
「定量的に」を英語で言うときは、日本語の一語だけを見て訳を決めず、何をどの場面で説明しているかを分けます。同じ訳に見えても、日常会話、仕事、制度説明では自然な表現が変わります。
分析方法を専門的に言うなら quantitatively、数値の観点で説明するなら in numerical terms、初心者向けに平易に言うなら using numbers が自然です。
Contents
「定量的に」の英語を先に整理
| 表現 | 中心の意味 | 代表場面 |
|---|---|---|
| quantitatively | 数量データを用いて測定・分析することを表す専門的な副詞です | We evaluated the results quantitatively |
| in numerical terms | 評価を数字・比率・金額へ置き換えて説明する表現です | In numerical terms, the improvement was small |
| using numbers | 日常的で分かりやすく、数字を使うという方法をそのまま説明します | We compared the options using numbers |
まず中心となる意味を選び、必要に応じて目的語、期限、条件、比較対象を補います。英語では副詞一語より、前置詞句や短い説明文のほうが誤解なく伝わることもあります。
しゅみすけ(大山俊輔)
3つの表現を場面別に使い分ける
quantitatively:数量データを用いて測定・分析することを表す専門的な副詞です
数量データを用いて測定・分析することを表す専門的な副詞です。
- We evaluated the results quantitatively.
結果を定量的に評価しました。 - The risk is difficult to measure quantitatively.
そのリスクを定量的に測るのは困難です。
in numerical terms:評価を数字・比率・金額へ置き換えて説明する表現です
評価を数字・比率・金額へ置き換えて説明する表現です。
- In numerical terms, the improvement was small.
数値で見ると改善は小さいものでした。 - Please describe the target in numerical terms.
目標を数値で説明してください。
using numbers:日常的で分かりやすく、数字を使うという方法をそのまま説明します
日常的で分かりやすく、数字を使うという方法をそのまま説明します。
- We compared the options using numbers.
数字を使って選択肢を比較しました。 - Can you explain it using numbers?
数字を使って説明できますか。

日常会話と仕事での違い
日常会話では結果を短く伝える
会話では専門的な副詞を無理に選ばず、誰が何をしたか、何が起きたかを短く述べれば十分です。相手と状況を共有している場合は、理由を一文追加するだけでも意味が明確になります。
- What does “定量的に” mean here?
ここで「定量的に」とはどういう意味ですか。 - Can you explain it in a simpler way?
もっと簡単に説明できますか。
仕事では条件と対象を明示する
メールや報告では、対象・期限・判断基準を補います。読み手が別の場面へ誤って広げないよう、「どこまで」「いつまで」「誰の判断で」を示すことが大切です。
語順・文型のポイント
一語の副詞は一般に一般動詞の前、文末、または文全体を修飾する文頭へ置けます。一方、複数語の表現はまとまりで覚えます。前置詞を省いたり、名詞と副詞を混同したりしないようにしましょう。
- Quantitatively, we need to check the context.
文脈を確認する必要があります。 - We handled the matter quantitatively.
その件を定量的に扱いました。 - The right position depends on the expression.
自然な位置は表現によって異なります。
フォーマル度とニュアンス
quantitatively は中心表現として使いやすく、in numerical terms は意味を説明的に示します。using numbers は特定の場面や対比を明確にするときに便利です。断定が強すぎる場合は、理由や条件を続けてください。
日本人が間違えやすいポイント
quantitatively は副詞、quantitative は形容詞です。a quantitatively analysis ではなく a quantitative analysis とします。数字が一つあるだけで定量分析になるとは限りません。
また、日本語では主語や基準を省略できますが、英語では不足すると意味が曖昧になります。「誰が」「何を」「どの条件で」を確認してから英文を作ります。
しゅみすけ式:簡単な英語で言い換える
難しい単語が出ないときは、①目的を言う、②起きる結果を言う、③一文を二文へ分ける、という順で説明します。次の英文は基本語を中心にしています。
- We measured the change with sales, time, and cost.
売上・時間・費用で変化を測りました。 - Please show me the percentage.
割合を見せてください。 - Let us compare the two plans with actual numbers.
実際の数字で二つの案を比べましょう。
make、do、get、put、go、have などの基本動詞に、not、without、each、same、different のような短い語を組み合わせると、「定量的に」の中身を具体的に伝えられます。
しゅみすけ(大山俊輔)
場面から選ぶ実践Q&A
最初の候補はどれ?
一般的な文脈では quantitatively を検討できます。ただし、in numerical terms や using numbers のほうが条件を正確に示せる場面もあります。日本語訳の一致だけではなく、話し手が強調する点で選びます。
3表現は入れ替えられる?
文法上置き換えられる場合でも、焦点やフォーマル度が変わります。方法を説明しているのか、状態を評価しているのか、結果を述べているのかを確認してください。
意味が曖昧なときは?
Do you mean the process or the result?(過程ですか、それとも結果ですか)のように確認します。分からないまま高度な単語を選ぶより、意図を確かめるほうが正確です。
追加の自然な例文
- The best expression depends on the situation.
最適な表現は状況によって変わります。 - Please tell me what you want to emphasize.
何を強調したいか教えてください。 - Let me explain the condition first.
まず条件を説明します。 - This wording may sound too formal in conversation.
この表現は会話では硬すぎるかもしれません。 - We should make the meaning clear with an example.
例を使って意味を明確にしましょう。
自分の英文へ置き換える練習
例文の主語を I、we、our team、the system などへ置き換え、目的語を自分の仕事や生活に近いものへ変えます。現在の状態は現在形、進行中の取り組みは進行形、完了した判断は過去形または現在完了形を使います。
- Who is acting? 誰が行動するのか。
- What is the target? 対象は何か。
- What condition matters? 重要な条件は何か。
- Is this a process or a result? 過程か結果か。
関連表現
日本語の意味から英語を選ぶ考え方は日本語ニュアンス表現の英語ガイドで整理しています。頻度や順序が中心なら時・順序・結果を表す英語表現、程度や評価の基準を確認するなら程度・比較を表す英語表現も参考になります。
「定量的に」を正確に伝えるチェックリスト
売上・時間・件数・割合など、何を数字で測るかを明示します。 日本語の副詞だけでは、この違いが省略されていることがあります。英語を選ぶ前に、状況を一つの具体的な文へ置き換えましょう。
- 対象:人、作業、制度、数値、機械のどれについて話しているか。
- 目的:事実を説明するのか、依頼するのか、評価するのか。
- 範囲:一部だけか、全体へ当てはまるのか。
- 時間:現在の状態か、継続中か、完了した結果か。
肯定文・否定文・疑問文で練習する
- We handled it this way.
私たちはこの方法で対応しました。 - We did not apply the rule in every case.
すべてのケースへその規則を適用したわけではありません。 - Does this happen every time?
これは毎回起きますか。 - Who is responsible for this step?
この工程の担当者は誰ですか。
肯定文だけでなく、否定文と疑問文にも置き換えると、表現の範囲が見えてきます。特に always、only、every、not などの位置が変わると、否定する範囲も変わるため注意してください。
メールでは結論の後に理由を置く
仕事のメールでは、最初に結論を述べ、次の文で理由や条件を補います。たとえば This is our current approach. It may change after the review. のように二文へ分ければ、難しい副詞を使わなくても判断の暫定性や範囲を伝えられます。
まとめ
「定量的に」は、quantitatively、in numerical terms、using numbersを場面に応じて使い分けます。難しい語が出ないときは、目的・条件・結果を基本語で説明しましょう。










