
北極でエルフとして育った人間の青年が、実の父親を探してニューヨークへ――。映画『エルフ~サンタの国からやってきた~』は、クリスマスを心から信じるバディと、現実に追われる大人たちの温度差を笑いと優しさで描くファンタジーコメディです。
もともとの執筆者は、年末の忙しさのなかでも心をほっとさせてくれる作品として本作を紹介していました。その温かい視点を残しながら、長いセリフを整理し、初心者が日常で使いやすい英語表現を取り出して解説します。
Contents
映画『エルフ』の作品情報
- 原題:Elf
- 公開:2003年
- 監督:ジョン・ファヴロー
- 脚本:デヴィッド・ベレンバウム
- 出演:ウィル・フェレル、ジェームズ・カーン、ズーイー・デシャネル、メアリー・スティーンバージェン、エド・アズナー、ボブ・ニューハートほか
- ジャンル:クリスマス/ファンタジー/コメディ
日本では『エルフ~サンタの国からやってきた~』の題でも知られています。監督のジョン・ファヴローは、のちに『アイアンマン』や実写版『ジャングル・ブック』なども手がけました。
ネタバレを抑えたあらすじ
あるクリスマスの夜、孤児院の赤ちゃんがサンタクロースの袋へ紛れ込み、そのまま北極へ運ばれてしまいます。赤ちゃんはバディと名づけられ、エルフたちの間で大切に育てられました。

成長したバディは周囲よりはるかに大きく、エルフの仕事もうまくこなせません。やがて自分が人間であり、実の父ウォルターがニューヨークにいると知った彼は、父を探す旅へ出ます。
ところが、純粋でクリスマスへの喜びに満ちたバディと、仕事中心で現実的なウォルターは正反対。初めて見る大都会の常識を知らないバディは、行く先々で騒動を起こします。それでも彼のまっすぐさは、冷えかけていた家族の関係や街の人々を少しずつ変えていきます。
『エルフ』で覚える英語表現
1. What’s it like?|どんな感じ?
What’s it like?
そこはどんなところ?/どんな感じ?
What is … like? は、人・場所・物事の特徴や雰囲気を尋ねる形です。ここでの like は動詞の「好き」ではなく、「~のような」という意味の前置詞です。
- What’s New York like?(ニューヨークはどんなところですか)
- What’s your new job like?(新しい仕事はどんな感じですか)
- What’s she like?(彼女はどんな人ですか)
What does she like? なら「彼女は何が好きですか」と好みを尋ねます。What is she like? との語順と意味の違いに注意しましょう。
2. first off|まず最初に
First off, there are a few things you should know.
まず、知っておいたほうがいいことがいくつかある。
first off は、説明や話を始めるときの「まず最初に」です。first of all に近い意味ですが、より会話的で軽い響きがあります。
- First off, thank you for coming.(まず、来てくれてありがとう)
- First off, let’s check the schedule.(まずは予定を確認しましょう)
仕事の正式な説明では First や First of all、友人との会話やカジュアルな説明では First off が自然です。
3. leave it there|それをそこに置いておく
Leave it there.
それはそこに置いておいて。
leave + 物 + 場所 は「物をある場所に残す」「そのまま置いておく」という形です。leave を「出発する」だけで覚えていると見落としやすい用法です。
- Leave your bag here.(バッグはここに置いておいてください)
- I left my phone in the car.(携帯電話を車に置いてきました)
- Just leave the dishes there.(お皿はそこに置いておいて)
put は意識して物を「置く」という動作、leave は置いたあとその場を離れる、またはその状態のままにする感覚があります。
4. must have left|置き忘れたに違いない
I must have left it at home.
きっと家に置いてきたんだ。
must have + 過去分詞 は、過去の出来事について根拠をもとに「~したに違いない」と推測する形です。今、財布が見つからないため、過去に家へ置いてきたのだろうと判断しています。
- She must have forgotten.(彼女は忘れたに違いありません)
- They must have taken the wrong train.(彼らは電車を間違えたに違いありません)
must + 動詞 の「~しなければならない」とは異なり、have + 過去分詞 が続くと過去への推測になります。助動詞と完了形の組み合わせを整理したい方は、should have・must have・could haveなどの違いも参考にしてください。

5. hundreds of / thousands of|何百もの・何千もの
hundreds of や thousands of は、正確な数ではなく「非常にたくさん」を表すときにも使われます。
- I’ve seen it hundreds of times.(それを数え切れないほど見ました)
- Thousands of people visit the city.(何千人もの人がその街を訪れます)
- We have tons of food.(食べ物がたくさんあります)
two hundred people のように具体的な数字が前につく場合、hundred に複数形の s はつけません。一方、漠然と「何百もの」と言う場合は hundreds of になります。
初心者が『エルフ』で学びやすい理由
バディは人間社会の常識を知らないため、場所や物について素直な質問をします。そのため、What’s it like? や What does this mean? のような短く基本的な英語を見つけやすい作品です。
ただし、コメディ特有の速い掛け合いや文化的なジョークもあります。最初は日本語字幕で楽しみ、次に英語字幕で一つの表現だけ探しましょう。
- 短い質問を一つ選ぶ
- 登場人物の音をまねて3回言う
- 場所や持ち物を自分の日常へ置き換える
たとえば What’s New York like? の場所を London、your hometown、the new café に替えるだけでも練習になります。映画を使った基本的な学習手順は、映画で英語を学ぶ方法のまとめでも確認できます。
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