push throughの意味は?「困難を乗り越えやり遂げる」の使い方

push throughの意味と使い方を解説するアイキャッチ画像

push throughは「困難を乗り越えてやり遂げる・通過させる」を表す句動詞です。短い表現ですが、目的語の位置や文脈によって日本語訳が変わるため、単語帳の訳だけでは実際の会話で迷いやすい表現でもあります。

先に答えると、中心イメージは「障害の中を押し進み反対側まで抜ける」です。この記事では、意味、ネイティブが感じるニュアンス、語順、場面別例文、似た表現との違い、間違いやすい点、簡単な英語での言い換えまで整理します。

push throughの意味と基本イメージ

push throughの基本的な意味は「困難を乗り越えてやり遂げる・通過させる」です。動詞pushが動作を、throughが方向・結果を加えます。丸暗記せず「障害の中を押し進み反対側まで抜ける」と捉えると、物理的な用法と比喩的な用法が一本につながります。

  • I was tired, but I pushed through.
    疲れていましたが、最後までやり抜きました。
  • We pushed through the final hour of work.
    私たちは最後の1時間を乗り切りました。
  • She pushed through the crowd to reach the exit.
    彼女は人混みをかき分けて出口へ進みました。

疲労・問題・抵抗の途中で止まらず、向こう側や完了まで進む粘り強さがあります。法案や提案を反対の中で成立させる他動詞用法もよく見られます。

しゅみすけ(大山俊輔)

push throughは、日本語訳を一つだけ覚えるより、「障害の中を押し進み反対側まで抜ける」という動きを思い浮かべると、初めて見る文脈でも意味を推測しやすくなります。

push+throughから意味を理解する

pushは動作の中心を表し、throughはその動作が向かう方向や到達した状態を示します。英語の句動詞では、後ろの短い語が「どこへ・どんな状態へ」を補うため、同じ基本動詞でも意味が変わります。

push throughの場合は、障害の中を押し進み反対側まで抜けるという場面をまず想像してください。そこから、目に見える物の移動だけでなく、仕事、計画、数値、人間関係などの抽象的な対象にも意味が広がります。文脈に応じて自然な日本語に直すことが大切です。

push throughの方向感覚と代表的な使い方を示す解説イラスト

ネイティブが感じるニュアンス

疲労・問題・抵抗の途中で止まらず、向こう側や完了まで進む粘り強さがあります。法案や提案を反対の中で成立させる他動詞用法もよく見られます。

会話では、話し手が動作の方向や結果を具体的に見せたいときに選ばれます。一方、日本語訳は毎回同じにはなりません。直訳が不自然なら、その場面で実際に何が起きたかを考え、「進める」「下げる」「片づける」など自然な動詞に置き換えましょう。

語順と文法:目的語はどこに置く?

名詞なら2つの語順が使える

push throughは多くの場面で分離できる句動詞です。目的語が名詞なら、push through the difficultypush the difficulty throughの両方が可能です。長い目的語は後ろに置くほうが読みやすくなります。

  • Push through the difficulty.
    困難を処理してください。
  • push the difficulty through.
    困難を処理してください。

代名詞は必ず間へ置く

目的語がitthemhimなどの代名詞なら、push it throughの語順にします。push through itのように後ろへ置くのは、分離型の他動詞用法では避けます。

ただし目的語を取らず、主語自身が動く自動詞用法がある表現では、We pushed through.のようにそのまま終わります。辞書の型だけでなく、「誰が何を動かすのか」を文全体で確認してください。

日常・仕事で使える例文

  • I was tired, but I pushed through.
    疲れていましたが、最後までやり抜きました。
  • We pushed through the final hour of work.
    私たちは最後の1時間を乗り切りました。
  • She pushed through the crowd to reach the exit.
    彼女は人混みをかき分けて出口へ進みました。
  • The committee pushed the proposal through.
    委員会はその提案を成立させました。
  • Can you push this payment through today?
    今日この支払い処理を通せますか。
  • He pushed through the pain and finished the race.
    彼は痛みをこらえてレースを完走しました。
  • Could you push through the difficulty, please?
    困難を困難を乗り越えてやり遂げるてもらえますか。
  • We pushed through it before the meeting.
    私たちは会議前にそれを処理しました。
  • They are pushing through the difficulty now.
    彼らはいま困難を処理しています。
  • Do not push through it without asking.
    確認せずにそれをしないでください。

命令形は操作や指示に便利ですが、職場や店ではCould you …?Please …を加えると柔らかくなります。完了を報告するときは過去形、進行中の動作ならbe + -ingを使えば十分です。

よく使われる形と時制

push through with+名詞/push through to+目的

句動詞の後ろには、手段を示すwithや目的を示すtoが続くことがあります。たとえばWe used a tool to push through the difficulty.なら「道具を使って困難を処理した」という流れです。前置詞まで一度に暗記するのではなく、「手段なのか、目的なのか」を考えて選びます。

否定文・疑問文

現在形の否定はdo not push through、過去の否定はdid not push throughです。疑問文ならDid you push through it?(それをしましたか)のように、助動詞の後ろで句動詞を原形に戻します。句動詞だからといって特別な時制変化をするわけではありません。

  • Did you push through it already?
    もうそれをしましたか。
  • We did not push through the difficulty.
    私たちは困難を処理しませんでした。
  • Why are they pushing through it?
    なぜ彼らはそれをしているのですか。

短い会話で確認

A: Should I push through the difficulty now?
今、困難を処理したほうがよいですか。

B: Yes, please push it through before we leave.
はい、出発前にそれをしてください。

このように、最初は名詞で対象を示し、次の文では代名詞itに替えるのが自然な会話の流れです。2文をセットで音読すると、代名詞を間に置く語順も身につきます。

push throughと似た表現の違い

get throughとの違い

get throughは困難を切り抜ける、電話がつながるなど結果中心の表現です。 push throughを選ぶときは、「障害の中を押し進み反対側まで抜ける」という方向感覚が必要かを考えると判断しやすくなります。

work throughとの違い

work throughは問題を一つずつ検討・処理して解決する表現です。 push throughを選ぶときは、「障害の中を押し進み反対側まで抜ける」という方向感覚が必要かを考えると判断しやすくなります。

carry onとの違い

carry onは今していることをそのまま続ける表現です。 push throughを選ぶときは、「障害の中を押し進み反対側まで抜ける」という方向感覚が必要かを考えると判断しやすくなります。

日本人が間違えやすいポイント

日本語訳を一つに固定しない

困難を乗り越えてやり遂げる・通過させるのどれになるかは目的語と状況で決まります。単語ごとに直訳するより、動作の前後で対象がどう変化したかを見ると自然な訳を選べます。

代名詞の位置を後ろにしない

名詞を使った形だけ覚えると、代名詞でも同じ位置に置きがちです。会話ではpush it throughを一まとまりとして練習すると、語順を迷いにくくなります。

場面に合わない強さを避ける

句動詞には、単なる移動だけでなく、圧力・継続・排除などの含みが出る場合があります。丁寧な依頼が必要なら、命令形だけでなくCould you …?を使い、相手や場面に合う調子に整えましょう。

しゅみすけ式:出てこないときの簡単な言い換え

push throughを思い出せなくても、基本語彙で起きたことを直接説明すれば通じます。大切なのは難しい句動詞を無理に探して会話を止めないことです。

  • Keep going until you finish.
    終わるまで続けてください。
  • We completed it despite the problem.
    問題があっても完了しました。

最初の文は具体的な動作、次の文は比喩的な意味を基本動詞で表しています。短い主語+動詞の文に分ければ、句動詞を知らなくても必要な情報を正確に伝えられます。

しゅみすけ(大山俊輔)

push throughが出てこないときは、Keep going until you finish.のように、知っている基本動詞で直接説明してみてください。伝わる英語を先に作ることが、表現を増やす近道です。

会話で自分の表現にする練習法

まず身近な対象を一つ選び、現在形・過去形・依頼文の3通りを作ります。たとえばdifficultyを使い、普段すること、昨日したこと、相手に頼みたいことを声に出します。次に目的語をitへ替え、語順がpush it throughになることを確認します。

最後に、似た表現へ置き換えてニュアンスを比較します。正解を暗記するだけでなく、「方向や結果を強調したいからpush throughを選ぶ」と理由まで言えるようになると、実際の会話でも定着します。

関連表現も確認しよう

句動詞は基本動詞や後ろの語を軸につなげて覚えると効率的です。ほかの表現は英熟語・定型表現のまとめから確認できます。リンク先の記事と例文を比べ、同じ方向語が意味をどう変えるか観察してみましょう。

まとめ

push throughは「困難を乗り越えてやり遂げる・通過させる」を表し、中心には「障害の中を押し進み反対側まで抜ける」というイメージがあります。意味を一語の日本語に固定せず、目的語と前後の状況から自然な訳を選びましょう。

名詞ならpush through the difficultypush the difficulty throughの両方が使え、代名詞はpush it throughのように間へ置きます。似た表現との違いを確認しつつ、出てこないときはKeep going until you finish.のような簡単な英語でまず伝えてみてください。

この記事を書いた人
しゅみすけ(大山俊輔)

b わたしの英会話および英語コーチングGRIT/be:RIZE代表。米国MBA取得、外資系企業4社での勤務経験を持ち、これまで多くの大人の英語学習を支援。日本語と英語の処理構造の違いに着目した「英語OS」の考え方をもとに、独学で伸び悩む人の学び直しをサポートしています。

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