
make yourself scarce は「その場から姿を消す・邪魔にならないよう立ち去る」という意味です。この記事では、scarce の意味から表現を理解する考え方、ネイティブが感じるニュアンス、自然な語順、日常・仕事で使える例文、似た表現との違い、間違いやすい点、簡単な言い換えまで解説します。
Contents
make yourself scarceの意味を最初に確認
結論から言うと、make yourself scarce は「自分をその場で見つけにくい状態にする」、つまり姿を消す・席を外す・邪魔にならないよう立ち去るという表現です。危険から必死に逃げるより、「ここにいないほうがよさそうだ」と判断して静かに離れる場面でよく使われます。
しゅみすけ(大山俊輔)
scarceから意味を理解する
scarce は、物や資源が「少ない・不足している」状態を表します。make yourself scarce を直訳的に捉えると「自分自身を希少な状態にする」です。その場にいる自分の存在を少なくする、つまり人の目につかない場所へ移動するイメージにつながります。
ここでの make は「作る」より、make + 目的語 + 形容詞の「目的語をある状態にする」です。make yourself ready(準備を整える)、make yourself comfortable(楽にする)と同じ骨組みで、yourself を scarce な状態にします。

ネイティブが感じるニュアンス
この表現には、「頼まれる前に空気を読んで立ち去る」「面倒に巻き込まれる前に姿を消す」という少しユーモラスな響きがあります。親が子どもだけで話したい、上司が余計な仕事を頼みそう、恋人同士に二人きりの時間を作りたい、といった場面に合います。
命令形の Make yourself scarce. は「ここから消えて」「席を外して」とかなり直接的です。親しい相手への冗談なら使えますが、知らない人や職場の部下には冷たく失礼に聞こえる可能性があります。柔らかくするなら Could you give us a moment? と言いましょう。
よく使う形と語順
make + 再帰代名詞 + scarce
基本形は make yourself scarce。主語に応じて myself、himself、herself、ourselves、themselves に変わります。ただし、会話では自分や聞き手について使うことが多いため、I’ll make myself scarce. と You’d better make yourself scarce. が代表的です。
時制と助動詞
過去なら He made himself scarce.、今後の意思なら I’ll make myself scarce. です。should、had better、might want to を使うと、立ち去る提案や警告を表せます。You might want to make yourself scarce. は「そろそろ姿を消したほうがいいかも」という遠回しな助言です。
自然な例文
1. 二人きりにしてあげる
You two need to talk, so I’ll make myself scarce.
二人で話す必要がありそうだから、私は席を外すね。
2. 家庭で
The kids made themselves scarce when it was time to clean up.
片づけの時間になると、子どもたちは姿を消しました。
3. 仕事で
I made myself scarce before my boss could give me another task.
上司に別の仕事を頼まれる前に、私はそっとその場を離れました。
4. パーティーで
When the argument started, we decided to make ourselves scarce.
口論が始まったので、私たちはその場を離れることにしました。
5. 恋愛・人間関係
I think they want some privacy. Let’s make ourselves scarce.
二人きりになりたいみたい。私たちは席を外そう。
6. 軽い警告
Dad is looking for whoever broke the lamp, so you’d better make yourself scarce.
お父さんがランプを壊した人を探しているから、姿を消したほうがいいよ。
7. 旅行先で
The beach became crowded, so we made ourselves scarce and found a quiet café.
浜辺が混んできたので、私たちはそこを離れて静かなカフェを探しました。
8. 冗談として
If anyone asks for volunteers, make yourself scarce.
誰かがボランティアを募り始めたら、姿を消したほうがいいよ。
短い会話で確認
A: Emma’s about to discuss something personal with Ken.
B: Got it. I’ll make myself scarce.
A: Thanks. We’ll call you when we’re done.
A:エマがケンと個人的な話をするところです。
B:分かった。席を外すよ。
A:ありがとう。終わったら呼びます。
似た表現との違い
leave
leave は単に「去る」という中立的な一般語です。make yourself scarce は、空気を読んだり面倒を避けたりする理由まで暗示します。
disappear
disappear は「見えなくなる・行方が分からなくなる」。make yourself scarce は意図的にその場を離れる会話的な表現です。
get out of here
Get out of here. は強い「出ていけ」です。make yourself scarce も命令形では強くなりますが、話し手自身について使うと「では私はお邪魔にならないように」という柔らかなユーモアになります。
日本人が間違えやすいポイント
make scarce yourself と語順を逆にしません。make + yourself + scarce の順です。また scarce は「怖い」という意味ではないため、逃げる理由が恐怖なら run away、get away などを使います。
scarce は通常の会話で「少ない」を言うときにはやや硬く、few や not enough がよく使われます。しかし make yourself scarce はまとまりとして定着した会話表現です。
使う場面・避ける場面
自分から席を外すときは、冗談と配慮が混ざった自然な表現になります。一方、相手に命令すると「消えてくれ」という意味になるため注意が必要です。仕事で丁寧に退席をお願いするなら、Could you give us a few minutes?(数分だけ席を外していただけますか)のほうが安全です。
でてこない時の「しゅみすけ式」
この表現が出てこなくても、次の基本英語で十分伝わります。
- I’ll leave you two alone.(二人きりにしてあげます)
- I’ll go somewhere else for a while.(しばらく別の場所へ行きます)
- Let’s leave before things get difficult.(面倒になる前に離れよう)
しゅみすけ(大山俊輔)
実践ドリル
主語を変える
I’ll make myself scarce. を、We’ll make ourselves scarce.、He made himself scarce. に変えて練習します。再帰代名詞を主語と一致させることがポイントです。
理由を一文加える
because や so を使い、なぜ離れるかを付け加えます。I’ll make myself scarce so you can talk privately. のように理由が分かると、冷たい退席ではなく配慮として伝わります。
丁寧な言い換えと比べる
友人には make yourself scarce、職場の依頼には give us a moment と場面を切り替えます。同じ日本語訳でも、相手との関係によって自然な英語が変わることを声に出して確認しましょう。
FAQ
make yourself scarceは失礼ですか?
自分について使う I’ll make myself scarce. は通常、配慮やユーモアを感じさせます。相手への命令 Make yourself scarce. は強く、状況によっては失礼です。
アメリカ英語でもイギリス英語でも使えますか?
どちらでも理解される表現です。日常会話や物語で見られますが、毎日の基本表現としては leave、go somewhere else、give someone privacy のほうが直接的です。
命令形の強さを段階で整理
I’ll make myself scarce. は自分から「では私は席を外します」と申し出るため、気遣いとして聞こえます。We should make ourselves scarce. は仲間へ「私たちはそろそろ離れよう」と提案する形です。
一方、Make yourself scarce. と相手へ直接命令すると、「ここから消えてくれ」という強い拒絶になり得ます。軽い冗談が通じる親しい関係以外では避けましょう。職場で秘密の話をするため席を外してほしいなら、Would you mind giving us a few minutes?(数分だけ席を外していただけますか)や Could we have a moment in private?(少し二人だけで話してもよいですか)が自然です。
このように、同じ「席を外す」でも、自分の行動として言うか、相手へ要求するかで印象が大きく変わります。主語と相手との関係を確認してから使いましょう。
関連表現
ほかのイディオムや定型表現は、英熟語・定型表現の親記事から確認できます。
まとめ
make yourself scarce は「その場から姿を消す・邪魔にならないよう立ち去る」という意味です。scarce の「少ない」から、自分の存在をその場で少なくするイメージにつながります。自分について使えば柔らかな退席、相手への命令では強い表現になる点を覚えましょう。出てこなければ I’ll leave you two alone. と言えば十分です。










