「速くなる」は英語で?get faster・speed up・get quickerの違い

「速くなる」は英語で?get faster・speed up・get quicker

「走るのが速くなった」「パソコンの処理が速くなった」「仕事が速くなった」。日本語ではすべて「速くなる」と言えますが、英語では何の速さに注目するかで表現を選びます。

人・物・動作の速度が上がるなら get faster、進行や処理が速まるなら speed up、動作や対応がより短時間になるなら get quicker が基本です。所要時間そのものが短くなるなら take less time と説明すると明確です。

しゅみすけ(大山俊輔)

まずは get faster を基本にしましょう。ただし「何分で終わるか」が大事な場面では、take less time と言い換えるほうが簡単で伝わりやすいこともあります。

「速くなる」は英語で?まずは結論

英語表現 中心となる意味 よく使う場面
get faster 人・物・動作の速度が上がる 走る、入力、回線、機械
speed up 進行・処理・変化が速まる 作業、計画、回復、手続き
get quicker 動作・反応・対応が短時間になる 仕事、判断、返事、手順
take less time 必要な時間が短くなる 通勤、作業、手続き

get faster・speed up・get quicker・take less timeの違い

get faster:速度が前より上がる

get faster は、「以前より速い状態になる」という最も広く使える表現です。人の走る速度、タイピング、機械、インターネットなどに使えます。

You’ll get faster with practice.
練習すれば、もっと速くなります。

My typing has gotten much faster.
私のタイピングはかなり速くなりました。

The internet got faster after the upgrade.
アップグレード後、インターネットが速くなりました。

become faster も文法的には正しいですが、日常会話では get faster のほうが自然です。説明文や比較的硬い文章では become faster も使われます。

speed up:進行や処理が速まる

speed up は、物事の進み方や処理速度が上がることを表します。自動詞にも他動詞にもなります。

The process has sped up.
処理が速くなりました。

Production usually speeds up before the holidays.
休日前には通常、生産のペースが速くなります。

This tool will speed up our work.
このツールを使えば仕事が速くなります。

過去形・過去分詞は sped up が一般的です。speeded up も使われますが、まずは sped up を覚えるとよいでしょう。

「速くなる」と「速くする」を一つの形で表せるのがspeed upの特徴です。加速の度合いや勢いを表す表現は、「加速する」は英語で?accelerate・speed upの違いでも詳しく解説しています。

get quicker:動作や対応が短時間になる

quick は、移動速度だけでなく「短時間で終える・反応が早い」という意味を持ちます。そのため get quicker は、仕事、判断、返事、手順などが以前より素早くなる場面に合います。

I’m getting quicker at answering emails.
メールへの返信が速くなってきました。

She got quicker at making decisions.
彼女は判断が速くなりました。

The checkout process is getting quicker.
会計手続きが速くなっています。

get quicker at+名詞/動名詞 で「〜するのが速くなる」と表せます。

しゅみすけ(大山俊輔)

fastは速度、quickは「すぐ終わる・すぐ反応する」という感覚です。車や回線ならfast、返事や判断ならquickが選びやすいですね。

take less time:所要時間が短くなる

「作業が速くなった」と言いたいとき、速度ではなく終わるまでの時間を伝えるなら take less time が明快です。

The task takes less time now.
今はその作業が前より早く終わります。

My commute takes less time since I changed trains.
乗り換えを変えてから、通勤時間が短くなりました。

It will take less time once you learn the steps.
手順を覚えれば、もっと早くできるようになります。

初心者でも time を使えば「どのくらい早くなったか」を具体的に説明できます。

仕事が速くなるはwork faster?

「仕事が速くなる」は、言いたい内容によって表現が変わります。

  • 作業するスピードが上がる:work faster
  • 仕事を終えるのが素早くなる:get quicker at your work
  • 仕事にかかる時間が短くなる:work takes less time
  • 無駄が減り効率がよくなる:become more efficient

I can work faster now.
今は前より速く仕事ができます。

I’ve become more efficient at work.
仕事の効率がよくなりました。

単に速さだけでなく、無駄を減らす意味ならefficientが適切です。関連表現は、「効率化する」は英語で?streamline・improve efficiencyの違いも参考になります。

上達するほど速くなる

技能について「慣れて速くなった」と言うときは、get faster at+動名詞 が使えます。

You’ll get faster at speaking with practice.
練習すれば、もっと速く話せるようになります。

ただし英会話では、速さだけが上達ではありません。「より滑らかに話せる」なら speak more smoothly、「ためらいが減る」なら hesitate less のほうが意図に合う場合があります。

I can speak more smoothly now.
今はもっと滑らかに話せます。

「速くなる」と「早くなる」は英語でどう違う?

日本語では、速度には「速い」、時刻や時期には「早い」を使い分けます。英語も意味によって分かれます。

  • 走る速度が速くなる:get faster
  • 開始時刻が早くなる:start earlier
  • 到着が早くなる:arrive earlier
  • 予定より早く終わる:finish earlier

The train got faster.
電車の速度が速くなりました。

The first train now leaves earlier.
始発電車の出発時刻が早くなりました。

「早ければ早いほどよい」の定番表現は、The sooner, the better.の意味と使い方で解説しています。

この英語を知らなかったら?【しゅみすけ式】

get faster や speed up が出てこなくても、「前より短い時間でできる」「もう長く待たない」と説明すれば十分です。

  • I can do it in less time now.
    今はもっと短い時間でできます。
  • I can finish it sooner now.
    今は前より早く終えられます。
  • I don’t need as much time now.
    今はそれほど時間が必要ありません。
  • It doesn’t take long anymore.
    もう時間はかかりません。
  • I can answer right away now.
    今はすぐに答えられます。

しゅみすけ(大山俊輔)

「速い」という単語が出なくても、「10分でできる」「前ほど時間がかからない」と結果を伝えれば大丈夫です。速さを時間に置き換えるのが、しゅみすけ式の近道です。

会話で使える例文

A: Your typing has gotten faster.
タイピングが速くなりましたね。
B: Yes, I practice every day.
はい、毎日練習しています。

A: Is the new system faster?
新しいシステムは速くなりましたか?
B: Yes, the process takes half the time now.
はい、今は処理時間が半分です。

A: I’m getting quicker at this task.
この作業がだんだん速くなってきました。
B: You’re getting used to it.
慣れてきたんですね。

まとめ

「速くなる」は、何の速さを見るかで選びます。

  • 人・物・動作の速度が上がる:get faster
  • 進行や処理が速まる:speed up
  • 動作や対応が短時間になる:get quicker
  • 所要時間が短くなる:take less time
  • 時刻や時期が早くなる:earlier

迷ったら、速度を言いたいのか、終わるまでの時間を言いたいのかを考えましょう。日常会話では It takes less time now. と結果を説明するだけでも、自然に伝わります。

この記事を書いた人
しゅみすけ(大山俊輔)

b わたしの英会話および英語コーチングGRIT/be:RIZE代表。米国MBA取得、外資系企業4社での勤務経験を持ち、これまで多くの大人の英語学習を支援。日本語と英語の処理構造の違いに着目した「英語OS」の考え方をもとに、独学で伸び悩む人の学び直しをサポートしています。

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