
「分裂する」は英語で、細胞や集団が二つ以上に分かれるなら divide、物や組織が割れるなら split が基本です。何グループに分かれたかを言うなら split into、意見や社会が二分されるなら become divided が自然です。
日本語の「分裂する」を一語で置き換えず、何が、いくつに、どんな理由で分かれたかを考えましょう。
Contents
「分裂する」の主な英語表現
| 英語 | 中心的な意味 | 使う場面 | 代表例文 |
|---|---|---|---|
| divide | 部分・集団に分かれる | 細胞、集団、地域 | The cell divided. |
| split | 割れる・分裂する | 物、政党、組織 | The party split. |
| split into | 複数の組に分かれる | チーム、派閥、部分 | We split into two groups. |
| become divided | 意見が割れた状態になる | 社会、世論、チーム | The public became divided. |
一番自然な表現は?
細胞分裂や、一つのものが部分に分かれる客観的な変化には divide が使えます。組織や政党が対立によって割れるなら split が自然です。
- The cell divided into two.(細胞が二つに分裂しました)
- The party split over the issue.(その政党は問題をめぐって分裂しました)
日常会話で「二手に分かれよう」なら Let’s split into two groups. と言えます。意見が割れている状態を伝えるなら We are divided. が簡潔です。
しゅみすけ(大山俊輔)
日本語の「分裂する」と英語の意味のズレ
日本語では、細胞、組織、政党、社会、意見の対立までまとめて「分裂する」と言えます。英語では、単純な分割なら divide、亀裂や対立を伴うなら split、対立した状態なら be divided と焦点が変わります。
たとえば「チームが分裂した」は、単に二班に分けたなら The team was divided into two groups.、対立してまとまりを失ったなら The team split. が合います。

各表現の使い方と語順
divide:部分や集団に分かれる
divide は自動詞・他動詞の両方で使えます。divide A into B は「AをBに分ける」という形です。
- Cells divide and grow.(細胞は分裂して成長します)
- The river divides the city.(その川が街を分けています)
- We divided the class into four teams.(クラスを4チームに分けました)
語順はdivide A into Bの意味と使い方でも詳しく解説しています。
split:割れる・対立して分かれる
split は過去形・過去分詞も split です。物が割れる場合にも、組織が対立で分裂する場合にも使えます。
- The group split after the argument.(その集団は議論のあと分裂しました)
- The committee is split on the proposal.(委員会は提案をめぐり意見が割れています)
- The wood split in half.(木材が半分に割れました)
split into:いくつかの組に分かれる
split into + 数・グループ で、分かれた先を示します。
- Let’s split into pairs.(ペアに分かれましょう)
- The organization split into three factions.(組織は三つの派閥に分裂しました)
become divided / be divided:意見が割れる
become divided over / on + 問題 で「〜をめぐって意見が割れる」と表せます。be divided は分裂した状態です。
- The country became divided over the policy.(国はその政策をめぐって分裂しました)
- People are divided on this issue.(この問題について人々の意見は割れています)
対立そのものの表現は、「対立する」の英語表現も参考になります。
場面別に使える例文
独り言・英語日記
- Our group split into two today.(今日、私たちのグループは二つに分かれた)
- I felt divided about the decision.(その決断について気持ちが揺れた)
日常会話
- Let’s split into two teams.(二つのチームに分かれよう)
- The family is divided over the plan.(家族はその計画をめぐって意見が割れています)
仕事・ニュース
- The board is split on the merger.(取締役会は合併について意見が割れています)
- The company divided the department into two units.(会社は部署を二つの部門に分けました)
- The party split into rival factions.(政党は対立する派閥に分裂しました)
類似表現との違い
divide と split
divide は中立的な「分ける・分かれる」。split は割れ目や対立を伴う印象があります。ただし日常会話では、グループ分けにも split をよく使います。
split と break up
split は組織や集団の分裂、break up は恋人同士が別れることや集まりの解散によく使います。
be divided と disagree
be divided は集団全体の意見が複数に割れている状態。disagree は人同士が「同意しない」という行為です。
この英語を知らなかったら?【しゅみすけ式】
divideやsplitが出てこなくても、分かれた結果を基本語で伝えれば大丈夫です。
- It became two parts.(二つの部分になりました)
- We made two groups.(二つのグループを作りました)
- The team could not stay together.(チームは一つにまとまれませんでした)
- People had very different opinions.(人々の意見は大きく異なっていました)
- They went in different directions.(彼らは別々の方向へ進みました)
「何が分裂したか」だけでなく、いくつになったか、意見がどう違ったか、その後どうなったかまで言えば、簡単な英語でも具体的に伝わります。
しゅみすけ(大山俊輔)
よくある間違い
× The cell divided to two.
分かれた先には通常 into を使います。○ The cell divided into two.
× The party was split into an argument.
対立の原因は over を使います。○ The party split over the issue.
× The team splitted.
splitの過去形も split です。○ The team split.
divideとbe dividedを混同しない
We divided the team. は「私たちがチームを分けた」。The team was divided. は「チームが分かれていた」です。
FAQ
Q1. 「細胞が分裂する」は英語で?
A cell divides. が基本です。「二つに分裂する」は A cell divides into two. と言えます。
Q2. 「政党が分裂する」は?
The party splits. が自然です。原因を加えるなら The party split over the policy. とします。
Q3. 「社会が二分する」は?
Society becomes divided. や The issue divides society. が使えます。
Q4. 「意見が分裂している」は?
Opinions are divided. または People are divided on the issue. が自然です。
Q5. split intoとdivide intoの違いは?
どちらも「〜に分かれる・分ける」ですが、divide intoは中立的で説明的、split intoは会話的で、まとまりが分かれる感覚があります。
まとめ
「分裂する」は、細胞や集団なら divide、物や組織が割れるなら split、分かれた先を示すなら split into、意見や社会が割れるなら become divided と考えましょう。
難しい表現が出てこなければ、It became two parts. や People had different opinions. と、結果を基本語で伝えれば十分です。








