
「流水で冷やす」を英語で言おうとして、一語の直訳が見つからず困ったことはありませんか。日本語では短くまとまる家事・料理の表現でも、英語では動作、目的、結果のどこに注目するかで言い方が変わります。
冷やすことが目的なら cool … under running water、表面をすすぎながら冷やすなら rinse … under cold running water が自然です。急冷を強調するなら cool quickly を添えます。
この記事では、自然な使い分け、目的語と語順、会話とレシピでの違い、日本人が間違えやすい点、そして難しい語が出ないときの「しゅみすけ式」の言い換えまで、例文とともに整理します。
Contents
流水で冷やすを英語で言うと?まず結論
冷やすことが目的なら cool … under running water、表面をすすぎながら冷やすなら rinse … under cold running water が自然です。急冷を強調するなら cool quickly を添えます。
| 英語表現 | 中心になる意味 |
|---|---|
| cool under running water | 温度を下げる目的を中心に表す |
| rinse under cold water | すすぐ動作も同時に表す |
| run cold water over | 上から水を流す様子を説明 |
大切なのは、日本語のラベルを英単語へ置き換えることではなく、「何を」「どんな方法で」「何のために」行うかを選ぶことです。今回の中心目的は、加熱を止め、食感や色を保ち、手で扱える温度まで下げることです。
「流水で冷やす」が表す場面を分けよう
そうめんやそば、ゆで野菜、ゆで卵などでよく使う指示です。衛生上、食品を冷ます場面と、でんぷんや汚れをすすぐ場面を区別すると英語が選びやすくなります。
動作そのものを短く言う場合
cool under running water を中心にすると、レシピや家事の指示を簡潔にできます。目的語には the noodles / the vegetables / the eggs / them など、実際に扱う物を置きます。
方法まで説明する場合
rinse under cold water のように方法を示せば、専用語を知らない相手にも伝わります。家庭での会話では、短い命令文だけでなく please や could you を使うと柔らかくなります。
結果・目的を伝える場合
動作名が出てこないときは、目的を先に伝える方法もあります。「加熱を止め、食感や色を保ち、手で扱える温度まで下げるため」と説明すれば、相手は必要な作業を想像できます。
主要表現のニュアンスと使い方
cool under running water:最も直接的な表現
この表現は、中心となる動作を短く正確に示したい場面で使います。料理本や製品ラベルでは、余分な主語を省いた命令形も一般的です。会話では I、we、you を補い、誰が作業するのかを明確にします。
rinse under cold water:方法が伝わる表現
この表現は、どのように作業するかを目に見える動きで伝えたい場面に向いています。聞き手が工程を知らない場合にも、目に見える動きを基本語で示せるのが利点です。
run cold water over:別の視点から表す
この表現は、道具・結果・手順など、別の視点から作業を説明したい場面で使えます。ただし、どの表現が自然かは食材・道具・汚れの種類によって変わるため、目的語を省きすぎないようにしましょう。

目的語・前置詞・語順
under running water は「流れている水の下で」。run cold water over A は「Aの上へ冷水を流す」で、視点と語順が異なります。
レシピの命令形では主語 you が省略されますが、語順は通常の文と同じです。副詞 well、gently、briefly、thoroughly などを加えると、仕上がりや作業の程度まで伝えられます。
- 基本語順:動詞 + 目的語
- 方法を足す:with / under / over / from などを使う
- 目的を足す:to + 動詞、または so that + 文を使う
しゅみすけ(大山俊輔)
自然な例文
- Cool the noodles under cold running water.
麺を冷たい流水で冷やしてください。 - Rinse the spinach under cold water to stop the cooking.
加熱を止めるため、ほうれん草を冷水ですすいでください。 - Run cold water over the eggs for a few minutes.
卵に数分間冷水をかけてください。 - Drain the noodles after they are completely cool.
麺が完全に冷えたら水気を切ってください。 - This keeps the vegetables bright green.
これで野菜の鮮やかな緑色を保てます。 - Don’t leave cooked food at room temperature too long.
調理済み食品を常温に長く置かないでください。
例文を覚えるときは、動詞だけでなく目的語と前置詞まで一まとまりにしましょう。自宅の食材や道具へ置き換えて声に出すと、実際の会話で使いやすくなります。
日常会話とレシピ・仕事での違い
家庭で頼むとき
Could you …? や Please … を使うと自然です。親しい相手には命令形も使えますが、声の調子によって強く聞こえるため注意しましょう。
レシピや作業手順で書くとき
手順書では動詞から始め、必要なら時間、量、道具、仕上がりの目安を続けます。一文に工程を詰め込まず、順番に分けると読み間違いを防げます。
店や職場で確認するとき
Should I …?、Do you want me to …?、Is this enough? などを使うと、方法や程度を確認できます。食品を扱う仕事では衛生・安全の条件も具体的に伝えます。
日本人が間違えやすいポイント
cool by running water でも意味を推測できることはありますが、自然な手順表現は cool under running water です。流水は running water とします。
また、日本語では目的語を省略しがちですが、英語では「何を」処理するのかがないと意味が曖昧になることがあります。最初の一文では対象を明示し、その後 it / them に置き換えると自然です。
フォーマル・カジュアルの違い
専門的な動詞はレシピや説明書で便利ですが、日常会話では基本語による説明も自然です。フォーマルな手順では数量や時間を正確にし、カジュアルな会話では a little、for a minute、until it looks clean のような目安がよく使われます。
しゅみすけ式:簡単な英語で言い換える
専用の英語表現を思い出せなくても、会話を止める必要はありません。次の順で組み立てます。
- 対象を言う
- put、use、wash、cut、take、make などの基本動詞で動きを言う
- 水・塩・包丁などの方法を足す
- 必要なら、目的や完成した状態を別の一文で言う
- Put it under cold water until it is cool.
冷めるまで冷水の下に置いてください。 - Use cold water to stop it from cooking more.
それ以上加熱が進まないよう冷水を使います。
1文で完璧に言おうとせず、短い2文へ分けるのがコツです。相手に手順が伝われば、その表現は実用的な英語です。
しゅみすけ(大山俊輔)
発音と覚え方のコツ
単語だけを繰り返すのではなく、目的語を含む短いかたまりで練習します。自分がよく扱う物を入れて3回声に出し、その後で主語や時制を変えてみましょう。命令形、過去形、依頼文の3種類を作ると応用できます。
ミニ練習
記事で学んだ中心表現を使い、次の内容を英語にしてみましょう。
- 先にこの作業をしてください。
- 私は次の工程へ進む前に、この作業をしました。
- どの程度まで行えばよいですか。
- この方法で合っていますか。
正解は一つとは限りません。中心表現が出なければ、道具・動き・目的に分け、短い二つの文で説明してみてください。
関連表現も一緒に覚えよう
「湯切りする」の英語表現も確認すると、前後の工程や同じ場面で使う動詞をまとめて覚えられます。関連語は単語帳の順ではなく、実際の作業順に並べると定着しやすくなります。
冷やす・すすぐ・水気を切る順番
麺の場合は、まず drain、次に rinse under cold running water、最後に drain again という順番がよくあります。英語では同じ drain が最初と最後に出ても問題ありません。必要なら until the noodles are completely cool と終了の目安を添えます。
ゆで野菜を色止めする場合は transfer to ice water も一般的です。流水で冷やす方法と氷水へ移す方法は同じではないため、実際の手順に合わせましょう。食材を長く水へさらしたくない場合は briefly を添えると意図が伝わります。
まとめ
「流水で冷やす」は、中心となる cool under running water に加え、方法を示す rinse under cold water、別の視点を示す run cold water over を場面によって使い分けます。
専用語が出ないときは、基本動詞で動きを説明し、目的を次の文で伝えれば問題ありません。目的語・前置詞・作業の順番まで意識して、自分の暮らしの場面で使ってみてください。










