「能力がある/ない」は英語で?have the ability to・be capable of・canの違い

「能力がある/ない」の英語表現

日本語の「能力がある/ない」は、英語では一つの決まり文句に固定できません。能力と実際の可能なのか、今の気持ちなのか、規則や客観的事実なのかで、自然な主語と動詞が変わるからです。この記事では、まず使いやすい結論を示し、日常会話・仕事・人間関係での使い分けを例文とともに解説します。

先に結論:「能力がある/ない」の基本表現

中心になるのは have the ability tobe capable ofcan です。have the ability to は能力そのもの、be capable of は潜在力や難しい行為、can は会話で最も簡単に「できる」と伝えます。

英語 中心ニュアンス 向く場面
have the ability to 能力と実際の可能を直接述べる 日常・仕事
be capable of 状態や判断を表す 丁寧な会話・説明
can 会話で自然に言い換える 日常会話

しゅみすけ(大山俊輔)

日本語の「ある」を見たら、すぐ there is にしないのがコツです。誰がそう感じるのか、何がその性質を持つのかを先に考えると、主語が自然に決まります。

have the ability to の使い方

have the ability to は、検索した日本語にもっとも直接対応しやすい基本表現です。ただし英語では、誰・何について話しているかを主語で明示します。日本語で省略される「私は」「この案は」「その状況には」を補ってから英文を組み立てましょう。

  • She has the ability to lead a team.
    彼女にはチームを率いる能力があります。
  • We’re capable of handling this project.
    私たちにはこの案件を扱う能力があります。
  • I can do it on my own.
    私は一人でできます。
  • I’m not good at explaining things yet.
    私はまだ説明が得意ではありません。

否定にするときは、単に not を置けばよい場合と、別の自然な表現を選ぶ場合があります。「まったくない」「今はない」「十分にはない」を同じ否定形にせず、程度や時点も伝えると誤解が減ります。

be capable of と can の違い

have the ability to は能力そのもの、be capable of は潜在力や難しい行為、can は会話で最も簡単に「できる」と伝えます。 辞書の日本語訳が同じでも、英語が注目している部分は異なります。話し手の内側の気持ちなら人を主語にし、物や制度の性質なら物を主語にし、状況の存在を示すときだけ there is / there are を検討します。

能力がある/ないの英語表現の使い分け図

文型・語順と主語の注意

「私には〜がある」を英語にするとき、I have … が自然なことは多いですが、いつでも have ではありません。形容詞で状態を言う、一般動詞で作用を言う、there is で状況内の存在を示す、という三つの組み立てを比べます。

  • 人 + have + 名詞:人が情報・経験・考えなどを持つ。
  • 人・物 + be + 形容詞:性質や状態を述べる。
  • 物 + 動詞 + 人・物:影響や作用を動詞で表す。
  • There is/are + 名詞:ある場所・状況に何かが存在する。

また、可算名詞なら a / an や複数形、不可算名詞なら冠詞を付けない形に注意します。英語表現を丸ごと覚えると、冠詞と前置詞の迷いが減ります。

日常会話で使える例文

She has the ability to lead a team.
彼女にはチームを率いる能力があります。

We’re capable of handling this project.
私たちにはこの案件を扱う能力があります。

I can do it on my own.
私は一人でできます。

I’m not good at explaining things yet.
私はまだ説明が得意ではありません。

She has the ability to lead a team.
彼女にはチームを率いる能力があります。 場面や主語を変えても、基本の考え方は同じです。

We’re capable of handling this project.
私たちにはこの案件を扱う能力があります。 場面や主語を変えても、基本の考え方は同じです。

I can do it on my own.
私は一人でできます。 場面や主語を変えても、基本の考え方は同じです。

I’m not good at explaining things yet.
私はまだ説明が得意ではありません。 場面や主語を変えても、基本の考え方は同じです。

仕事・人間関係での使い方

仕事では、断定の強さも大切です。確定していることははっきり言い、まだ検討中なら maymightI think などで判断の範囲を示します。否定的な内容も、理由や代案を一言添えると協力的に聞こえます。

We should discuss this before we decide.
決める前に、これについて話し合ったほうがよいです。

Could you tell me a little more about it?
それについてもう少し教えていただけますか。

I understand your point, but I see it differently.
おっしゃる点は分かりますが、私は違う見方をしています。

短い会話例

A: What do you think about it?
それについてどう思いますか。

B: She has the ability to lead a team.
彼女にはチームを率いる能力があります。

A: Thanks. Let’s talk about the details.
ありがとう。詳しい点を話し合いましょう。

日本人が間違えやすい言い方

第一の注意は、「ある」をすべて There is … にしないことです。There is は存在を紹介する文型で、所有・感情・能力・作用を何でも表す万能表現ではありません。第二に、日本語の名詞をそのまま英語の名詞へ置き換えないことです。英語では動詞や形容詞一語のほうが自然な場合があります。

第三に、日本語では主語を省略できても、英語では原則として必要です。「誰に」「何に」能力と実際の可能があるのかを先に決めましょう。第四に、直訳は文法的でも場面に合わないことがあります。日常会話なら短い言い方、報告書なら具体的な名詞を選びます。

しゅみすけ(大山俊輔)

難しい表現が出てこないときは、「何がどうなのか」を二つの短い文に分ければ大丈夫です。完璧な一語を探すより、知っている英語で具体的に説明するほうが伝わります。

この表現を知らなければ、どう言えばいい?

専門的な語が出てこないときは、I’m not good at explaining things yet.(私はまだ説明が得意ではありません。)のような中学英語に言い換えられます。少し説明的でも、結論と理由を短く分ければ自然です。

  1. まず I think … / I don’t think … で自分の判断だと示す。
  2. It can … / It may … で起こり得る結果を説明する。
  3. because で理由を一つだけ添える。

FAQ

「能力がある/ない」は there is ではだめですか?

存在そのものを紹介する場面なら使えます。しかし、人が持つもの・感じること、物が持つ性質、何かが及ぼす作用では、have、be、一般動詞のほうが自然です。

have と be はどう選びますか?

名詞を「持つ」と捉えるなら have、状態や性質を形容詞で述べるなら be が基本です。表現を名詞単体ではなく短いかたまりで覚えましょう。

否定は not を付けるだけですか?

文法上はそうできる場合もありますが、英語では no、not any、別の肯定的な言い換えが自然なこともあります。会話の目的に合わせて選びます。

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まとめ

「能力がある/ない」は、基本の have the ability to を軸に、be capable ofcan を場面で使い分けます。日本語の「ある」を訳すのではなく、主語が人・物・状況のどれか、話したいのが所有・状態・作用・存在のどれかを決めることが、自然な英語への近道です。

この記事を書いた人
しゅみすけ(大山俊輔)

b わたしの英会話および英語コーチングGRIT/be:RIZE代表。米国MBA取得、外資系企業4社での勤務経験を持ち、これまで多くの大人の英語学習を支援。日本語と英語の処理構造の違いに着目した「英語OS」の考え方をもとに、独学で伸び悩む人の学び直しをサポートしています。

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