「比較的」は英語で?relatively・comparatively・fairlyの違い

比較的の英語表現と使い分け

「比較的」は、基準との相対評価なら relatively、二つ以上を比べるなら comparatively、会話で「かなり/わりと」なら fairly が自然です。

日本語の「比較的」を英語一語へ固定すると、場面によって意味がずれます。何の状態・程度・様子を説明するのかを先に分けると、自然な表現を選べます。

比較的を英語で言うと?

英語 中心の意味 場面
relatively ある基準と比べて 最も一般的
comparatively 比較対象に照らして やや文章的
fairly わりと、かなり 日常的な程度

三つの表現は日本語訳が重なることがありますが、焦点は異なります。まず最も一般的な表現を覚え、対象や話し手の態度によって切り替えましょう。

しゅみすけ(大山俊輔)

日本語訳だけで選ばず、「何が」「どのような状態か」を短い英語で考えると、使い分けが見えやすくなります。

場面別の使い分け

比較的を表す英語の場面別イラスト

relatively:ある基準と比べて

relatively は「ある基準と比べて」という意味を中心に持ち、最も一般的で使いやすい表現です。対象や比較基準を同じ文に入れると、何を比較的と評価しているのかが明確になります。

comparatively:比較対象に照らして

comparatively は「比較対象に照らして」という意味を中心に持ち、やや文章的で使いやすい表現です。対象や比較基準を同じ文に入れると、何を比較的と評価しているのかが明確になります。

fairly:わりと、かなり

fairly は「わりと、かなり」という意味を中心に持ち、日常的な程度で使いやすい表現です。対象や比較基準を同じ文に入れると、何を比較的と評価しているのかが明確になります。

自然な例文

This test is relatively easy.
このテストは比較的簡単です。

The second route is comparatively safe.
二つ目の道は比較的安全です。

The room is fairly quiet.
その部屋は比較的静かです。

例文を覚える時は、英単語だけでなく主語・動詞・対象の組み合わせも確認してください。自分の生活や仕事の名詞へ替えると、すぐに応用できます。

語順・品詞のポイント

relatively と comparatively は形容詞・副詞の前に置きます。何と比べるかを明示するなら compared with/to を使います。fairly は文脈により「かなり」にもなります。

副詞は置く位置によって修飾先が変わります。迷ったら短い主語と動詞で中心文を作り、その後へ程度や様子を足してください。

日常会話と仕事での違い

日常会話では、短く具体的な表現が自然です。仕事では対象、理由、期限、数値を添えると誤解を防げます。難しい副詞を使うことより、判断の根拠を示すことが大切です。

依頼文では Please や could you を加え、評価を述べる時は compared with、based on、because などで基準を明示すると、強すぎない言い方になります。

日本人が間違えやすいポイント

relative は形容詞で、relatively は副詞です。「比較的に」と機械的に comparatively だけを使う必要はなく、通常は relatively が自然です。

日本語の語順をそのまま移さず、まず出来事を言い、その後で程度や結果を説明しましょう。訳語が同じでも、肯定的か否定的か、意図があるか偶然かで英語は変わります。

簡単な英語で言い換える「しゅみすけ式」

専用表現が思い出せない時は、状態・理由・結果を二文へ分けます。次の基本語中心の言い換えでも意味は十分に伝わります。

It is easier than the other one.
もう一方より簡単です。

The room is quiet for this area.
この地域にしては静かです。

It is not very difficult.
それほど難しくありません。

しゅみすけ(大山俊輔)

難しい一語を探して止まるより、do、get、make、have、go、come などを使って、何が起きたかを説明しましょう。

会話で使うなら

A: How would you describe the situation?
状況をどのように説明しますか。

B: This test is relatively easy.
このテストは比較的簡単です。

短い答えの後ろに理由や具体例を一つ加えると、表現の意図が伝わります。仕事では数値や期限、日常会話では見たものや感じたことを添えるのがおすすめです。

関連表現

程度表現の使い分けと、日本語特有のニュアンス表現も参考にしてください。

場面から英語を選ぶ3ステップ

日本語の「比較的」だけを見て訳語を決めず、まず話し手が説明したい対象を確認します。次に、時間・量・配置・評価のどこへ焦点があるかを切り分けます。最後に、聞き手へ伝えたい結果や態度に合う語を選びます。迷ったときは次の順で判断すると、直訳によるずれを減らせます。

  1. 基準や周囲との関係で相対的→relatively
  2. 2つ以上を比較した結果→comparatively
  3. 会話で控えめに「かなり」→fairly

同じ日本語でも、旅行中の会話と業務報告では必要な精度が違います。会話では短い説明を優先し、仕事では基準・期間・比較対象などを補うと、英語表現の意味が安定します。

さらに使える場面別例文

主語や目的語だけを入れ替えるのではなく、実際に「比較的」と言いたくなる異なる状況で確認しましょう。声に出すときは、太字の英語を一つのまとまりとして練習してください。

  • This neighborhood is relatively quiet.
    この地域は比較的静かです。
  • The second task was comparatively easy.
    2つ目の課題は比較的簡単でした。
  • The instructions are fairly clear.
    説明は比較的分かりやすいです。
  • Housing is relatively affordable here.
    ここでは住宅費が比較的手頃です。
  • Our error rate is comparatively low.
    当社のエラー率は比較的低いです。
  • The station is fairly close to the hotel.
    駅はホテルから比較的近いです。

ニュアンスを深掘りするQ&A

似た表現は置き換えても大丈夫?

relatively は明示しない基準との相対評価にも使えます。何と比べるかを示すなら relative to や compared with を加えます。

自然な英文にする追加ポイントは?

fairly は文脈により「かなり」に近くなるため、客観的な比較報告では relatively が安全です。

フォーマル度はどう調整する?

日常会話では短い基本語や説明文が自然です。メール、報告書、規則の案内では、意味の範囲が明確な副詞・副詞句を選びます。ただし難しい語を使うこと自体が目的ではありません。相手が行動を判断するために必要な基準、期間、理由を一緒に示すことが、最も実用的な伝え方です。

英作文で確認してみよう

日本語を見たら、最初から一語訳を探さず、「何が」「どのように」「その結果どうなった」を英語の順番に並べます。たとえば主語+動詞を先に作り、そのあと適切な副詞または副詞句を足します。否定文や疑問文でも、修飾部分の位置は基本的に同じです。

完成した文は、①日本語の全場面を一つの英語へ押し込めていないか、②比較や期間の基準が聞き手に分かるか、③感情の強さが意図どおりか、の3点で見直しましょう。この確認だけで、辞書には載っていても場面に合わない訳をかなり減らせます。

比較的を使う追加の実践場面

ここでは家庭、旅行、仕事でそのまま応用できる例を確認します。前後の状況まで想像すると、それぞれの英語が選ばれる理由を理解しやすくなります。

  • The airport was relatively empty at that hour.
    その時間、空港は比較的空いていました。
  • This model is comparatively energy-efficient.
    この機種は比較的省エネです。
  • The recipe is fairly simple for beginners.
    そのレシピは初心者にも比較的簡単です。
  • Compared with last year, prices are low.
    昨年と比べると、価格は比較的低いです。

比較対象が曖昧だと、relatively cheap が何と比べて安いのか伝わりません。relative to similar products や compared with the previous version のように基準を補うと、仕事の説明が正確になります。

英作文では、まず短い基本文を作ってから必要な情報を加えます。副詞を置くだけで曖昧になる場合は、原因・比較対象・時間・結果をもう一文で説明してください。聞き手が同じ状況を思い浮かべられるかを基準にすると、自然で実用的な英文になります。

補足:「比較的安全」は relatively safe と言えますが、safe は安全を保証する語にも聞こえます。注意が必要なら safer than before や low-risk と比較範囲を明示しましょう。

比較結果を誤差なく伝える表現は、「正確に」の英語表現もあわせて確認してください。検索意図は別ですが、場面ごとの選択軸を補えます。

まとめ

「比較的」は、基準との相対評価なら relatively、二つ以上を比べるなら comparatively、会話で「かなり/わりと」なら fairly が自然です。

代表表現を一つ覚え、場面に応じて切り替え、迷ったら簡単な英語で理由や結果を説明する。この順序なら自然に伝えられます。

この記事を書いた人
しゅみすけ(大山俊輔)

b わたしの英会話および英語コーチングGRIT/be:RIZE代表。米国MBA取得、外資系企業4社での勤務経験を持ち、これまで多くの大人の英語学習を支援。日本語と英語の処理構造の違いに着目した「英語OS」の考え方をもとに、独学で伸び悩む人の学び直しをサポートしています。

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