「奪われる」は英語で?be taken away・be robbed of・be deprived ofの違い

「奪われる」は英語で?be taken away・be robbed of・be deprived ofの違い

財布を奪われた、自由を奪われた、時間を奪われた、チャンスを奪われた。日本語ではすべて「奪われる」ですが、英語では奪われたものと状況によって動詞が変わります。

物や権利を取り上げられるなら be taken away、強盗・盗難で物を奪われるなら be robbed of、自由・機会・睡眠など必要なものを奪われるなら be deprived of が基本です。単純な盗難なら have something stolen、勝利や機会なら lose が自然なこともあります。

「奪われる」は英語で?先に結論

場面 自然な英語 ポイント
物・権利を取り上げられる be taken away 広く使える基本表現
人が所持品を奪われる be robbed of 人が主語
物が盗まれる be stolen / have … stolen 物または被害者が主語
自由・機会などを奪われる be deprived of 必要・当然のものを失う
命を奪われる lose one’s life / be killed 直訳を避ける

大切なのは、robは人を目的語にし、stealは物を目的語にすることです。My wallet was robbed. ではなく、I was robbed of my wallet. または My wallet was stolen. と言います。

しゅみすけ(大山俊輔)

「誰が奪われたか」より、「何がなくなったか」を主語にすると英語が簡単になることがあります。My phone was stolen. のように、まず物を主語にする形も考えてみましょう。

be taken away:物・権利・大切なものを取り上げられる

take away は「ある場所や人から離して持っていく」が中心です。没収、撤去、権利の剝奪、身近なものを失う場面まで広く使えます。

  • My phone was taken away at school.
    学校で携帯を取り上げられました。
  • His driver’s license was taken away.
    彼は運転免許を取り上げられました。
  • The injured player was taken away by ambulance.
    負傷した選手は救急車で運ばれました。
  • No one can take that memory away from me.
    その思い出は誰にも奪えません。
  • Her right to vote was taken away.
    彼女は投票する権利を奪われました。

be taken away は文脈によって「連れていかれる」「運び去られる」にもなります。何が誰から奪われたかを明確にしたいなら、They took my phone away from me. のように能動態も使えます。

be robbed of:強盗などで人が物を奪われる

rob は、暴力・脅し・侵入などによって人や場所から物を奪うことです。語順は rob 人・場所 of 物。受け身では 人・場所 be robbed of 物 になります。

  • I was robbed of my wallet.
    財布を奪われました。
  • She was robbed at knifepoint.
    彼女は刃物で脅されて強盗に遭いました。
  • The store was robbed last night.
    昨夜、その店に強盗が入りました。
  • They were robbed of everything they had.
    彼らは持っていたものをすべて奪われました。

日常では、盗まれた物に焦点を置いて My bag was stolen. と言うほうが簡単です。誰かに強盗された出来事を強調するなら I was robbed. が自然です。

robとstealの語順

動詞 目的語
rob 被害者・場所 Someone robbed me.
steal 盗まれた物 Someone stole my bag.

I was stolen my bag. は誤りです。「バッグを盗まれた」は My bag was stolen. または I had my bag stolen. とします。

be deprived of:自由・機会・睡眠などを奪われる

deprive A of B は、Aから必要・当然・大切なBを奪う表現です。受け身の A be deprived of B がよく使われ、自由、権利、機会、教育、睡眠など抽象的なものと相性がよい語です。

  • They were deprived of their freedom.
    彼らは自由を奪われました。
  • No child should be deprived of education.
    どの子どもも教育を受ける機会を奪われるべきではありません。
  • I was deprived of sleep by the noise.
    騒音で睡眠を奪われました。
  • She felt deprived of a fair chance.
    彼女は公平な機会を奪われたと感じました。
  • The injury deprived him of the opportunity to compete.
    けがによって彼は競技する機会を奪われました。

deprived はやや硬く、深刻な不足や不公平を表します。「会議で1時間取られた」程度なら The meeting took an hour of my time.I lost an hour because of the meeting. のほうが自然です。

be taken away・be robbed of・be deprived ofで表す「奪われる」の違い

「時間を奪われる」はtake up・loseが自然

時間は物理的に盗まれるわけではないため、日常では take up someone’s timelose timewaste time を使うほうが自然です。

  • The problem took up most of my morning.
    その問題に午前中の大半を奪われました。
  • I lost two hours because of the delay.
    遅延で2時間を奪われました。
  • I don’t want this meeting to take up too much of your time.
    この会議であなたの時間をあまり奪いたくありません。
  • Constant notifications steal our attention.
    絶え間ない通知は私たちの注意を奪います。

steal someone’s time も比喩として可能ですが、感情的・文学的です。普通の予定説明では take up time が安全です。

「チャンスを奪われる」はlose・be denied

機会を不当に与えてもらえなかったなら be denied an opportunity、結果として機会を失ったなら lose the chance が自然です。

  • I was denied the chance to explain.
    説明する機会を奪われました。
  • We lost our chance because we waited too long.
    待ちすぎてチャンスを逃しました。
  • The decision took away her opportunity to compete.
    その決定で彼女は競技の機会を奪われました。

deny 人 物 は「人に物を与えない」の語順です。She was denied access. は「彼女はアクセスを認められなかった」です。

「命を奪われる」はどう言う?

ニュースなどでは lose one’s life が婉曲的です。加害・原因を明確にするなら be killed、事故や病気を主語にするなら The accident claimed two lives. のような表現もあります。

  • Many people lost their lives in the disaster.
    その災害で多くの人が命を奪われました。
  • The crash claimed three lives.
    その衝突事故で3人の命が奪われました。

日常・仕事・人間関係で使える例文

日常

  • My umbrella was taken away by mistake.
    傘を間違って持っていかれました。
  • I had my phone stolen on the train.
    電車で携帯を盗まれました。
  • The noise robbed me of a good night’s sleep.
    騒音に安眠を奪われました。

仕事

  • Administrative tasks take up too much of my time.
    事務作業に時間を奪われすぎています。
  • We were denied access to the data.
    私たちはデータへのアクセス権を奪われました。
  • The delay deprived us of a valuable opportunity.
    遅延によって貴重な機会を奪われました。

人間関係

  • I won’t let fear take away my happiness.
    恐れに幸せを奪わせません。
  • Jealousy robbed him of his peace of mind.
    嫉妬が彼の心の平穏を奪いました。
  • No one can take away your right to choose.
    誰もあなたの選ぶ権利を奪えません。

短い会話例

A: What happened to your phone?
B: It was taken away during the exam.
A: 携帯、どうしたの?
B: 試験中に取り上げられたんだ。

A: Were you robbed?
B: Yes. Someone took my wallet.
A: 強盗に遭ったの?
B: うん。財布を奪われた。

A: Why are you so tired?
B: The construction noise deprived me of sleep.
A: どうしてそんなに疲れているの?
B: 工事の音に睡眠を奪われたんだ。

日本人が間違えやすい言い方

× My wallet was robbed.

正しくは I was robbed of my wallet. または My wallet was stolen. です。robは被害者・場所、stealは物を目的語にします。

× I was deprived my freedom.

deprive には of が必要です。I was deprived of my freedom. とします。

× My time was stolen by the meeting.

比喩として理解できますが、普通の仕事会話なら The meeting took up my time. が自然です。

この表現を知らなければ、どう言えばいい?

言いたいこと 簡単な言い換え
財布を奪われた Someone took my wallet.
自由を奪われた I was not free to do what I wanted.
説明の機会を奪われた They didn’t let me explain.
会議に時間を奪われた The meeting took a long time.
騒音に睡眠を奪われた I couldn’t sleep because it was noisy.

「奪う」に対応する難しい動詞が出なくても、Someone took …They didn’t let me …I couldn’t … because … で十分伝えられます。

しゅみすけ(大山俊輔)

robbedやdeprivedが出てこなければ、「誰かが取った」「させてもらえなかった」と二つの基本パターンに分けてみましょう。状況は十分伝わります。

FAQ

「大切な人を奪われた」は英語で?

I lost someone I loved. が自然で穏やかです。第三者が関係を壊した意味なら Someone took the person I loved away from me. とも言えますが、強い感情を伴います。

「注目を奪われる」は英語で?

Someone stole the spotlight.(誰かに注目をさらわれた)や All eyes were on her.(全員の視線が彼女に集まった)が自然です。

「仕事を奪われる」は英語で?

lose one’s job が基本です。誰かに役割を取られたなら Someone took over my role. と説明できます。

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まとめ

物や権利を取り上げられるなら be taken away、人が強盗に遭って所持品を奪われるなら be robbed of、自由・機会・睡眠など必要なものを奪われるなら be deprived of が基本です。盗まれた物を主語にするなら be stolen を使います。

迷ったときは、Someone took my wallet.They didn’t let me explain. のように、基本動詞take・letで具体的に言い換えましょう。

この記事を書いた人
しゅみすけ(大山俊輔)

b わたしの英会話および英語コーチングGRIT/be:RIZE代表。米国MBA取得、外資系企業4社での勤務経験を持ち、これまで多くの大人の英語学習を支援。日本語と英語の処理構造の違いに着目した「英語OS」の考え方をもとに、独学で伸び悩む人の学び直しをサポートしています。

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