
「犯人ではないかと疑われた」「嘘をついていると疑われた」「実力を疑われた」。日本語ではどれも「疑われる」ですが、英語では疑いの内容によって表現が変わります。事件や不正への関与なら be suspected of、悪事をしたとはっきり非難されるなら be accused of、疑いの対象になっている状態なら be under suspicion が基本です。一方、能力や話の真偽を疑問視される場面では、受動態を避けて People doubted me. や They didn’t believe me. と言うほうが自然です。
しゅみすけ(大山俊輔)
Contents
- 1 先に結論:不正への関与を「疑われる」はbe suspected of
- 2 suspected・accused・under suspicionの違い
- 3 「やった」と非難されるならbe accused of
- 4 疑いがかかっている状態はbe under suspicion
- 5 一般的に「〜だと思われる」ならbe thought to
- 6 話や能力を疑われるときは受動態にしない
- 7 日常・仕事・人間関係で使える例文
- 8 短い会話例
- 9 日本人が間違えやすい語順
- 10 この表現を知らなければ、どう言えばいい?
- 11 疑いの強さを表す言葉:wrongly・falsely・openly
- 12 「怪しいと思われる」と「信用されていない」の違い
- 13 FAQ
- 14 まとめ
- 15 関連記事
先に結論:不正への関与を「疑われる」はbe suspected of
suspect A of B は「AがBをしたのではないかと疑う」です。受け身では A is suspected of B となり、後ろには名詞または動名詞を置きます。疑いの段階なので、事実だと決まった意味ではありません。
- He was suspected of stealing the money.
彼はそのお金を盗んだのではないかと疑われました。 - I was suspected of leaking the information.
私は情報を漏らしたのではないかと疑われました。 - She is suspected of being involved.
彼女は関与しているのではないかと疑われています。 - They suspected me of lying.
彼らは私が嘘をついていると疑いました。
suspected・accused・under suspicionの違い
| 表現 | 中心の意味 | 自然な形 |
|---|---|---|
| be suspected of | 悪事への関与を疑われる | of + 名詞/動名詞 |
| be accused of | 悪事をしたと非難される | of + 名詞/動名詞 |
| be under suspicion | 疑いの対象になっている | be / come under suspicion |
| be thought to | 〜だと思われている | to + 動詞 |

「やった」と非難されるならbe accused of
be accused of は、相手から「あなたがした」と非難・告発される表現です。suspected は心の中や調査上の疑い、accused は疑いを言葉や手続きとして本人に向けた感覚があります。ただし accused も有罪確定を意味しません。
- I was accused of cheating.
私は不正をしたと疑われ、非難されました。 - She accused me of hiding something.
彼女は、私が何かを隠していると責めました。 - He was falsely accused of theft.
彼は窃盗の濡れ衣を着せられました。
疑いがかかっている状態はbe under suspicion
be under suspicion は、特定の行為より「現在、疑いの目を向けられている状態」に焦点を置きます。捜査・監査・報道などやや硬い場面で使われます。
- Several employees are under suspicion.
数人の社員が疑われています。 - He came under suspicion after the records disappeared.
記録が消えたあと、彼に疑いがかかりました。
一般的に「〜だと思われる」ならbe thought to
犯罪ではなく「原因ではないか」「関係しているのではないか」と一般に考えられているだけなら、be thought to が使えます。
- The error is thought to have started here.
エラーはここから始まったのではないかと考えられています。 - He is thought to know more than he says.
彼は話している以上のことを知っているのではないかと思われています。
話や能力を疑われるときは受動態にしない
「私の話を疑われた」「実力を疑われた」は、英語では人々を主語にした能動形が自然です。I was doubted. は不可能ではありませんが、日常会話では硬く不自然になりやすい言い方です。
- They didn’t believe me.
私は疑われました/信じてもらえませんでした。 - People doubted my ability.
私の実力は疑われていました。 - My manager questioned my judgment.
上司は私の判断力を疑問視しました。 - She thought I was lying.
彼女は私が嘘をついていると疑いました。
日常・仕事・人間関係で使える例文
- I was suspected because I was the last person there.
最後までそこにいたので、私が疑われました。 - We were suspected of sharing confidential data.
私たちは機密データを共有したのではないかと疑われました。 - He thinks I’m hiding something.
彼は私が何かを隠していると疑っています。 - I felt like they didn’t trust me.
疑われているように感じました。 - She was accused of taking credit for someone else’s work.
彼女は他人の仕事を自分の手柄にしたと非難されました。 - No one believed my explanation at first.
最初は誰も私の説明を信じてくれませんでした。
短い会話例
A: Why did they question you?
どうしてあなたが質問されたの?
B: They suspected me of changing the file.
私がファイルを変更したのではないかと疑われたんだ。
A: Did Mia believe your story?
ミアはあなたの話を信じた?
B: No. She thought I was making it up.
ううん。作り話だと疑われたよ。
日本人が間違えやすい語順
- × I was suspected for stealing.
○ I was suspected of stealing. - × I was accused for lying.
○ I was accused of lying. - × I was doubted that I lied.
○ They thought I was lying.
この表現を知らなければ、どう言えばいい?
suspected や accused が出てこなくても、「彼らは私がやったと思った」と簡単に分解できます。
- They thought I did it.
彼らは私がやったと思いました。 - They didn’t believe me.
彼らは私を信じてくれませんでした。 - They thought I was lying.
彼らは私が嘘をついていると思いました。 - Everyone was looking at me.
みんなが私を疑うように見ていました。
しゅみすけ(大山俊輔)
疑いの強さを表す言葉:wrongly・falsely・openly
「疑われる」には、少し怪しまれるだけの段階もあれば、無実なのに強く疑われる場面もあります。英語では副詞を加えると状況が明確になります。wrongly suspected は「誤って疑われた」、falsely accused は「事実でないことをしたと非難された」、openly questioned は「公然と疑問を呈された」です。
- I was wrongly suspected because of a misunderstanding.
誤解のため、私は誤って疑われました。 - She was openly questioned about her decision.
彼女は自分の判断について公然と疑問を呈されました。 - We were treated with suspicion from the beginning.
私たちは最初から疑いの目で見られました。 - He became a suspect after the security footage was checked.
防犯映像が確認されたあと、彼は容疑者になりました。
「怪しいと思われる」と「信用されていない」の違い
日本語ではどちらも「疑われている」と言いがちですが、英語では焦点が違います。悪いことへの関与を怪しまれるなら be suspected。話を信じてもらえないなら not be believed。人として信用されていないなら not be trusted が自然です。
- I wasn’t believed when I told the truth.
本当のことを話したのに信じてもらえませんでした。 - I don’t feel trusted by my team.
チームから信用されていないように感じます。 - They suspect me of hiding information.
彼らは私が情報を隠しているのではないかと疑っています。
疑っている人が重要なら能動形に戻すと会話が自然です。My manager doesn’t trust me.、They think I’m lying. のように、誰がどう考えているかをそのまま言えば、無理に受動態を作らずに済みます。
FAQ
「浮気を疑われる」は?
My partner suspects me of cheating. や、会話では My partner thinks I’m cheating. と言えます。
「犯人扱いされる」は?
They treated me like a suspect. が自然です。実際に疑われたなら I was treated as a suspect. も使えます。
suspectedとsuspiciousの違いは?
a suspected thief は「犯人ではないかと疑われている人物」、a suspicious person は「様子が怪しい人物」です。suspicious は疑う側の気持ちにも使え、I’m suspicious of him. で「彼を怪しいと思う」となります。
まとめ
不正への関与を「疑われる」は be suspected of、悪事をしたと非難されるなら be accused of、疑いの対象である状態なら be under suspicion が基本です。話を信じてもらえない場合は They didn’t believe me.、実力への疑いなら People doubted my ability. のように、疑う側を主語にすると自然です。









