
刃が鈍くなる、感覚が鈍くなる、反応が遅くなる、色や痛みが鈍くなる。英語では dull、less sensitive、slow down、fade を対象ごとに分けます。
しゅみすけ(大山俊輔)
Contents
「鈍くなる」の英語を先に整理
| 英語 | 意味 | 対象 |
|---|---|---|
| get duller | 切れ味・鮮明さが落ちる | 刃・色・音 |
| become less sensitive | 感覚が鈍くなる | 肌・嗅覚・感情 |
| slow down | 反応・処理が遅くなる | 反射・思考・機械 |
| lose sharpness | 鋭さを失う | 刃・能力・画像 |

刃や色が鈍くなる:get duller
鋭さ、鮮やかさ、明瞭さが以前より弱くなる変化です。
- The blade gets duller with use.
刃は使うと鈍くなります。 - The colors became duller over time.
色が時間とともに鈍くなりました。 - The sound grew dull and distant.
音が鈍く遠くなりました。
dull は刃・色・音のほか、退屈という意味もあります。
感覚が鈍くなる:become less sensitive
刺激への反応や察知する力が低下することを、中立的に表します。
- My fingers became less sensitive in the cold.
寒さで指の感覚が鈍くなりました。 - His sense of smell became less sensitive.
彼の嗅覚が鈍くなりました。 - You may become less sensitive to the noise.
その音に慣れて感じにくくなるかもしれません。
numb は完全に近いしびれ、less sensitive は比較的穏やかな低下です。
反応が鈍くなる:slow down
速さが低下するという結果に焦点を当てます。
- My reactions have slowed down.
反応が鈍くなりました。 - The computer slows down when it gets hot.
コンピューターは熱くなると動きが鈍くなります。 - His thinking seemed to slow down.
彼の思考が鈍くなったようでした。
dull を使わず、速度の変化として具体化できます。
以前の鋭さが鈍くなる:lose sharpness
何が失われたかを明示する分かりやすい表現です。
- The knife has lost its sharpness.
ナイフの切れ味が鈍くなりました。 - The image lost some sharpness.
画像が少しぼやけました。 - My memory isn’t as sharp as before.
記憶力が以前ほど鋭くありません。
しゅみすけ式の比較表現にもつながります。
「鈍くなる」でよくある間違い
人全体を dull と呼ぶ
dull person は退屈・頭が鈍いという失礼な響きがあります。
反応なら His reactions have slowed down.
感覚の鈍さに slow だけを使う
嗅覚や触覚の感度は less sensitive が明確です。
My sense of touch is less sensitive.
numb と dull を混同する
numb は感覚がないほどのしびれ、dull は鋭さの低下です。
My hand feels numb. / The pain is dull.
しゅみすけ(大山俊輔)
時制と副詞で変化を詳しく表す
変化の途中には be getting / be becoming、変化後の状態には has become を使えます。gradually、suddenly、increasingly、noticeably などを添えると、変化の速さや程度も伝わります。
- The blade is gradually getting duller.
刃が徐々に鈍くなっています。 - My hearing has become noticeably less sensitive.
聴覚が明らかに鈍くなりました。 - The system has slowed down considerably.
システムの反応がかなり鈍くなりました。
この英語を知らなかったら?【しゅみすけ式】
中心表現を知らなくても、以前との比較や、できること・できないことを基本語で説明すれば大丈夫です。
- The knife does not cut well now.
ナイフは今、よく切れません。 - I cannot feel it as clearly as before.
以前ほどはっきり感じられません。 - It takes me longer to react.
反応するのに以前より時間がかかります。 - The color is not as bright now.
色は今、以前ほど鮮やかではありません。
切れない、はっきり感じない、反応に時間がかかる、鮮やかでない、と結果を伝えれば十分です。
しゅみすけ(大山俊輔)
ミニ会話で確認しよう
A: Why isn’t the knife cutting well?
A:なぜナイフが切れないの?
B: The blade has gotten dull.
B:刃が鈍くなったんだ。
A: Have your reactions changed?
A:反応は変わった?
B: Yes, they’ve slowed down a little.
B:うん、少し鈍くなった。
もう一段深いニュアンス
dull は鋭さや鮮明さ、less sensitive は感度、slow down は速度、lose sharpness は以前との比較です。人の能力を語る際は評価語を避け、specific skill や reaction time を主語にすると配慮のある表現になります。
日本語の一語をそのまま置き換えるのではなく、何がどう変化したかを主語と結果に分けると、基本語だけでも自然で具体的な英語になります。
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「鈍くなる」を自分の会話で使うための確認ポイント
get と become はどう選ぶ?
get は日常会話でよく使われ、変化が身近で動きのある響きになります。become は少し整った表現で、説明文や変化の結果を客観的に述べる場面にも向いています。ただし、すべての表現を機械的に置き換えられるわけではありません。まずはこの記事の中心表現 get duller を一つのまとまりとして覚え、慣れてから別の形へ広げましょう。
「だんだん」「急に」「以前より」を加える
日本語の「なる」には変化が含まれますが、英語では変化の進み方を副詞や比較表現で明示できます。gradually(徐々に)、suddenly(急に)、more than before(以前より)、not as … as before(以前ほど〜ではない)を使うと、暗記した例文を自分の状況に合わせやすくなります。
- It is gradually changing.
それは徐々に変化しています。 - It suddenly became different.
それは急に違う状態になりました。 - It is more noticeable than before.
以前より変化がはっきりしています。
原因を伝えるなら make を使う
「AによってBが鈍くなる」という因果関係は、make + 目的語 + 形容詞 や make + 目的語 + 動詞 で表せる場合があります。難しい変化動詞を思い出せなくても、This made it change.(これによって変わりました)を土台にし、何がどう変わったかを続ければ会話をつなげられます。
自分で英文を作る3ステップ
- 何が鈍くなるのか、主語を一つ決める。
- 物理的な変化か、感情・評価・状況の変化かを決める。
- 中心表現を選び、必要なら理由や以前との比較を一つ加える。
たとえば、まず短い現在形を作り、次に because…、when…、than before のどれかを加えます。一度に長い文を作ろうとせず、「変化」「理由」「比較」を一つずつ足すと、文法ミスを減らしながら具体的に話せます。
仕上げのセルフチェック
- 日本語の「鈍くなる」を一語で直訳しようとしていないか。
- 何が変化したのか、主語が明確になっているか。
- 変化の途中なのか、すでに変化した結果なのか。
- 相手や繊細な話題に配慮した言い方になっているか。
この4点を確認すれば、辞書で最初に見つけた単語をそのまま当てはめるのではなく、場面に合う英語を選べます。中心表現を覚えることと、基本語で言い換える力を両方持っておくことが、実際の会話でいちばん強い準備になります。
まとめ
「鈍くなる」は、刃や色なら get duller、感覚なら become less sensitive、反応なら slow down、鋭さの喪失なら lose sharpness が自然です。









