deliberately、「ことさら難しくない」は not particularly、「ことさら不安をあおった」は unduly または too much が候補です。

  1. 誰の行動・評価かを決める
  2. 意図、特別さ、過剰さのどれかを選ぶ
  3. 主語と動詞を先に作る
  4. 最後に副詞を適切な位置へ足す

仕事の例なら、何と比べて過剰なのか、どの目的で意図的に行ったのかも加えます。日常の例なら too much、on purpose、nothing special に置き換えた短い文も一緒に作ると、会話で使いやすくなります。

よくある質問

「ことさら〜ではない」はどう言いますか?

not particularly が一般的です。It’s not particularly difficult. なら「ことさら難しくありません」です。

deliberately と intentionally の違いは?

どちらも意図的ですが、deliberately は考えてわざと行った感じが強く、intentionally は偶然ではないことを中立的に示しやすい表現です。

unduly は日常会話でも使えますか?

使えますが硬めです。会話では too much や more than necessary が分かりやすいでしょう。

関連表現

直訳しにくい副詞をまとめて確認するなら、日本語のニュアンス表現を英語で表す一覧をご覧ください。程度や過剰さの違いは程度・比較・強調を表す英語表現も参考になります。

まとめ

「ことさら」は、意図して行うなら deliberately、特別に・とりわけなら particularly、必要以上になら unduly を使い分けます。迷ったときは「わざと」「特別ではない」「やりすぎ」の簡単な日本語へ分け、知っている英語で状況を説明しましょう。

この記事を書いた人
しゅみすけ(大山俊輔)

b わたしの英会話および英語コーチングGRIT/be:RIZE代表。米国MBA取得、外資系企業4社での勤務経験を持ち、これまで多くの大人の英語学習を支援。日本語と英語の処理構造の違いに着目した「英語OS」の考え方をもとに、独学で伸び悩む人の学び直しをサポートしています。

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