The receiver is as bad as the thiefの意味・使い方|盗品の受け手も同罪?英語ことわざ

The receiver is as bad as the thiefの意味・使い方

悪いことを実行した本人だけが責任を負うのでしょうか。盗まれた物だと知りながら安く買う人がいれば、次の盗みを促す市場ができます。この共犯的な責任を端的に述べることわざです。

The receiver is as bad as the thief は、盗品だと知りながら受け取る人も、盗んだ人と同じように悪いという英語のことわざです。最初に結論を言うと、不正を直接実行しなくても、その利益を受け取り需要をつくれば、不正を支える責任があるという考え方です。日本語訳だけを丸暗記するより、文の景色と話し手の気持ちを一緒に押さえると、聞いたときにも使うときにも迷いにくくなります。

しゅみすけ(大山俊輔)

receiver は宅配便の受取人全般を悪く言う語ではありません。このことわざでは「盗品の受け手・故買人」という限定された意味です。

The receiver is as bad as the thief の意味

自然な日本語では「盗品の受け手も泥棒と同じくらい悪い」「不正の受益者にも責任がある」などと訳せます。ことわざなので一語ずつ機械的に置き換えるより、盗む人だけでなく、盗品と知って受け取る人が犯罪の流れを支えるという状況を思い浮かべるのがポイントです。

英語 基本イメージ
The receiver is as bad as the thief 実行者の責任 + 知って利益を受ける側の責任

receiver は receive「受け取る」に人を表す -er が付いた語です。as bad as は「~と同じくらい悪い」という同等比較。thief は「泥棒」で、複数形は thieves です。

なぜこの意味になる?単語と文の組み立て

  • the receiver:文脈上、盗品を受け取る人。
  • is:主語の性質を説明します。
  • as bad as:悪さの程度が同等だと比較。
  • the thief:実際に盗んだ人。

as + 形容詞 + as は同等比較の基本形です。Tom is as tall as Ken. と同じ文法ですが、ここでは道徳的責任の重さを比べます。the が付くのは、問題となる取引の受け手と泥棒を具体的な役割として示すためです。

ネイティブが感じるニュアンス

強い道徳的非難を含みます。「知らずに受け取った人」ではなく、不正だと知りながら利益を得る人に向けられる言葉です。現代では盗品だけでなく、違法コピー、情報漏えい、賄賂の受益者などへ比喩的に広げることもできます。

as bad as と断定するため、証拠のない相手に使うと深刻な侮辱になります。一般論や倫理の議論では有効ですが、個人を名指しする場合は法的事実と意図を慎重に扱う必要があります。

盗品を受け取る人も犯罪を支えるという考え方のイラスト

使いやすい場面

倫理教育、コンプライアンス、サプライチェーン、不正入手データ、盗品購入など、需要側の責任を説明する場面です。

避けたほうがよい場面

普通の荷物の受取人、善意で事情を知らなかった購入者、事実が未確認の個人を非難するためには使えません。

よく使われる形と文法

基本形は The receiver is as bad as the thief. です。A receiver of stolen goods is as bad as the thief. と名詞を詳しくすれば、意味の曖昧さを減らせます。

  • The receiver is as bad as the thief. — 盗品の受け手も泥棒と同じくらい悪い
  • A receiver of stolen goods supports the crime. — 盗品の受け手は犯罪を支えている
  • Buying stolen goods creates demand. — 盗品を買うことは需要をつくる

as bad than や equally as bad than にはしません。比較の枠は as bad as です。また thief のつづりと複数形 thieves の変化にも注意しましょう。

場面別の自然な例文

  • He knew the laptop was stolen when he bought it.
    彼は買ったとき、そのノートパソコンが盗品だと知っていました。
  • The receiver is as bad as the thief.
    盗品の受け手も泥棒と同じくらい悪いのです。
  • Cheap prices do not excuse a suspicious purchase.
    安い価格でも、疑わしい購入の言い訳にはなりません。
  • Demand for stolen goods encourages more theft.
    盗品への需要は、さらなる盗みを促します。
  • She refused to use the leaked customer list.
    彼女は流出した顧客リストの使用を拒みました。
  • We must check where the data came from.
    そのデータがどこから来たか確認しなければなりません。
  • He received the package without knowing its contents.
    彼は中身を知らずに荷物を受け取りました。
  • Knowledge and intent make an important difference.
    知識と意図は重要な違いを生みます。
  • The company returned the suspicious goods.
    会社は疑わしい商品を返却しました。
  • Profiting from wrongdoing helps it continue.
    不正から利益を得ることは、その継続を助けます。

短い会話で使い方を確認

A: It’s half price, but the serial number has been removed.
(半額だけど、シリアル番号が消されているよ。)

B: Don’t buy it. If it’s stolen, the receiver is as bad as the thief.
(買わないで。盗品なら、受け手も泥棒と同じくらい悪いよ。)

Bは価格だけでなく、不自然な点から出所を確認すべきだと示しています。ただし、確定前なので if を使っています。

似た表現との違い

表現 違い
There is honour among thieves. 悪人同士にも一定の仲間意識がある、という皮肉。受け手の責任とは別です。
It takes two to tango. ある問題には双方が関わる、という幅広い表現。犯罪に限定されません。
An accessory is also responsible. 幇助した人にも責任がある、と直接説明する表現です。

receiver という語が誤解されそうなら knowingly buying stolen goods is also wrong と具体的に言うほうが安全です。ことわざは倫理的な原則を強く印象づけます。

日本人が間違えやすいポイント

  1. 直訳だけで判断しない:receiver を電話の受話器や通常の受取人と決めつけず、盗品という文脈を補います。
  2. 強さと相手を選ぶ:as bad as は非常に強い評価なので、事情を知らない人へ向けないようにします。
  3. 説明なしで連発しない:法律上の責任と道徳的なことわざを同一視せず、法的判断は専門家に確認します。

出てこないときの「しゅみすけ式」簡単英語

ことわざを完璧に思い出せなくても、言いたい内容が伝われば会話は成立します。次のような中学英語中心の文にほどいてみましょう。

  • Buying stolen goods is also wrong.
    盗品を買うことも悪いことです。
  • If you support the crime, you share the responsibility.
    犯罪を支えるなら、あなたにも責任があります。
  • We should check where this came from.
    これがどこから来たのか確認すべきです。

especially knowingly「知りながら」を加えると、意図のある受領だと明確になります。

しゅみすけ(大山俊輔)

強いことわざなので、まず事実を確認しましょう。会話では We should check where this came from. から始めるのが安全です。

「知らなかった受け手」と何が違う?

このことわざの倫理的な核心は、単に物を受け取った事実ではなく、盗品だと知っていた、または強く疑う事情があったのに利益を得ようとした点です。相場から極端に安い、所有者情報が消されている、出所の説明を拒む、といった red flags「危険信号」があれば確認が必要です。一方、通常の店で善意に購入し、後から盗品と判明した人を同じ強さで非難するのは公平ではありません。

デジタルの世界でも考え方は似ています。流出した名簿、無断転載された教材、盗まれたアカウントを「自分は盗んでいないから」と利用すれば、元の不正に需要を与えます。英語なら “I didn’t steal it” だけで終えず、“But using it would still support the wrongdoing.” と責任のつながりを説明できます。

as … as の復習

同等比較は as + 形容詞 + as です。“This bag is as heavy as that one.” と同じ型で、bad の程度を比べています。否定なら “not as bad as” で「…ほど悪くない」。このことわざは not がないため、責任を同程度とみなす非常に強い断定です。

責任を話すための確認質問

実際の場面では、ことわざで結論を急がず “Did they know it was stolen?” “What made the deal suspicious?” “Who profited from it?” と確認します。知識、疑わしい事情、利益の三点を分けると、単なる受領と意図的な加担を混同しません。英語の倫理表現を、事実確認の会話へつなげる練習にもなります。

まとめ

The receiver is as bad as the thief は、不正だと知りながら利益を受ける側にも重い責任があると説くことわざ。大切なのは、ことわざらしい格好よさよりも、知識と意図を確認し、不正を支える需要をつくらないことです。まずは簡単な言い換えを使い、表現が自然に出てくるようになったら一言添える感覚で使ってみてください。

ほかの表現も比べたい方は、英語のことわざ一覧英熟語・定型表現の親記事もあわせてご覧ください。犯罪者同士の関係を皮肉る別表現は There is honour among thieves で詳しく解説しています。

この記事を書いた人
しゅみすけ(大山俊輔)

b わたしの英会話および英語コーチングGRIT/be:RIZE代表。米国MBA取得、外資系企業4社での勤務経験を持ち、これまで多くの大人の英語学習を支援。日本語と英語の処理構造の違いに着目した「英語OS」の考え方をもとに、独学で伸び悩む人の学び直しをサポートしています。

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