
Not that I know of. は、「私の知る限りでは、ありません」「少なくとも私は聞いていません」と答える英語です。単純な No. と違い、自分が把握していないだけで、絶対に存在しないとは断定しない返答です。
しゅみすけ(大山俊輔)
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Not that I know of.の意味
自然な日本語訳は、質問の内容によって次のように変わります。
- 私の知る限りでは、ありません。
- 少なくとも私は知りません。
- 聞いている範囲では、ないですね。
- 心当たりはありません。
A: Are there any changes to tomorrow’s schedule?
B: Not that I know of.
訳:A「明日の予定に何か変更はありますか?」B「私の知る限りでは、ありません」
Bは変更が絶対にないと保証しているのではなく、「自分には変更情報が届いていない」と答えています。

会話での働き:知識の範囲を限定する
Not that I know of. は、Yes / Noで答えられる質問、特に「〜はありますか」「誰か〜しましたか」「問題は起きていますか」と尋ねられたときに使われます。否定に「私が知っている範囲では」という留保を付けるため、仕事でも日常でも慎重で自然な返答になります。
ただし、自分が責任を持って確認すべき内容に使うだけでは不十分な場合があります。必要なら、Not that I know of, but I’ll check.(私の知る限りではありませんが、確認します)と続けましょう。
文法と語順を分解
この表現は、完全な文を省略した定型的な返答です。
- not:〜ではない
- that:ここでは「〜というほどには/〜ということでは」という省略的なつなぎ
- I know of:私が存在・事実について知っている
know of は「〜の存在を知っている」「〜について心当たりがある」です。たとえば Do you know of any good cafés nearby? は「近くに良いカフェをご存じですか」となります。
Not that I know of. は歴史的・構造的には「私が知っているものとしては、そうではない」という省略表現として定着しています。一語ずつ日本語に直すより、返答のまとまりで覚えるのが実用的です。
自然な例文:仕事・恋愛・日常
仕事:問題の有無
A: Has anyone reported a problem with the new system?
B: Not that I know of, but I’ll ask the support team.
訳:A「新しいシステムの問題を誰か報告していますか?」B「私の知る限りではありませんが、サポートチームに確認します」
仕事:決定事項
A: Is the deadline being moved?
B: Not that I know of. Friday is still the official deadline.
訳:A「締切は変更されますか?」B「私が知る限りでは変更されません。公式には今も金曜日です」
恋愛・人間関係
A: Is Maya seeing anyone right now?
B: Not that I know of.
訳:A「マヤは今、誰かと付き合っているの?」B「私が知る限りでは、いないよ」
日常
A: Does this building have a back entrance?
B: Not that I know of.
訳:A「この建物には裏口がありますか?」B「私の知る限りでは、ありません」
似た表現との違い
No.
No. は直接的な否定です。事実を確実に知っているときには明快ですが、情報が限定されているときには断定が強すぎる場合があります。
I don’t think so.
I don’t think so. は「そうではないと思います」。知識だけでなく、予想・判断にも使えます。Not that I know of. は、特に「自分が把握している情報にはない」という知識の範囲に焦点があります。
As far as I know, no.
As far as I know を使って、As far as I know, no. とも言えます。意味は近いですが、Not that I know of. のほうが質問への短い定型返答として会話的です。
I haven’t heard anything.
「何も聞いていません」と、情報が届いていないことを直接述べます。Not that I know of. は、聞いた情報だけでなく、自分が知る範囲全体を含みます。
よくある間違い
Not that I know.で止める
この返答では通常 of を付けて Not that I know of. と言います。know of が「そのようなもの・事実の存在を知っている」という働きをするためです。
確実な否定として使う
この表現には「私が知らないだけかもしれない」という余地があります。確実に存在しないと責任を持って言うなら、No, there aren’t any. のように明言します。
確認が必要なのに返答だけで終える
仕事で最新情報を求められているなら、but let me confirm を添えると、慎重さと行動の両方が伝わります。
この英語を知らなかったら?【しゅみすけ式】
この表現が出てこなくても、知っている単語で十分に言い換えられます。
- I don’t know about any.(私は一つも知りません)
- I haven’t heard anything.(何も聞いていません)
- I don’t think there are any.(ないと思います)
- I’m not sure, but I don’t think so.(確かではありませんが、違うと思います)
しゅみすけ(大山俊輔)
よくある質問
Not as far as I know.との違いは?
Not as far as I know. も「私の知る限りでは、ない」で、ほぼ同じ場面に使えます。Not that I know of. は「そのようなものについては知らない」、Not as far as I know. は「知識の及ぶ範囲では違う」と、構造上の焦点が少し異なります。
ビジネスでも使えますか?
使えます。口頭の会議やチャットでは自然です。正確さが重要な場面では、Not that I know of, but I’ll confirm and get back to you. のように確認を約束しましょう。
人について尋ねられたときにも使えますか?
使えます。Does anyone know the password? — Not that I know of. のように、人の知識・行動・存在についても答えられます。ただしプライバシーに関わる話では、知らない情報を推測しない配慮も必要です。
Not that I know of.の発音と会話のリズム
ノッ(ト)・ザッ・アイ・ノウ・オヴ。that と I をなめらかにつなぎ、文末の of を強く読みすぎないのがコツです。
前置き表現は、一語ずつ慎重に読むより、後ろの本題へ渡す一つのチャンクとして練習すると実際の会話で出やすくなります。まず前置きだけを三回、そのあと短い文を付けて三回音読してみましょう。
使える場面・避けたい場面
強い否定ではなく、自分の知識の範囲を限定する返答です。確実に「ない」と断言したい場面では No. や Definitely not. のほうが明確です。
メールや会議では、相手との関係と発言の重さも確認しましょう。親しい会話で自然な表現でも、契約・人事・謝罪など正確さが必要な場面では、前置きのあとに条件や事実を具体的に述べることが大切です。
追加例文で使い方を確認
- Is there another entrance? — Not that I know of.
別の入口はありますか。— 私の知る限りではありません。 - Has the date changed? — Not that I know of.
日程は変わりましたか。— 私の知る限りでは変わっていません。 - Does she have any allergies? — Not that I know of.
彼女にアレルギーはありますか。— 私の知る限りではありません。 - Are they dating? — Not that I know of.
二人は付き合っているの?— 私の知る限りでは違うよ。 - Is this café open on Sundays? — Not that I know of.
このカフェは日曜も開いていますか。— 私の知る限りでは開いていません。
よくある間違い
日本語訳だけで選ぶ
「私の知る限りではない」という訳だけを暗記すると、似た表現との違いが見えません。I don’t think so / Not as far as I knowと比べ、発言の目的が許可・驚き・条件・本音・立場の限定のどれなのかを確認しましょう。
前置きだけを丁寧にしすぎる
長い前置きのあとに曖昧な本題を続けると、かえって伝わりにくくなります。前置きは短く、本題は主語と動詞が明確な一文にするのが基本です。
Not that I know of.のFAQ
ビジネスでも使えますか?
使えます。ただし、正式な文書より会話・会議・比較的自然なメールに向く表現です。重要な条件は前置きだけで済ませず、具体的に書きます。
文頭以外でも使えますか?
多くの場合は文頭が最も自然です。文末や途中に置ける表現もありますが、学習段階では「Not that I know of., + 本題」の型から始めると安全です。
丁寧な表現ですか?
相手への配慮を示せますが、丁寧さは声の調子と後ろの内容にも左右されます。前置きがあっても、断定や批判が強すぎればきつく聞こえます。
会話で毎回使ってもよいですか?
必要な場面だけで使うほうが自然です。多用すると回りくどく聞こえるため、簡単な内容なら前置きなしで伝えてかまいません。
まず覚える一文は?
Is there another entrance? — Not that I know of.がおすすめです。自分の状況に名詞や時刻を入れ替え、口から出るまで繰り返しましょう。
まとめ
Not that I know of. は「私の知る限りでは、ありません」。単なるNoではなく、自分の知識の範囲に限って否定する慎重な返答です。確実でない情報を断定せず、必要なら but I’ll check を添えて使いましょう。










