
pull yourself together は、動揺したり取り乱したりしている人に「気を取り直す」「落ち着きを取り戻す」「しっかりする」と伝える表現です。
文字どおりには「自分自身を一つに引き寄せる」。不安や悲しみで気持ちがバラバラになった状態から、感情と行動をもう一度まとめ直すイメージがあります。ただし、命令形の Pull yourself together. は言い方によっては厳しく響きます。この記事では、自然な使い方、語順、似た表現との違いまで例文で確認します。
Contents
pull yourself togetherの意味
pull oneself together の基本的な意味は、強い動揺・不安・悲しみ・混乱を抑え、落ち着きや自制心を取り戻すことです。
- 気を取り直す
- 落ち着きを取り戻す
- 感情を立て直す
- しっかりする
yourself の部分は主語に合わせて変えます。
- I need to pull myself together.(気持ちを立て直さないと)
- She pulled herself together.(彼女は気を取り直した)
- We need to pull ourselves together.(私たちはしっかりしないと)
しゅみすけ(大山俊輔)
なぜ「気を取り直す」になる?
pull は「引く」、together は「一緒に・一つにまとめて」という意味です。そこへ再帰代名詞の myself / yourself / herself などを置くことで、「散らばった自分を自分で一つにまとめる」という構図になります。

実際に体を引っ張るわけではありません。ショックや緊張で思考・感情・行動がまとまらない状態を、比喩的に「一つに集め直す」のです。
よく使う形と語順
1. pull+再帰代名詞+together
再帰代名詞を pull と together の間に置きます。
主語 + pull + oneself + together
pull together yourself とは通常言いません。
2. 命令形:Pull yourself together.
相手へ「落ち着いて」「しっかりして」と言う形です。親しい相手を励ます場合にも使えますが、泣いている人や深く傷ついている人へ強い口調で言うと、「感情を見せるな」「大げさだ」と突き放すように聞こえることがあります。
3. need to / try to と組み合わせる
自分について言うなら、命令よりも自然で使いやすい形です。
- I need a minute to pull myself together.(気持ちを落ち着けるのに少し時間が必要です)
- He tried to pull himself together before the meeting.(彼は会議前に気を取り直そうとした)
場面別の自然な例文
仕事
I was shaken by the complaint, but I pulled myself together and called the customer back.
苦情に動揺しましたが、気を取り直してお客様へ電話をかけ直しました。
Take five minutes to pull yourself together before the presentation.
プレゼンの前に5分取って、気持ちを落ち着けて。
恋愛・人間関係
After the breakup, it took her a while to pull herself together.
別れたあと、彼女が気持ちを立て直すまでにはしばらくかかりました。
I cried in the bathroom, pulled myself together, and went back to the table.
トイレで泣いて、気を取り直してから席へ戻りました。
旅行・トラブル
We missed the last train, but we pulled ourselves together and looked for a hotel.
終電を逃しましたが、私たちは落ち着きを取り戻してホテルを探しました。
学校・学習
He made one mistake, pulled himself together, and finished the exam.
彼は一つ間違えましたが、気を取り直して試験を最後まで解きました。
短い会話
A: I can’t stop shaking.
A:震えが止まらないよ。
B: Sit down and breathe. Give yourself a minute to pull yourself together.
B:座って、呼吸して。気持ちを落ち着ける時間を少し取ろう。
命令形がきつく聞こえるとき
Pull yourself together! は、緊急時に相手を現実へ引き戻す場面では力強く役立ちます。一方、相手が悲しんでいる理由を十分に聞かずに使うと、共感のない命令に聞こえます。
やわらかく言うなら、次のように時間や手助けを添えましょう。
- Take your time.(ゆっくりでいいよ)
- Take a moment to collect yourself.(少し時間を取って気持ちを落ち着けて)
- Are you okay? Do you need a minute?(大丈夫?少し時間が必要?)
しゅみすけ(大山俊輔)
似た表現との違い
pull yourself together と calm down
calm down は「興奮・怒り・不安を静める」という広い表現です。pull yourself together は、落ち着くだけでなく、再び考えたり行動したりできるよう自制心を取り戻すところまで含みます。
- Calm down and listen.(落ち着いて聞いて)
- Pull yourself together and finish the call.(気を取り直して電話を終えよう)
pull yourself together と get yourself together
get yourself together も「自分を立て直す」の意味で使えます。文脈によっては感情だけでなく、生活や準備を整える意味にも広がります。pull yourself together は特に、その場の動揺から立ち直る感覚が明確です。
関連する get it togetherの意味と使い方 も確認すると、語順とニュアンスを整理できます。
pull yourself together と get your act together
get your act together は、行動・仕事・生活の乱れを正し、「ちゃんとする」「態勢を整える」という意味でよく使います。感情の動揺が中心の pull yourself together とは焦点が異なります。詳しくは get your act togetherの専門記事 をご覧ください。
pull yourself together と pull together
目的語のない pull together は「人々が協力する」という意味になることがあります。
- We need to pull ourselves together.(私たちは自分たちの気持ちを立て直す必要がある)
- We need to pull together.(私たちは力を合わせる必要がある)
再帰代名詞の有無で意味が変わる点に注意しましょう。詳しくは pull togetherの意味・語順 で解説しています。
日本人が間違えやすいポイント
- yourselfを主語に合わせる:Iならmyself、sheならherself、theyならthemselves。
- 語順を変えない:pull yourself togetherが基本で、pull together yourselfではない。
- 「協力する」と混同しない:pull togetherだけなら、人々が力を合わせる意味になりやすい。
- 誰にでも命令しない:相手の悲しみを軽く扱う響きが出ることがある。
すぐ出てこないときの簡単な言い換え
pull yourself together を思い出せなくても、基本的な英語で十分伝えられます。
- I need to calm down.(落ち着かないと)
- I need a minute.(少し時間が必要です)
- I’m okay now.(もう大丈夫です)
- She became calm again.(彼女はまた落ち着きました)
- Let’s focus on what to do next.(次に何をするかに集中しよう)
まずは I need a minute. のような短い文を使い、慣れてきたら I need a minute to pull myself together. へ広げると会話で使いやすくなります。
まとめ
pull oneself together は、動揺してバラバラになった気持ちをまとめ直し、「落ち着きや自制心を取り戻す」表現です。形は pull + myself / yourself / herself など + together。自分について使う I need to pull myself together. は自然ですが、相手への命令形は厳しく響くことがあるため、気遣いの言葉を添えましょう。
英熟語を意味・場面別に探したい方は、英熟語・定型表現のまとめも活用してください。










