
「パンを柔らかくする」「表現を柔らかくする」「態度を柔らかくする」は、日本語ではどれも同じ「柔らかくする」です。しかし英語では、何をどう変えるかによって soften、make … softer、tone down、tenderize などを使い分けます。
先に結論を言うと、幅広く使える基本語は soften です。今より柔らかい状態にすることを分かりやすく言うなら make A softer が便利です。
Contents
「柔らかくする」の基本はsoften
soften+目的語で「〜を柔らかくする」です。物の硬さだけでなく、声・表現・態度・印象などを穏やかにする場合にも使えます。
- This cream softens the skin.
このクリームは肌を柔らかくします。 - We need to soften the wording.
この言い回しを柔らかくする必要があります。 - She softened her tone.
彼女は口調を柔らかくしました。
softenは自動詞でも使えます。His attitude softened. なら「彼の態度が柔らかくなった」です。「柔らかくする」と「柔らかくなる」で同じ動詞を使える点が大切です。
しゅみすけ(大山俊輔)
soften・make A softer・tone down・tenderizeの違い
| 英語 | 中心の意味 | よく使う対象 | 例 |
|---|---|---|---|
| soften | 硬さ・表現・態度を柔らかくする | 布、肌、光、声、表現、態度 | soften the light |
| make A softer | Aを今より柔らかくする | 幅広い物・音・表現 | make the pillow softer |
| tone down | 強さや派手さを抑える | 発言、主張、色、デザイン | tone down the message |
| tenderize | 肉を柔らかくする | 肉 | tenderize the meat |

make A softerは変化をそのまま説明する
make+目的語+形容詞の形です。比較級のsofterを使うと「今より柔らかくする」という変化がはっきりします。
- Can you make this pillow softer?
この枕をもう少し柔らかくできますか。 - I added milk to make the bread softer.
パンを柔らかくするために牛乳を加えました。 - Could we make the message a little softer?
メッセージをもう少し柔らかくできますか。
make A soft は「Aを柔らかい状態にする」、make A softer は「Aを今より柔らかくする」です。すでにある硬さと比べる場面ではsofterが自然です。
言い方や主張を柔らかくするならtone downも便利
tone down は、強すぎる発言・色・デザインなどの強度を落とす表現です。単に優しくするというより、「目立ちすぎる・きつすぎる部分を抑える」感覚があります。
- Let’s tone down the criticism.
批判をもう少し柔らかくしましょう。 - I toned down the colors.
色を少し落ち着かせました。 - Could you tone down the last sentence?
最後の一文をもう少し柔らかくしてもらえますか。
一方、相手への配慮が伝わる言葉を足すなら make it sound gentler(もっと優しく聞こえるようにする)も自然です。
肉を柔らかくするならtenderize
料理で肉の繊維をたたいたり、マリネしたりして柔らかくする場合は tenderize the meat と言います。
- This marinade helps tenderize the chicken.
このマリネ液は鶏肉を柔らかくするのに役立ちます。 - I tenderized the steak before cooking it.
焼く前にステーキ肉を柔らかくしました。
ただし、加熱した結果「肉が柔らかくなる」と言いたいだけなら、The meat becomes tender. や Cook it until tender. が自然です。
場面別に使える例文
日常生活
- Heat it for a few seconds to soften it.
柔らかくするために数秒温めてください。 - This conditioner makes my hair softer.
このコンディショナーを使うと髪が柔らかくなります。 - The curtains soften the sunlight.
カーテンが日差しを柔らかくします。
仕事・人間関係
- I softened the opening of the email.
メールの書き出しを柔らかくしました。 - We should tone down our claim.
私たちの主張を少し抑えたほうがよいです。 - Her smile softened the mood.
彼女の笑顔で場の空気が和らぎました。
短い会話で確認
A: This email sounds a little harsh.
このメール、少しきつく聞こえるね。
B: I’ll soften the wording.
言い回しを柔らかくするよ。
A: Maybe tone down the last paragraph too.
最後の段落も少し抑えたほうがいいかも。
B: Good idea. I’ll make it sound friendlier.
いいね。もっと親しみやすく聞こえるようにするよ。
日本人が間違えやすいポイント
make softだけで終わらせない
make soft だけでは「何を」がありません。make the bread soft のように、makeとsoftの間に目的語を置きます。
人をsoftにするとは限らない
「相手の態度を柔らかくする」は soften someone’s attitude が自然です。make him soft は「彼を弱くする・甘くする」など別の意味に受け取られることがあります。
丁寧に言うこととtone downは同じではない
tone downは強さを抑える表現です。丁寧さを足すなら、please、could、a littleなどを使って文そのものを組み替える必要があります。
しゅみすけ(大山俊輔)
この英語を知らなかったら?【しゅみすけ式】
softenやtenderizeが出てこなくても、中学英語で説明できます。
- Make it less hard.
もっと硬くない状態にして。 - Make it sound nicer.
もっと感じよく聞こえるようにして。 - Use kinder words.
もっと優しい言葉を使って。 - Cook it longer so it’s easy to eat.
食べやすくなるように、もう少し長く調理して。
説明的にはなりますが、相手に何を変えてほしいかが具体的に伝わります。
FAQ
「声を柔らかくする」は英語で?
soften your voice または speak in a gentler voice が自然です。
「表情を柔らかくする」は英語で?
soften your expression と言えます。「力を抜いて」という指示なら Relax your face. も自然です。
「文章を柔らかくする」は英語で?
soften the wording、make the text sound friendlier が使えます。主張が強すぎる場合は tone down the message も候補です。
softとsoftenの違いは?
softは「柔らかい」という形容詞、softenは「柔らかくする/柔らかくなる」という動詞です。
関連記事とまとめ
「柔らかくする」の基本はsoftenです。変化を分かりやすく説明するならmake A softer、強い言い方や派手さを抑えるならtone down、肉ならtenderizeを使います。
「〜にする」全体の表現は、「○○にする」は英語で?make・keep・turn・set・putの使い分け一覧で整理しています。また、人の性格や態度が変わる「優しくなる」は、「優しくなる」は英語で?become kinder・be gentler・softenの違いも参考になります。









