
順調に進んでいた計画に、予想外の問題が入り込んで止まってしまった。そんな場面で使えるのが throw a wrench in the works です。
直訳は「機械の仕組みの中へレンチを投げ込む」。実際には、計画・進行・仕組みを邪魔する、狂わせる、複雑にするという意味です。英国英語では throw a spanner in the works といいます。
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throw a wrench in the worksの意味
throw a wrench in the works は、順調に動いていた計画やプロセスに問題を持ち込み、予定どおり進まなくすることを表すイディオムです。
- 急な欠席でイベント準備が狂う
- システム障害で仕事の進行が止まる
- 新しい規則で旅行や契約の予定が複雑になる
人が意図的に妨害する場合にも、天候・故障・予定変更などが結果的に支障を生む場合にも使えます。
しゅみすけ(大山俊輔)
なぜ「レンチを機械に投げ込む」が邪魔する意味になる?
wrench は、ボルトやナットを回す工具の「レンチ」。the works は、機械を動かす歯車などの内部機構を指します。
動いている機械へレンチを投げ込めば、歯車に挟まり、全体が止まったり壊れたりします。この具体的な映像が、順調な計画に問題を入れて進行を止めるという比喩につながっています。

米国英語wrenchと英国英語spannerの違い
意味と使い方はほぼ同じですが、使う工具名が地域で異なります。
- 米国英語:throw a wrench in the works
- 英国英語:throw a spanner in the works
米国では工具を一般に wrench、英国では spanner と呼ぶ違いが、そのままイディオムに反映されています。話す相手に合わせられれば理想ですが、どちらも意味は理解されます。
よく使う形と語順
throw a wrench in the works
基本形です。過去の出来事なら threw、完了形なら thrown に変化します。
The delay threw a wrench in the works.
その遅れで計画が狂いました。
throw a wrench into the worksも使える
in の代わりに into を使うこともあります。intoは「外から中へ投げ込む」という動きをよりはっきり感じさせますが、意味に大きな違いはありません。
The new rule threw a wrench into the works.
新しい規則が計画に支障をきたしました。
put a wrench in the works
throw の代わりに put を使う形も見られます。投げ込む勢いは弱まりますが、「問題を生じさせる」という意味は同じです。
場面別の自然な例文
仕事・プロジェクト
The client’s last-minute request threw a wrench in the works.
クライアントの直前の要望で、計画が狂いました。
We were ready to launch, but a software bug threw a wrench in the works.
公開準備はできていましたが、ソフトウェアの不具合で進行に支障が出ました。
会議・イベント
Two speakers canceled, which threw a wrench in the works.
登壇者が2人キャンセルし、運営計画が狂いました。
海外旅行
The train strike threw a wrench in our travel plans.
鉄道ストライキで旅行計画が狂いました。
Rain might throw a wrench in the works, so let’s prepare an indoor option.
雨で計画に支障が出るかもしれないので、屋内案も用意しましょう。
家庭・日常
My car wouldn’t start, and that threw a wrench in my morning plans.
車のエンジンがかからず、朝の予定が狂いました。
恋愛・人間関係
His sudden move abroad threw a wrench in their plans to live together.
彼の突然の海外転居で、二人の同居計画に支障が出ました。
disruptとの違い
disrupt は「進行を中断・混乱させる」という標準的な動詞で、報道やビジネス文書にも使えます。
throw a wrench in the works は、順調だった仕組みに異物が入り込む映像があり、より会話的で印象に残る言い方です。
- The storm disrupted flights.
嵐が航空便を混乱させました。 - The storm threw a wrench in our vacation plans.
嵐のせいで休暇の計画が狂いました。
ruin・put paid toとの違い
ruin は「完全に台無しにする」。計画の続行が難しくなった結果まで強く表します。
throw a wrench in the works は支障や遅れが生じたことが中心で、工夫すれば計画を続けられる場合にも使えます。
計画や希望を最終的に実現不能にする英国表現は、put paid toの意味・使い方で詳しく解説しています。
pull the plugとの違い
pull the plugの意味・使い方は、計画・支援・サービスを意図的に「打ち切る」ことです。
throw a wrench in the works は進行を邪魔することですが、必ずしも中止を意味しません。
日本人が間違えやすいポイント
workではなくthe works
定型は in the works です。ここでは複数形の works が「内部機構・仕組み」を表します。
道具を実際に投げる話とは限らない
多くの場合、wrenchやspannerは比喩です。計画に問題を起こす出来事や人物を「歯車を止める工具」に見立てています。
人を主語にすると非難が強くなる
You threw a wrench in the works. は「あなたが台無しにした」と直接責める響きがあります。職場では、出来事を主語にして The change threw a wrench in the works. とすると穏やかです。
しゅみすけ(大山俊輔)
すぐ出てこないときの簡単な言い換え
イディオムを忘れても、次の基本表現で自然に伝わります。
- This caused a problem.
これが問題を引き起こしました。 - This affected our plan.
これが私たちの計画に影響しました。 - Now we can’t continue as planned.
これで予定どおり続けられなくなりました。 - This made things more difficult.
これで物事がより難しくなりました。
仕事で角を立てずに使う言い方
This change may throw a wrench in the works. Could we review the timeline?
この変更で進行に支障が出るかもしれません。スケジュールを見直せますか。
That creates a new problem for the project. Let’s discuss our options.
それによってプロジェクトに新しい問題が生じます。選択肢を話し合いましょう。
まとめ
throw a wrench in the works は「順調に進む計画・仕組みに問題を起こし、邪魔する・狂わせる」という米国英語のイディオムです。英国英語では throw a spanner in the works といいます。
動く歯車に工具が挟まる直訳イメージから覚えると、ニュアンスまで理解できます。まずは The delay threw a wrench in the works. と使ってみましょう。難しければ The delay affected our plan. でも十分伝わります。
ほかの完成した英熟語・定型表現は、英熟語・定型表現の親記事から確認できます。










