「貧しくなる」は英語で?become poorer・fall into poverty・be worse offの違い

become poorer・fall into poverty・be worse off

収入が減って貧しくなる、貧困状態に陥る、以前より暮らし向きが悪くなる。繊細なテーマだからこそ、英語では比較・状態・生活への影響を丁寧に分けます。

しゅみすけ(大山俊輔)

比較なら become poorer、貧困状態に陥るなら fall into poverty、暮らし向きなら be worse off が中心や。人を決めつける言い方は避けよ。

「貧しくなる」の英語を先に整理

英語 意味 対象
become poorer 以前より貧しくなる 人・地域・国
fall into poverty 貧困状態に陥る 人・家庭
be worse off 暮らし向きが悪化する 生活・家計
lose income 収入が減る 仕事・家計

become poorer・fall into poverty・be worse off

比較として貧しくなる:become poorer

以前の状態や別の対象と比べ、経済的資源が少なくなる変化を表します。

  • Many families became poorer after the crisis.
    危機のあと多くの家庭が以前より貧しくなりました。
  • The region is becoming poorer.
    その地域は経済的に貧しくなっています。
  • Rising costs can make households poorer.
    物価上昇で家庭が貧しくなることがあります。

poor は直接的なので、統計や構造を説明するときは low-income households なども使われます。

貧困に陥る:fall into poverty

ある出来事をきっかけに、生活を維持しにくい貧困状態へ入ることを表します。

  • The family fell into poverty after losing its income.
    収入を失い、その家庭は貧しくなりました。
  • Millions risk falling into poverty.
    何百万人も貧困に陥る恐れがあります。
  • Illness can push people into poverty.
    病気が人々を貧困に追い込むことがあります。

push someone into poverty は外的原因に焦点を当てます。

以前より生活が苦しくなる:be worse off

収入だけでなく、物価や支援、利用できるサービスを含めた総合的な暮らし向きを比較します。

  • We’re worse off than we were last year.
    昨年より暮らしが苦しくなりました。
  • Some workers are financially worse off.
    一部の労働者は経済的に苦しくなっています。
  • Without support, families may be worse off.
    支援がなければ家庭はより苦しくなるかもしれません。

人を poor とラベル付けせず、状況変化を伝えやすい表現です。

収入面で貧しくなる:lose income

貧しいという評価を避け、具体的な原因を基本語で説明できます。

  • Many people lost income during the shutdown.
    休業中、多くの人の収入が減りました。
  • If hours are cut, workers lose income.
    労働時間が減ると収入も減ります。
  • The household has less money than before.
    その家庭は以前より使えるお金が少なくなりました。

具体性が高く、しゅみすけ式にも直結する表現です。

「貧しくなる」でよくある間違い

poor people と安易にラベル付けする

文脈によって人を一面的に定義する響きがあります。

people living in poverty / low-income households が適切な場合があります。

poverty と poor を混同する

poverty は名詞、poor は形容詞です。

fall into poverty / become poorer

経済以外の貧しさを同じにする

内容が乏しくなるなら become less rich / lose variety など具体化します。

The soil became less fertile.

しゅみすけ(大山俊輔)

このテーマは単語の正しさだけやなく、相手を尊重する言い方も大事や。人ではなく状況の変化を説明しよ。

時制と副詞で変化を詳しく表す

変化の途中には be getting / be becoming、変化後の状態には has become を使えます。gradually、suddenly、increasingly、noticeably などを添えると、変化の速さや程度も伝わります。

  • The area is gradually becoming poorer.
    その地域は徐々に貧しくなっています。
  • The household has become noticeably worse off.
    その家庭の暮らし向きは明らかに悪化しました。
  • They suddenly lost most of their income.
    彼らは急に収入の大半を失いました。

この英語を知らなかったら?【しゅみすけ式】

中心表現を知らなくても、以前との比較や、できること・できないことを基本語で説明すれば大丈夫です。

  • They have less money than before.
    以前よりお金が少なくなりました。
  • It is harder for them to pay for food.
    食費を払うのが難しくなりました。
  • Their income went down.
    収入が下がりました。
  • Prices went up, but their pay did not.
    物価は上がりましたが給与は上がりませんでした。

less money、income went down、harder to pay と事実を説明すれば、poor を使わず具体的に伝えられます。

しゅみすけ(大山俊輔)

評価語より事実や。収入が減った、支払いが難しい。このほうが分かりやすくて、相手への敬意も保てるで。

ミニ会話で確認しよう

A: How has the crisis affected families?
A:危機は家庭にどう影響した?
B: Many are financially worse off.
B:多くの家庭が経済的に貧しくなった。

A: Why is life harder now?
A:なぜ今は生活が苦しいの?
B: Prices rose while our income fell.
B:物価が上がり、収入が減ったから。

もう一段深いニュアンス

poorer は比較、poverty は社会的・経済的な状態、worse off は暮らし全体の悪化です。記事や会話では、本人の価値を表すような言い方を避け、原因や利用できる資源の変化に焦点を当てると適切です。

日本語の一語をそのまま置き換えるのではなく、何がどう変化したかを主語と結果に分けると、基本語だけでも自然で具体的な英語になります。

関連する「○○になる」の英語

「貧しくなる」を自分の会話で使うための確認ポイント

get と become はどう選ぶ?

get は日常会話でよく使われ、変化が身近で動きのある響きになります。become は少し整った表現で、説明文や変化の結果を客観的に述べる場面にも向いています。ただし、すべての表現を機械的に置き換えられるわけではありません。まずはこの記事の中心表現 become poorer を一つのまとまりとして覚え、慣れてから別の形へ広げましょう。

「だんだん」「急に」「以前より」を加える

日本語の「なる」には変化が含まれますが、英語では変化の進み方を副詞や比較表現で明示できます。gradually(徐々に)、suddenly(急に)、more than before(以前より)、not as … as before(以前ほど〜ではない)を使うと、暗記した例文を自分の状況に合わせやすくなります。

  • It is gradually changing.
    それは徐々に変化しています。
  • It suddenly became different.
    それは急に違う状態になりました。
  • It is more noticeable than before.
    以前より変化がはっきりしています。

原因を伝えるなら make を使う

「AによってBが貧しくなる」という因果関係は、make + 目的語 + 形容詞make + 目的語 + 動詞 で表せる場合があります。難しい変化動詞を思い出せなくても、This made it change.(これによって変わりました)を土台にし、何がどう変わったかを続ければ会話をつなげられます。

自分で英文を作る3ステップ

  1. 何が貧しくなるのか、主語を一つ決める。
  2. 物理的な変化か、感情・評価・状況の変化かを決める。
  3. 中心表現を選び、必要なら理由や以前との比較を一つ加える。

たとえば、まず短い現在形を作り、次に because…when…than before のどれかを加えます。一度に長い文を作ろうとせず、「変化」「理由」「比較」を一つずつ足すと、文法ミスを減らしながら具体的に話せます。

仕上げのセルフチェック

  • 日本語の「貧しくなる」を一語で直訳しようとしていないか。
  • 何が変化したのか、主語が明確になっているか。
  • 変化の途中なのか、すでに変化した結果なのか。
  • 相手や繊細な話題に配慮した言い方になっているか。

この4点を確認すれば、辞書で最初に見つけた単語をそのまま当てはめるのではなく、場面に合う英語を選べます。中心表現を覚えることと、基本語で言い換える力を両方持っておくことが、実際の会話でいちばん強い準備になります。

まとめ

「貧しくなる」は、比較なら become poorer、貧困に陥るなら fall into poverty、暮らし向きの悪化なら be worse off、具体的な原因なら lose income が自然です。

この記事を書いた人
しゅみすけ(大山俊輔)

b わたしの英会話および英語コーチングGRIT/be:RIZE代表。米国MBA取得、外資系企業4社での勤務経験を持ち、これまで多くの大人の英語学習を支援。日本語と英語の処理構造の違いに着目した「英語OS」の考え方をもとに、独学で伸び悩む人の学び直しをサポートしています。

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