「著しく」は英語で?significantly・markedly・considerablyの違い

著しくの英語表現と使い分け

「著しく」は、統計的・実質的に大きいなら significantly、見て分かる変化なら markedly、量や程度がかなり大きいなら considerably を使います。

日本語の「著しく」を英語一語へ固定すると、場面によって意味がずれます。何の状態・程度・様子を説明するのかを先に分けると、自然な表現を選べます。

著しくを英語で言うと?

英語 中心の意味 場面
significantly 重要なほど大きく データ・差・影響
markedly 目立って明らかに 変化・改善
considerably かなり大幅に 量・程度

三つの表現は日本語訳が重なることがありますが、焦点は異なります。まず最も一般的な表現を覚え、対象や話し手の態度によって切り替えましょう。

しゅみすけ(大山俊輔)

日本語訳だけで選ばず、「何が」「どのような状態か」を短い英語で考えると、使い分けが見えやすくなります。

場面別の使い分け

著しくを表す英語の場面別イラスト

significantly:重要なほど大きく

significantly は「重要なほど大きく」という意味を中心に持ち、データ・差・影響で使いやすい表現です。対象や比較基準を同じ文に入れると、何を著しくと評価しているのかが明確になります。

markedly:目立って明らかに

markedly は「目立って明らかに」という意味を中心に持ち、変化・改善で使いやすい表現です。対象や比較基準を同じ文に入れると、何を著しくと評価しているのかが明確になります。

considerably:かなり大幅に

considerably は「かなり大幅に」という意味を中心に持ち、量・程度で使いやすい表現です。対象や比較基準を同じ文に入れると、何を著しくと評価しているのかが明確になります。

自然な例文

Sales increased significantly.
売上は著しく増加しました。

Her condition improved markedly.
彼女の状態は著しく改善しました。

The new model is considerably lighter.
新型は著しく軽くなっています。

例文を覚える時は、英単語だけでなく主語・動詞・対象の組み合わせも確認してください。自分の生活や仕事の名詞へ替えると、すぐに応用できます。

語順・品詞のポイント

三語とも動詞や比較級を修飾できます。significantly different、markedly better、considerably lower のように比較表現の前へ置くと自然です。

副詞は置く位置によって修飾先が変わります。迷ったら短い主語と動詞で中心文を作り、その後へ程度や様子を足してください。

日常会話と仕事での違い

日常会話では、短く具体的な表現が自然です。仕事では対象、理由、期限、数値を添えると誤解を防げます。難しい副詞を使うことより、判断の根拠を示すことが大切です。

依頼文では Please や could you を加え、評価を述べる時は compared with、based on、because などで基準を明示すると、強すぎない言い方になります。

日本人が間違えやすいポイント

significantly は必ずしも統計的有意差だけを指しませんが、研究文脈では専門的な意味を持ちます。数字があるなら具体値も添えましょう。

日本語の語順をそのまま移さず、まず出来事を言い、その後で程度や結果を説明しましょう。訳語が同じでも、肯定的か否定的か、意図があるか偶然かで英語は変わります。

簡単な英語で言い換える「しゅみすけ式」

専用表現が思い出せない時は、状態・理由・結果を二文へ分けます。次の基本語中心の言い換えでも意味は十分に伝わります。

Sales went up a lot.
売上が大きく増えました。

The result is very different now.
結果は今では大きく違います。

It became much lighter.
ずっと軽くなりました。

しゅみすけ(大山俊輔)

難しい一語を探して止まるより、do、get、make、have、go、come などを使って、何が起きたかを説明しましょう。

会話で使うなら

A: How would you describe the situation?
状況をどのように説明しますか。

B: Sales increased significantly.
売上は著しく増加しました。

短い答えの後ろに理由や具体例を一つ加えると、表現の意図が伝わります。仕事では数値や期限、日常会話では見たものや感じたことを添えるのがおすすめです。

関連表現

程度表現の使い分けと、日本語特有のニュアンス表現も参考にしてください。

場面から英語を選ぶ3ステップ

日本語の「著しく」だけを見て訳語を決めず、まず話し手が説明したい対象を確認します。次に、時間・量・配置・評価のどこへ焦点があるかを切り分けます。最後に、聞き手へ伝えたい結果や態度に合う語を選びます。迷ったときは次の順で判断すると、直訳によるずれを減らせます。

  1. 数値・成果に意味のある大きな差→significantly
  2. 以前と比べ見て分かる変化→markedly
  3. 量・程度がかなり大きい→considerably

同じ日本語でも、旅行中の会話と業務報告では必要な精度が違います。会話では短い説明を優先し、仕事では基準・期間・比較対象などを補うと、英語表現の意味が安定します。

さらに使える場面別例文

主語や目的語だけを入れ替えるのではなく、実際に「著しく」と言いたくなる異なる状況で確認しましょう。声に出すときは、太字の英語を一つのまとまりとして練習してください。

  • Sales increased significantly after the campaign.
    キャンペーン後、売上は著しく増加しました。
  • Her pronunciation has improved markedly.
    彼女の発音は著しく上達しました。
  • The new route is considerably shorter.
    新しい経路は著しく短くなっています。
  • Response times were significantly reduced.
    応答時間は著しく短縮されました。
  • The two plans differ markedly in cost.
    2つの案は費用面で著しく異なります。
  • Demand was considerably higher than expected.
    需要は予想より著しく高いものでした。

ニュアンスを深掘りするQ&A

似た表現は置き換えても大丈夫?

significantly はビジネスや研究で頻出しますが、統計学の statistically significant と日常的な「大きい」を混同しないようにします。

自然な英文にする追加ポイントは?

markedly は比較前後の違いが目立つ場面に向きます。considerably は比較級を自然に強められます。

フォーマル度はどう調整する?

日常会話では短い基本語や説明文が自然です。メール、報告書、規則の案内では、意味の範囲が明確な副詞・副詞句を選びます。ただし難しい語を使うこと自体が目的ではありません。相手が行動を判断するために必要な基準、期間、理由を一緒に示すことが、最も実用的な伝え方です。

英作文で確認してみよう

日本語を見たら、最初から一語訳を探さず、「何が」「どのように」「その結果どうなった」を英語の順番に並べます。たとえば主語+動詞を先に作り、そのあと適切な副詞または副詞句を足します。否定文や疑問文でも、修飾部分の位置は基本的に同じです。

完成した文は、①日本語の全場面を一つの英語へ押し込めていないか、②比較や期間の基準が聞き手に分かるか、③感情の強さが意図どおりか、の3点で見直しましょう。この確認だけで、辞書には載っていても場面に合わない訳をかなり減らせます。

著しくを使う追加の実践場面

ここでは家庭、旅行、仕事でそのまま応用できる例を確認します。前後の状況まで想像すると、それぞれの英語が選ばれる理由を理解しやすくなります。

  • The patient’s condition improved significantly.
    患者の状態は著しく改善しました。
  • Attendance dropped markedly in August.
    8月には出席率が著しく低下しました。
  • The hotel was considerably more expensive in summer.
    夏はホテルが著しく高額でした。
  • The update made a noticeable difference.
    更新によって目に見える大きな違いが出ました。

数値を出せるなら increased by 30 percent のように変化量を続けると、significantly の内容が具体的になります。主観的な感想だけなら noticeably や a lot のほうが会話になじむ場合があります。

英作文では、まず短い基本文を作ってから必要な情報を加えます。副詞を置くだけで曖昧になる場合は、原因・比較対象・時間・結果をもう一文で説明してください。聞き手が同じ状況を思い浮かべられるかを基準にすると、自然で実用的な英文になります。

補足:日常会話で硬く聞こえる場合は changed a lot、got much better のような基本語へ置き換えられます。報告では数値を添え、会話では実感を示す、と使い分けましょう。

変化の大きさと速さをさらに比べるなら、「急激に」の英語表現もあわせて確認してください。検索意図は別ですが、場面ごとの選択軸を補えます。

まとめ

「著しく」は、統計的・実質的に大きいなら significantly、見て分かる変化なら markedly、量や程度がかなり大きいなら considerably を使います。

代表表現を一つ覚え、場面に応じて切り替え、迷ったら簡単な英語で理由や結果を説明する。この順序なら自然に伝えられます。

この記事を書いた人
しゅみすけ(大山俊輔)

b わたしの英会話および英語コーチングGRIT/be:RIZE代表。米国MBA取得、外資系企業4社での勤務経験を持ち、これまで多くの大人の英語学習を支援。日本語と英語の処理構造の違いに着目した「英語OS」の考え方をもとに、独学で伸び悩む人の学び直しをサポートしています。

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