
海外ドラマや英語ニュースで、被告人について He decided to plead out. と言っているのを聞くことがあります。直訳すると「外へ申し立てる」のように見えますが、実際には裁判で争わず、有罪答弁などによって刑事事件を決着させるという意味です。
ただし、plead out を日本語の「司法取引」と完全に同じものだと覚えると、少しずれることがあります。この記事では、意味と語感、よく使う形、plead guilty・plea bargain・be convicted との違いまで、例文とともに整理します。
※この記事は主に米国英語の用法を説明する英語学習記事です。国や地域によって刑事手続きは異なり、個別の法律相談を目的とするものではありません。
Contents
plead outの意味は?
plead out は、主に米国の法律・報道で使われる口語的な句動詞です。被告人が有罪または不抗争の答弁をし、正式な裁判(trial)まで争わずに事件を解決することを表します。検察側との答弁合意を伴うことが多いものの、合意の内容や量刑は事件によって異なります。
- plead:裁判で答弁する、申し立てる
- out:手続きの中から外へ出て、決着する感覚
つまり、ここでの out は単に「外へ」という場所ではなく、裁判で争うルートから抜けて事件を終わらせるイメージを加えています。
しゅみすけ(大山俊輔)
plead outの流れをイメージで理解しよう

米国の刑事事件では、被告人は罪状認否で guilty(有罪)、not guilty(無罪)、場合によっては no contest(不抗争)などの答弁をします。plead out は、その答弁を通じて事件が裁判へ進まずに解決することに注目した表現です。
答弁合意では、一部の罪状が取り下げられたり、検察側が一定の量刑を求めたりする場合があります。ただし、plead outだけで「減刑が保証される」とは言えません。最終的な量刑を裁判官が決める場合もあるためです。
よく使われる形と語順
decide / agree to plead out
「plead outすることを決める・同意する」という形です。
After talking with her lawyer, she decided to plead out.
弁護士と話したあと、彼女は裁判で争わずに答弁で決着させることにしました。
The defendant agreed to plead out before the trial began.
被告人は裁判が始まる前に、答弁によって事件を解決することに同意しました。
plead out to+罪状
to の後ろに、最終的に認める罪状を置くことがあります。
He pleaded out to a lesser charge.
彼はより軽い罪状を認める答弁をして、裁判を回避しました。
She pled out to one count of fraud.
彼女は詐欺罪1件について答弁し、事件を裁判前に決着させました。
過去形はpleadedとpledのどちら?
米国英語では pleaded と pled の両方を見かけます。一般的な文章や正式な法律文書では pleaded がよく使われ、会話や報道では pled も広く使われます。迷ったら、規則変化の pleaded out を使えば安全です。
場面別の自然な例文
英語ニュース
Two of the defendants pleaded out, while the third chose to go to trial.
被告人のうち2人は答弁で事件を決着させ、3人目は裁判で争うことを選びました。
海外ドラマ
If he pleads out now, he may avoid a long trial.
彼が今答弁で決着させれば、長い裁判を避けられるかもしれません。
事件についての会話
I thought the case would go to trial, but she pleaded out last week.
その事件は裁判になると思っていましたが、彼女は先週、答弁で決着させました。
弁護士との相談場面
We need to understand the offer before you decide whether to plead out.
答弁による決着を選ぶか決める前に、提示された条件を理解する必要があります。
plead outと似た法律英語の違い
plead outとplead guilty
plead guilty は「有罪を認めて答弁する」という正式で中心的な表現です。一方、plead out は、その答弁によって裁判をせずに事件を終える点に焦点があります。
He pleaded guilty to theft.
彼は窃盗罪について有罪答弁をしました。
He pleaded out before the case went to trial.
彼は事件が裁判になる前に、答弁によって決着させました。
plead outとplea bargain
plea bargain は、被告人の答弁と引き換えに罪状や求刑などについて検察側と取り決める合意・交渉を指します。plead out は、被告人が答弁して事件を決着させる行為や結果を表します。
They reached a plea bargain.
彼らは答弁取引で合意しました。
He pleaded out under the agreement.
彼はその合意に基づいて答弁し、事件を決着させました。
plead outとbe convicted
be convicted は「有罪判決を受ける・有罪と認定される」という結果です。裁判で有罪になる場合にも、答弁後に有罪判決が言い渡される場合にも使えます。詳しくは「「有罪になる」は英語で?be convicted・be found guiltyの違い」も参考にしてください。
日本人が間違えやすいポイント
「無罪を主張する」という意味ではない
plead には「懇願する」という意味もありますが、plead out は法律上の答弁についての表現です。「無罪を主張する」は通常 plead not guilty と言います。
司法取引と必ず一対一で対応するわけではない
日本語では説明上「司法取引」と訳されることがありますが、制度の範囲や仕組みは国によって異なります。英語の文脈では、誰が何に合意したのか、どの罪状に答弁したのかを確認することが大切です。
日常の「言い訳」には使わない
友人との口論や仕事上の交渉を終わらせる意味で plead out は使いません。刑事手続きについて使う、かなり限定された表現です。「抗弁する・異議を唱える」などの言い方は「「抗弁する」は英語で?plead・raise a defense・objectの違い」で整理しています。
しゅみすけ(大山俊輔)
すぐ出てこないときの簡単な言い換え
plead out が出てこなくても、次の基本的な英語で内容を伝えられます。
- He agreed to plead guilty.
彼は有罪答弁をすることに同意しました。 - The case ended without a trial.
その事件は裁判をせずに終わりました。 - They reached a plea agreement.
彼らは答弁について合意しました。
法律英語は、難しい句動詞を無理に使うより、分かっている事実を短い文で正確に伝えるほうが安全です。
まとめ
plead out は、主に米国英語で「有罪答弁などを行い、正式な裁判で争わずに刑事事件を決着させる」という意味です。答弁合意を伴うことは多いものの、必ず減刑される、あるいは日本の「司法取引」と完全に同じ、という意味ではありません。
- plead out:答弁によって裁判を回避し、事件を決着させる
- plead guilty:有罪を認めて答弁する
- plea bargain:答弁をめぐる検察側との合意・交渉
- be convicted:有罪判決を受ける・有罪と認定される
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