「求められる」は英語で?required・expected・wantedの違い

「求められる」は英語で?be required・be expected・be wantedの違い

資格が求められる、リーダーシップが求められる、顧客から改善を求められる、自分が必要とされる。日本語の「求められる」は、必須条件、周囲の期待、依頼、需要まで広く含みます。

必須条件として求められるならbe required、役割や常識として期待されるならbe expected to、人・物が必要とされるならbe wanted / be neededが基本です。相手から行動を求められたならbe asked to、改善などを強く要求されたならbe called on toも使えます。

「求められる」は英語で?先に結論

場面 自然な英語 ニュアンス
必須条件として求められる be required 満たす義務がある
役割・常識として期待される be expected to そうすることが当然視される
人・物が必要とされる be wanted / be needed 需要や居場所がある

requiredは満たさなければならない条件、expectedは役割上そうするだろうという期待、wantedは相手が欲しい・必要としている状態です。日本語の受け身を一つに固定しないことが重要です。

しゅみすけ(大山俊輔)

「求められる」を、必須なのか、期待なのか、必要とされているのかに分けてください。required・expected・wantedの境界が見えます。

be required:必須条件として求められる

requiredは、規則・契約・手続きなどにより必要不可欠であることです。人にも書類・資格・行動にも使えます。

  • A passport is required.
    パスポートが求められます。
  • Experience is required for this position.
    この職には経験が求められます。
  • Employees are required to attend.
    従業員は出席を求められます。
  • Payment is required in advance.
    前払いが求められます。

物 be required、または人 be required to doの形が基本です。

be expected to:役割・常識として期待される

expectedは、規則ほど絶対ではなくても、立場・慣習・約束から当然そうするだろうと見込まれることです。

  • Managers are expected to lead by example.
    管理職には模範を示すことが求められます。
  • You are expected to arrive on time.
    時間どおりに来ることが求められます。
  • The team is expected to improve.
    チームには改善が求められています。
  • What is expected of me?
    私には何が求められていますか。

行動はbe expected to do、性質・役割はwhat is expected of 人の形が便利です。

be wanted / be needed:人・物が必要とされる

wantedは誰かが欲している、neededは機能上必要であることです。求人、需要、人間関係などの「求められている」に使えます。

  • Experienced staff are wanted.
    経験のあるスタッフが求められています。
  • Your skills are needed here.
    あなたの技能がここで求められています。
  • I want to feel wanted.
    自分が求められていると感じたいです。
  • More volunteers are needed.
    さらに多くのボランティアが求められています。

求人広告のWantedは募集、be wanted by policeは指名手配という別の意味になるため文脈に注意します。

be required・be expected to・be wantedで表す「求められる」の違い

受け身にしないほうが自然な場合

顧客に改善を求められたならThe client asked us to improve it.、会社が経験者を求めているならThe company needs experienced people. のように、求める側を主語にすると簡単で自然です。

  • The client asked us to revise the plan.
    顧客から計画の修正を求められました。
  • This job needs strong communication skills.
    この仕事では高い対話力が求められます。
  • People want faster service.
    より速いサービスが求められています。

文型・語順の注意

be required to doとbe expected to doは形が似ていますが強さが違います。ask 人 to doは具体的な依頼、require 物/人 to doは条件です。wantedとneededは後ろにby+求める人を置けます。

  • We were required to submit ID.
    身分証の提出を求められました。
  • I was asked to explain the result.
    結果説明を求められました。
  • This product is wanted by many customers.
    この商品は多くの顧客に求められています。

日常・仕事・人間関係で使える例文

  • Flexibility is required in this role.
    この役割では柔軟性が求められます。
  • Leaders are expected to listen.
    リーダーには傾聴が求められます。
  • The market wants simpler solutions.
    市場ではより簡単な解決策が求められています。
  • I was asked to take responsibility.
    責任を取ることを求められました。
  • Your support is needed more than ever.
    これまで以上にあなたの支援が求められています。

短い会話例

A: What is expected of me in this role?
B: You’re expected to communicate clearly and support the team.
A: この役割で私には何が求められますか。
B: 明確に伝え、チームを支えることが求められます。

日本人が間違えやすい言い方

× I am required from my boss.

上司に行動を求められたならMy boss asked me to …。requiredはI am required to …の形です。

requiredとexpectedを同じにしない

requiredは必須、expectedは役割上の期待です。違反時の扱いも変わります。

wantedの誤解

He is wanted.だけだと指名手配の意味になり得ます。必要とされるならHe is needed here.が安全です。

この表現を知らなければ、どう言えばいい?

言いたいこと 簡単な言い換え
資格が求められる You need this qualification.
説明を求められた They asked me to explain.
リーダーシップが求められる A leader needs to guide the team.
経験者が求められている The company needs people with experience.
自分が求められていると感じる I feel that people need me.

be requiredやbe expectedが出なくても、you need、they asked、the company needsという基本文で、条件・依頼・需要を具体的に表せます。

しゅみすけ(大山俊輔)

「求められる」が出なければ、誰が何をneedしているか、誰が何をaskしたかを言いましょう。受け身をやめるだけで文が簡単になります。

場面から逆算する実践チェック

「求められる」を英語にする直前に、義務・期待・需要のどれかを一度確認しましょう。使い分けの軸は、規則上必要ならbe required、周囲から期待されるならbe expected、商品や人材に需要があるならbe wanted / be in demandです。英単語の日本語訳を暗記するだけでは、この区別が抜けやすくなります。話す前に場面を一枚の写真のように思い浮かべ、誰が主語で、何が原因で、どんな結果になったかを整理すると選択が安定します。

You are required to show ID.(身分証の提示が求められます。)

Managers are expected to stay calm.(管理職には冷静さが求められます。)

また、相手への感情を強く出したくない仕事の場面では、行為者を言わない受動態が便利です。一方、責任の所在を明確にしたいときは、能動態で人や組織を主語にしたほうが伝わります。メールでは事実を先に、会話では自分の気持ちや結果を先に置くと自然です。同じ出来事でも、焦点が変われば文の形も変わります。

時制にも注意しましょう。過去の一回ならwas / were、現在の状態ならis / are、過去から今まで続くならhas / have beenが基本です。「今もその影響がある」と言いたいときは現在完了が役立ちます。主語が単数か複数かも含め、be動詞を機械的にwasだけにしないことが大切です。

FAQ

「高い能力が求められる」は?

A high level of skill is required.、簡単にはYou need strong skills for this job.です。

「社会から求められる」は?

be needed by society、商品・サービスならbe in demandも自然です。

「説明を求められる」は?

be asked to explainが自然です。正式な要求ならbe required to provide an explanationも使えます。

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まとめ

必須条件として求められるならbe required、役割・慣習として期待されるならbe expected to、人・物が必要とされるならbe wanted / be neededが基本です。具体的な依頼にはbe asked toを使います。

表現が出なければ、You need …、They asked me to …、The company needs …のように、needとaskで能動態に組み直しましょう。

この記事を書いた人
しゅみすけ(大山俊輔)

b わたしの英会話および英語コーチングGRIT/be:RIZE代表。米国MBA取得、外資系企業4社での勤務経験を持ち、これまで多くの大人の英語学習を支援。日本語と英語の処理構造の違いに着目した「英語OS」の考え方をもとに、独学で伸び悩む人の学び直しをサポートしています。

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