「遺言書を書く」は英語で?write a will・make a will・living willの違い

遺言書を書く英語のアイキャッチ画像

「遺言書を書く」を英語で伝えるとき、日本語を一語ずつ置き換えるだけでは、時期・相手・文化的な意味が十分に伝わらないことがあります。

この記事では、最初に使える自然な一文を示し、似た表現の違い、語順、文化的な注意点を整理します。英語例文には日本語訳を添え、家族との会話、職場での連絡、SNSやメッセージでも使いやすい短文を中心に紹介します。

「遺言書を書く」の基本表現

まず覚えたいのは、I’ve decided to make a will.(遺言書を作ることにしました。)です。老後・終活・相続の英語は、行事名だけでなく「誰が」「何をしたか」「いつのことか」を短い文で表すと自然になります。

英語 意味・使う場面
make a will 遺言書を正式に作成する
write a will 遺言書を書く。一般的な言い方
draft a will 遺言書の案を作る。法律実務寄り

willは死後の財産等を定める遺言書、living willは終末期医療の意思表示で別物です。法的要件は地域で異なります。

しゅみすけ(大山俊輔)

人生の節目を表す日本語には、文化や制度まで含むものがあります。完全一致する一語を探すより、事実と気持ちを短い文に分ける方が誤解なく伝わります。

自然な語順とコロケーション

英語では、動詞と名詞の組み合わせをまとまりで覚えます。I/weを主語にすると自分や家族の出来事を説明しやすくなります。予定ならWe’re going to …、今の状態ならWe are …、完了した出来事なら過去形または現在完了形を使います。

時期にはin retirement、完了した手続きには現在完了形や過去形を使います。財産、健康、家族の情報は本人が共有を望む範囲だけ伝えます。

そのまま使える短い例文

  • I want my wishes to be clear.
    自分の希望を明確にしたいです。
  • I spoke with a lawyer.
    弁護士に相談しました。
  • I named an executor.
    遺言執行者を指定しました。
  • I updated my will after moving.
    引っ越し後に遺言書を更新しました。
  • The original is kept in a safe place.
    原本は安全な場所に保管しています。
  • My family knows where to find it.
    家族は保管場所を知っています。

まず中心となる一文を言い、必要な場合だけ時期や場所を加えましょう。長い一文にすべて詰め込むより、知らせ、気持ち、お願いの順に二、三文へ分けると自然です。

場面別の使い方

家族や友人へ伝える

親しい相手にはWe have some news.(お知らせがあります)から始められます。喜びを共有する場合はWe’re happy to share …、まだ広めてほしくない場合はPlease keep this private for now.を添えます。

職場や改まった相手へ伝える

I’d like to let you know that …で用件を丁寧に切り出します。仕事への影響がある場合は、事実を伝えた後で予定や相談事項を一つずつ書きます。個人的な詳細をすべて説明する必要はありません。

SNSやメッセージで伝える

公開範囲と本人の意思を確認します。We’re pleased to announce …は発表文に向きますが、個人的な会話では少し硬く感じられることがあります。相手との距離に合わせて表現を選びます。

文化・制度の違い

署名、証人、公正証書など有効要件は国・地域で異なります。英語例文は法律相談の代わりではありません。

老後・終活・相続は国だけでなく、家族、宗教、自治体、法律、本人の考えによって形が変わります。「英語圏では必ずこうする」と一般化せず、This is a common custom in Japan.(これは日本でよく見られる習慣です)のように説明しましょう。

遺言書を書く英語の表現使い分け図

日本人が間違えやすいポイント

  • 日本語の名詞だけを直訳しない:誰が何をする場面か、動詞を入れて説明します。
  • 時制を確認する:予定、進行中、終了後では使う形が変わります。
  • 個人情報へ配慮する:妊娠、出産、年齢、健康は本人が共有した範囲を超えて話しません。
  • 制度を同一視しない:年金、遺言、相続、住まいの制度は国・地域によって異なります。

しゅみすけ(大山俊輔)

決まった単語が出てこないときは、難しい行事名を使わなくても大丈夫です。「何が起きたか」と「今どうしているか」を中学英語で一文ずつ言えば、十分に伝えられます。

この英語を知らなかったら?【しゅみすけ式】

専門表現が出てこないときは、知っている単語だけで状況を組み立てます。

I am writing a legal paper that says who should receive my things after I die.
私の死後、誰が財産を受け取るかを示す法的な書類を書いています。

この説明でも意味の中心は伝わります。ただし、法律・制度上のニュアンスまで完全に同じではありません。最初に簡単な文で伝え、必要ならIn Japan, …やThe official name is …で補足します。

会話を組み立てる3ステップ

1.中心となる事実を先に言う

I’ve decided to make a will.のように、最も伝えたい事実から始めます。長い前置きを置かない方が、聞き手は状況をすぐ理解できます。

2.時期・場所・気持ちを足す

next month、at city hall、We’re very happy.など必要な情報を一つずつ加えます。センシティブな内容では、話したくない情報を無理に補う必要はありません。

3.お願いや次の行動を伝える

Please keep this private.、Could you tell me what documents I need?など、相手にしてほしいことがあれば最後に伝えます。用件が明確になり、やり取りが短く済みます。

丁寧さを作る表現

知らせを切り出すならI’d like to share some news.、質問ならMay I ask …?、感謝ならThank you for your kind message.が使えます。丁寧さは難しい単語ではなく、切り出しと感謝を一言添えることで作れます。

相手の事情を尋ねるときは、答えたくない可能性も考えます。If you don’t mind me asking …(差し支えなければ)を添えるか、本人が話し始めるまで待つのも配慮です。

聞き返し・確認のフレーズ

聞き取れなければCould you say that again more slowly?(もう一度ゆっくり言っていただけますか)と頼みます。日付や名前はLet me make sure I understood.(理解できたか確認させてください)から復唱すると安全です。

法律・年金制度についてはWhere can I find the official information?(公式情報はどこで確認できますか)と尋ねましょう。英語表現が自然でも、要件は地域で違います。

短いメッセージの作り方

将来の計画なら、事実、現在の希望、家族へのお願いの順に書けます。We have some happy news. I’ve decided to make a will. Thank you for sharing this special moment with us.のように短文を重ねると読みやすくなります。

実務連絡なら、用件、日付、確認事項の順です。I’d like to let you know …、The date is …、Could you confirm …?と三文に分ければ、初心者でも間違いにくくなります。

返事を受けた後の会話

知らせを伝えた後は、相手の返事に短く応じます。Congratulations!と言われたらThank you. That means a lot to us.(ありがとう。そう言ってもらえてうれしいです)、質問にまだ答えたくなければWe haven’t decided yet.(まだ決めていません)やWe’ll share more when we’re ready.(準備ができたらまたお伝えします)が使えます。

相手から同じような老後・終活・相続の話を聞いた場合は、すぐに詳しい質問を重ねず、Thank you for telling me.(話してくれてありがとう)と受け止めます。老後や相続の話には安心だけでなく不安や複雑な気持ちが伴うことがあります。英語の正しさだけでなく、相手が話したい範囲を尊重することが自然な会話につながります。

避けたい直訳と安全な言い換え

日本語では自然な決まり文句でも、英語へ直訳すると年齢、財産、健康、本人の意思を決めつける場合があります。迷ったときは、I’m happy for you.(よかったですね)、Wishing you all the best.(幸せを願っています)、Please take care.(どうぞお大事に)のように、相手の状況を断定しない短い言葉を選びます。

FAQ

遺言はwill?

文書ならa will、発言としての遺言はlast wishesとも言えます。

遺言者は?

testatorですが日常会話ではthe person who made the willで十分です。

遺言を更新するは?

update/revise a willです。

まとめ

「遺言書を書く」は、まずI’ve decided to make a will.を基本にすると伝えやすくなります。似た表現は、予定か完了後か、家族への会話か正式な手続きかで使い分けます。完全一致する英語がない文化や制度は、簡単な動詞を使って具体的に説明しましょう。

関連記事

関連表現をまとめて確認する場合は、終活・遺言・相続の英語まとめもご覧ください。

この記事を書いた人
しゅみすけ(大山俊輔)

b わたしの英会話および英語コーチングGRIT/be:RIZE代表。米国MBA取得、外資系企業4社での勤務経験を持ち、これまで多くの大人の英語学習を支援。日本語と英語の処理構造の違いに着目した「英語OS」の考え方をもとに、独学で伸び悩む人の学び直しをサポートしています。

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