cover upの意味は?「隠す・隠蔽する」の使い方とhide・cover forとの違い

cover upの意味・使い方と「隠す・隠蔽する」のニュアンス

cover upは、「ミス・不正・事実などを隠す」「隠蔽する」という意味の句動詞です。

They tried to cover up the mistake.なら「彼らはそのミスを隠そうとした」。単に物を見えない場所へ移すのではなく、人に知られると困る事実が表に出ないよう覆い隠すニュアンスがあります。

また、文字どおり「体や物を覆う」という意味でも使われます。二つの意味は、どちらも上から覆って見えなくするというイメージでつながっています。

cover upの基本的な意味

不正・ミス・事実を隠蔽する

もっとも重要な用法です。失敗、不正、事件、証拠、真相などが知られないように隠す場面で使います。

The company tried to cover up the data breach.
その会社は情報漏えいを隠蔽しようとしました。

He covered up his mistake instead of reporting it.
彼はミスを報告せず、隠しました。

You can’t cover up the truth forever.
真実を永遠に隠し続けることはできません。

Who helped them cover it up?
誰が彼らの隠蔽を手伝ったのですか?

cover upは「隠した」という結果だけでなく、意図的に人の目や追及から遠ざける行為を表します。そのため、ニュース・仕事・人間関係などで否定的に使われることが多い表現です。

体・物をすっかり覆う

毛布、服、土、雪などで表面を覆う文字どおりの意味もあります。

Cover up before you go outside. It’s freezing.
外に出る前に暖かく着込んで。凍えるほど寒いよ。

She covered the stain up with a rug.
彼女はその染みを敷物で覆いました。

The garden was covered up with snow.
庭は雪ですっかり覆われていました。

抽象的な「隠蔽する」も、見せたくないものに上から何かをかぶせる感覚から生まれています。

しゅみすけ(大山俊輔)

cover upのupは「完全に」という感覚を加えます。見せたくない事実を、表から見えなくなるまで覆うイメージです。

cover up・hide・cover forの「隠す」の焦点の違い

cover+upから意味を理解しよう

coverの基本は「表面を覆う」。upには、動作を最後まで行う「完全に」の感覚があります。

紙の上に別の紙を重ねれば、下の内容は見えなくなります。同じように、ミスや不正の上に説明・嘘・別の情報を重ねて、外から分からなくするのがcover upです。

  • 物の表面を完全に覆う → 見えなくする
  • 事実の上に別の説明をかぶせる → 隠蔽する

cover upの語順|目的語はどこに置く?

cover upは、目的語を間にも後ろにも置ける分離可能な句動詞です。

  • cover up the mistake
  • cover the mistake up

どちらも「そのミスを隠す」で、意味は同じです。

ただし、目的語がit・themなどの代名詞なら、必ず間に置きます。

They covered it up.
彼らはそれを隠蔽しました。

× They covered up it.

会話ではcover it upが非常によく使われるため、ひとかたまりで覚えておきましょう。

名詞のcover-upはハイフンが必要

「隠蔽」「もみ消し」という名詞にすると、通常はcover-upとハイフンでつなぎます。

The report revealed a major cover-up.
その報告書は大規模な隠蔽を明らかにしました。

They denied taking part in the cover-up.
彼らは隠蔽工作への関与を否定しました。

  • They covered it up.:動詞「彼らはそれを隠した」
  • It was a cover-up.:名詞「それは隠蔽工作だった」

日常会話・仕事で使える例文

Don’t try to cover up what happened.
起きたことを隠そうとしないで。

She changed the numbers to cover up the loss.
彼女は損失を隠すために数字を変更しました。

The apology sounded like an attempt to cover everything up.
その謝罪は、すべてを隠そうとしているように聞こえました。

We need to fix the problem, not cover it up.
問題を隠すのではなく、解決する必要があります。

He used makeup to cover up the bruise.
彼はあざを隠すために化粧を使いました。

最後の例は不正の隠蔽ではなく、見た目として見えなくする用法です。何を隠すかによって、意味の重さが変わります。

cover up・hide・conceal・cover forの違い

hide

hideは「見えない・見つからない場所に隠す」というもっとも広い表現です。物、人、感情、情報に使えます。

She hid the key in a drawer.
彼女は鍵を引き出しに隠しました。

conceal

concealも「隠す」ですが、hideより硬く、情報・証拠・感情などを意図的に見せない場面でよく使います。

He concealed important information.
彼は重要な情報を隠しました。

証拠に関する詳しい使い分けは、「証拠を隠す」の英語表現も参考にしてください。

cover for

cover forは、事実そのものより人をかばうことに焦点があります。

  • cover up the mistake:ミスを隠蔽する
  • cover for the person:その人をかばう

詳しくは、cover forの意味と使い方で解説しています。

よくある間違い

普通に収納するだけならcover upではない

物を引き出しにしまう、秘密の場所へ置くという意味ならhideが自然です。cover upを使うと、問題や事実を意図的に隠している印象が強くなる場合があります。

I hid the gift in the closet.
プレゼントをクローゼットに隠しました。

ここでcovered up the giftと言うと、布などでプレゼントを覆った意味に聞こえます。

人をかばうならcover for

× She covered up him.
She covered for him.
彼女は彼をかばいました。

隠す対象が「人」なのか「その人のミス・事実」なのかで前置詞・副詞が変わります。

cover upが出てこないときの簡単な言い換え

この句動詞を忘れても、基本動詞で意味を直接伝えられます。

  • They tried to hide the mistake.
    彼らはミスを隠そうとしました。
  • They didn’t tell anyone what happened.
    彼らは何が起きたか誰にも言いませんでした。
  • He changed the report so people wouldn’t know.
    人に分からないよう、彼は報告書を変更しました。
  • She put a blanket over it.
    彼女はその上に毛布をかけました。

しゅみすけ(大山俊輔)

cover upが出てこなければ、hideを使うか、「誰にも言わなかった」と行動を説明すれば伝わります。大切なのは、隠した対象と方法を簡単な英語で示すことです。

まとめ

cover upの中心イメージは、上から完全に覆って見えなくすることです。

  • cover up a mistake:ミスを隠蔽する
  • cover it up:それを隠す
  • a cover-up:隠蔽・もみ消し
  • cover up with a blanket:毛布などですっかり覆う

不正・真実・ミスを隠すならcover up、物を見えない場所に隠すならhide、人をかばうならcover forという焦点の違いを押さえておきましょう。

ほかの句動詞や定型表現も、意味・語順・ニュアンスから学びたい方は、英熟語・定型表現のまとめもご覧ください。

この記事を書いた人
しゅみすけ(大山俊輔)

b わたしの英会話および英語コーチングGRIT/be:RIZE代表。米国MBA取得、外資系企業4社での勤務経験を持ち、これまで多くの大人の英語学習を支援。日本語と英語の処理構造の違いに着目した「英語OS」の考え方をもとに、独学で伸び悩む人の学び直しをサポートしています。

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