
日本語の「抵抗がある/ない」は、英語では一つの単語に固定できません。同じ日本語でも、人の気持ちを述べるのか、物や状況の性質を説明するのか、客観的な事実として伝えるのかによって、主語と表現が変わります。
Contents
先に結論:「抵抗がある/ない」の基本表現
したくない気持ちがあってためらうなら be reluctant to、心理的な違和感や居心地の悪さなら feel uncomfortable with、抵抗がないなら have no problem with が自然です。
- be reluctant to:最も基本となる場面
- feel uncomfortable with:意味をもう少し限定する場面
- have no problem with:別の主語・視点で表す場面
まず日本語の「ある/ない」を訳そうとせず、英語で誰や何を主語にするかを決めましょう。人の状態なら人を主語にし、状況の存在を示すなら there is、物の性質なら物を主語にすると、自然な語順が見えてきます。
しゅみすけ(大山俊輔)
主要表現の違いとニュアンス
be reluctant to
be reluctant to の後ろには動詞の原形を置きます。 日本語では名詞で表していても、英語では人や物の状態を形容詞・動詞で言い切るほうが自然な場合があります。場面で最も伝えたい情報を主語の直後に置きます。
feel uncomfortable with
feel uncomfortable with は人・考え・状況への心理的抵抗を表します。 この表現は対象や後ろに続く形を確認することが重要です。前置詞の後ろに名詞を置くのか、to の後ろに動詞を置くのかを、短いかたまりで覚えましょう。
have no problem with
resist は実際に反対・抵抗する動作で、日本語の「抵抗がある」と常に一致しません。 日本語の表面だけでなく、話し手が評価しているのか、事実を説明しているのかにも注意してください。強い表現は、相手への批判として響くことがあります。
比較表
| 表現 | 中心イメージ | 向いている場面 |
|---|---|---|
| be reluctant to | 基本的な状態 | 日常・仕事の幅広い場面 |
| feel uncomfortable with | 対象を限定 | 理由や対象を具体化するとき |
| have no problem with | 別視点から説明 | 結果・評価・状況を述べるとき |

主語と語順で迷わないための考え方
日本語では主語を省いて「抵抗がある/ない」と言えますが、英語では主語が必要です。自分の気持ちなら I、相手の性質なら you / he / she、物や方法なら it / this method、場全体なら the situation や there is を選びます。
否定形も機械的に no を置くのではなく、be動詞なら not、一般動詞なら do not、存在なら there is no / there are no と文型に合わせます。断定が強すぎるときは not really、not much、little、may not などで程度を調整できます。
日常・仕事で使える例文
| 英語 | 日本語 |
|---|---|
| I’m reluctant to ask for help. | 助けを求めることに抵抗があります。 |
| She feels uncomfortable sharing personal details. | 彼女は個人情報を話すことに抵抗があります。 |
| I have no problem working alone. | 一人で働くことに抵抗はありません。 |
| He was hesitant to complain. | 彼は苦情を言うことをためらいました。 |
| Are you comfortable with this plan? | この案に抵抗はありませんか。 |
| I’m not against it, but I need time. | 反対ではありませんが、少し時間が必要です。 |
短い会話で確認
A: How do you feel about it?
B: I’m reluctant to ask for help.
A: I see. Can you explain why?
B: Sure. Let me give you an example.
最初から長い英文を作る必要はありません。結論を一文で言い、その後に理由や例を一つ足せば、会話として十分に機能します。
日本人が間違えやすいポイント
- 「ある」だからといって毎回 there is で始めない。
- 日本語で省略されている主語を確認する。
- 名詞を直訳するより、状態を表す形容詞や動詞を優先する。
- 強い否定が必要でなければ、not really や not much で柔らかくする。
- 前置詞と動名詞を一つのチャンクとして覚える。
しゅみすけ(大山俊輔)
この表現が出てこなければ、どう言えばいい?
「抵抗がある/ない」に対応する表現がすぐに出なくても、意味を具体的な行動・状態・結果へ分けると、中学英語で伝えられます。
- I don’t really want to do it.
- I don’t feel good about this idea.
- I’m okay with it.
しゅみすけ式では、日本語の名詞を英語の名詞へ置き換えることより、「誰が、何をする/どう感じる/どうなる」を作ることを優先します。be、have、know、want、say、feel、work、help など、すでに知っている基本語で十分です。簡単な言い換えは少し説明的でも、何を意味しているかが明確になる利点があります。
場面別の選び方
日常会話
自分の感覚を短く述べ、I think …、I feel …、I’m okay with … などを使います。相手を評価する内容では、断定を避けて sometimes や seem to を加えると柔らかくなります。
仕事
人そのものを批判せず、データ・提案・結果を主語にします。This plan …、The evidence …、There is … のように客観的な対象から始めると、建設的な説明になります。必要に応じて because や for example で根拠を一つ添えます。
人間関係
You are … と決めつけるより、I feel … when … や It seems … と自分の観察として伝えると安全です。肯定・否定の程度を調整し、相手が説明できる余地を残しましょう。
FAQ
there is を使ってはいけませんか?
状況の中に何かが存在することを伝えるなら使えます。ただし、人の気持ちや性質を言うときは、人を主語にした形容詞・動詞のほうが自然なことが多いです。
「ない」は no で作れますか?
名詞の不存在なら no が使えますが、状態や行動の否定は not / do not が必要です。まず肯定文の文型を作り、その文型に合う否定を選びましょう。
どの表現を最初に覚えればよいですか?
まず be reluctant to を短い例文ごと覚え、次に feel uncomfortable with と have no problem with を場面の違いと一緒に追加するのがおすすめです。
関連する「ある/ない」の英語
まとめ
したくない気持ちがあってためらうなら be reluctant to、心理的な違和感や居心地の悪さなら feel uncomfortable with、抵抗がないなら have no problem with が自然です。 一語の対応だけを暗記せず、主語・場面・話し手の意図を確認してください。表現が出なければ、I don’t really want to do it. のように意味を簡単な英語へ分ければ、会話を止めずに伝えられます。
監査で補強した「抵抗」の実践ポイント
新しい制度を受け入れにくいなら Employees are reluctant to adopt the new system.、個人情報を話しにくいなら I’m not comfortable sharing that.、変更に反対しないなら I’m open to the change. が自然です。reluctant は行動前のためらい、uncomfortable は心理的な居心地の悪さ、resistant は変化に対して継続的に抵抗する性質です。
簡単な英語へ分解する確認
「したくない」「嫌な感じがする」「反対している」を区別します。理由をまだ話せないなら I’m not ready for that yet. でも伝わります。have resistance の直訳に頼らず、want、feel、agree、ready などの基本語へ置き換えると会話が止まりません。
仕上げに、同じ内容を I / we / the situation の三つを主語にして声に出してみましょう。主語を変えると、be動詞、一般動詞、there is のどれを使うべきかが見えます。また、強い断定を避けたいときは seem、may、not really、a little を加えます。相手を評価する内容ほど、人そのものではなく、観察した行動・データ・結果を主語にすると、自然で建設的な英語になります。









