「すりおろす」は英語で?grate・shred・zestの違いと使い分け

すりおろすを英語で表す主要表現の使い分け

「すりおろす」は、英語では対象と場面によって動詞が変わります。大根・チーズ・柑橘の皮をおろし器で細かくするとき、いつも同じ一語を当てはめると、意味は通じても不自然になりがちです。

大根やチーズをおろし器ですりおろす基本語は grate。細長く削るなら shred、レモンなどの表皮だけを削るなら zest です。

この記事では、日常会話・仕事・家庭で迷いやすい違いを、目的語、前置詞、語順、自然な例文と一緒に整理します。

「すりおろす」の英語表現を先に整理

表現 中心イメージ 基本の形
grate おろし器で細かく削る grate the daikon
shred 細長い薄片にする shred the cheese
zest 柑橘の色のついた表皮を削る zest a lemon

日本語の「すりおろす」は結果をまとめて表せますが、英語は「何を」「どんな状態へ」動かすのかを具体的に言う傾向があります。まず目的語を決め、それから動詞を選ぶと迷いにくくなります。

しゅみすけ(大山俊輔)

grateは道具で細かく削る動作です。柑橘の香りづけで表皮だけを削るときはzestを選びましょう。

場面別:自然な言い方

  • 大根をすりおろす
    grate the daikon
  • チーズをすりおろす
    grate the cheese
  • チーズを細切りにする
    shred the cheese
  • レモンの皮をすりおろす
    zest a lemon
  • しょうがをすりおろす
    grate the ginger
  • ナツメグをすりおろす
    grate some nutmeg

すりおろすの英語表現の場面別比較

grate:最も基本になる表現

grate は「おろし器で細かく削る」ときに使います。基本語順は grate the daikon。目的語を省けるのは、何を指すか会話ですでに明らかな場合です。

仕事では対象と変更後の状態を明示すると、誤解を防げます。日常会話では目的語を代名詞にして短く言うこともできます。前置詞や副詞は飾りではなく、移動先・範囲・方向を示す大切な情報です。

shred:別の焦点を表す

shred は「細長い薄片にする」場面に合います。grate と似ていても、話し手が注目しているのは動作の方法ではなく、位置・順番・結果です。基本形は shred the cheese です。

メールでは主語・対象・時点を省かず、会話では Can you …? や I’ll … の形にすると自然です。命令形は便利ですが、相手への依頼なら please だけに頼らず Could you …? を使うと柔らかくなります。

zest:意味を限定して使う

zest は「柑橘の色のついた表皮を削る」ときの表現です。基本形は zest a lemon。似た日本語訳でも、対象や結果が違えば置き換えられません。

フォーマルな文書では具体的な動詞を選び、日常会話では短い基本動詞に分けるのが安全です。英語では一つの難しい動詞より、動作と結果を二文で伝える方が明確なこともあります。

自動詞・他動詞と目的語の置き方

今回の主要表現は、多くの場合「人が何かをすりおろす」という他動詞の形で使います。つまり動詞の直後に目的語が必要です。一方、対象が自然に変化したことを言う場合は、主語を対象に変えるか受け身にします。

能動態では “I + 動詞 + 目的語”、受け身では “目的語 + be + 過去分詞” が基本です。誰がしたかより結果が重要な業務連絡では受け身が役立ちます。ただし会話で受け身を重ねると硬くなるため、I / we を主語にして言い切る方が自然です。

日常会話と仕事での違い

日常会話では短さと分かりやすさが優先されます。Can you …?、I’ll …、Let’s … の後ろに基本表現を置けば十分です。仕事では、対象、変更量、期限、理由を加えます。たとえば「変更しました」だけでなく、何をいつへ動かしたかまで書くと実務的です。

カジュアルな表現が失礼というわけではありません。必要な情報がそろっているかが大切です。フォーマルにしようとして難しい語を選び、前置詞や目的語を落とす方が誤解につながります。

自然な例文

1. Grate the daikon.
大根をすりおろす。

2. Grate the cheese.
チーズをすりおろす。

3. Shred the cheese.
チーズを細切りにする。

4. Zest a lemon.
レモンの皮をすりおろす。

5. Grate the ginger.
しょうがをすりおろす。

6. Grate some nutmeg.
ナツメグをすりおろす。

Could you grate the daikon?
grate the daikonしていただけますか。

I’ll shred the cheese and let you know.
shred the cheeseして、ご連絡します。

そのまま使える会話の型

家庭・暮らし

A: Could you help me with this?
これを手伝ってもらえる?
B: Sure. I’ll grate the daikon.
もちろん。すりおろすね。

買い物・外出

A: Is it possible to shred the cheese?
すりおろすことはできますか。
B: Yes, let me check.
はい、確認します。

仕事の連絡

A: We need to zest a lemon.
すりおろす必要があります。
B: I’ll update the details and share them with the team.
詳細を更新してチームに共有します。

会話では、最初から長い説明を作る必要はありません。依頼・返答・追加情報の三つに分けると、語順が安定します。相手が対象を分かっていれば it を使い、初めて出す対象なら具体的な名詞を置きます。旅行先や店頭では、指さしながら this / that を使っても十分です。

語順を身につける練習

まず「I / we + 動詞 + 目的語」の骨組みを作ります。次に、場所・時点・量を文末へ足してください。たとえば “I’ll grate the daikon” を言ってから、today、for ten minutes、to the next step など必要な情報だけを加えます。日本語の順番を保ったまま単語を置くより、短い骨組みから広げる方が自然です。

否定文は don’t / didn’t の後ろを原形にし、依頼は Could you + 原形、完了した結果は have + 過去分詞または受け身で表せます。同じ目的語を使い、現在形・過去形・依頼文の三種類を声に出すと、実際の会話で取り出しやすくなります。

迷ったときの選び方

最初に名詞を見ます。今回なら、例として 大根チーズ のように、何をすりおろすのかを一つ決めます。次に、単なる動作なのか、位置や順番の変化なのか、最終的な結果なのかを選びます。この二段階だけで、候補はかなり絞れます。

辞書で最初に出た英単語が、すべての目的語に使えるとは限りません。覚えるときは「すりおろす=単語」ではなく、grate the daikon のような短いかたまりにします。自分の生活で使う名詞へ入れ替え、声に出して一文ずつ作ると定着しやすくなります。

さらに、同じ動詞でも目的語との組み合わせによって自然さが変わります。辞書の日本語訳だけで決めず、実際に言いたい場面を一つ思い浮かべてください。「誰が」「何を」「どのような結果にするか」を順番に確認すると、似た表現を機械的に置き換えるミスを減らせます。最初は短い肯定文を作り、慣れたら過去形、否定文、Could you …? の依頼文へ展開するのがおすすめです。

日本人が間違えやすいポイント

  • × grind the cheese
    ○ おろし器ならgrate
  • × zest the lemon juice
    ○ zestは果汁でなく表皮を削る
  • × shredを粉状のおろし大根に使う
    ○ 細長い片でなければgrate

前置詞は日本語の「に」「から」と一対一で決まりません。英語表現全体を一つの型として覚え、目的語だけを入れ替えて練習しましょう。また、re- が付く語は「もう一度」の意味を含むことが多いため、againとの重複にも注意します。

しゅみすけ式:難しい動詞が出てこないとき

専門的な動詞を思い出せなくても、動作の前後を説明すれば伝わります。

  • Make it into very small pieces with a grater.
  • Rub it against this tool.

一文で完璧に言おうとせず、「今はこうです」「こう変えてください」と二つに分けるのも有効です。make、put、go、take、do などの基本動詞と、later、again、on top、in the middle のような短い語を組み合わせれば、会話を止めずに説明できます。

しゅみすけ(大山俊輔)

graterを指しながら Make it into small pieces with this. と言えば、難しい料理動詞なしでも伝えられます。

関連表現

長芋・とろろを説明する英語表現も合わせて読むと、反対方向の動作や近い場面との違いを整理できます。

よくある質問

一番無難な表現はどれですか?

対象を具体的にして、表の最初の表現を使うのが基本です。ただし、順番・位置・結果が焦点なら二つ目以降が自然です。

仕事のメールでも使えますか?

使えます。目的語、期限、変更後の状態を明示し、依頼では Could you …?、提案では We suggest … などを添えてください。

前置詞を間違えそうなときは?

前置詞を避けられる簡単な二文にします。Make it into very small pieces with a grater. のように結果を先に言うと安全です。

まとめ

「すりおろす」は、対象と結果によって grate、shred、zest を使い分けます。まず「何をどう変えるか」を決め、動詞・目的語・前置詞を一つの型で覚えましょう。難しい語が出ないときは、基本動詞で結果を説明すれば会話は続けられます。

この記事を書いた人
しゅみすけ(大山俊輔)

b わたしの英会話および英語コーチングGRIT/be:RIZE代表。米国MBA取得、外資系企業4社での勤務経験を持ち、これまで多くの大人の英語学習を支援。日本語と英語の処理構造の違いに着目した「英語OS」の考え方をもとに、独学で伸び悩む人の学び直しをサポートしています。

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