
「気兼ねする」を英語でどう言えばよいでしょうか。この日本語が表すのは、相手への遠慮や迷惑への心配から、自由に振る舞えず控えてしまうことです。英語では対象、原因、気持ちの強さによって言い分けます。
先に結論:行動を控えるなら hold back、迷惑を心配するなら worry about imposing、居心地の悪さなら feel awkward が自然です。
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「気兼ねする」の英語表現を比較
| 表現 | 中心の意味 | 例文 |
|---|---|---|
| hold back | 遠慮して言動を控える | Please don’t hold back—make yourself at home. 気兼ねせず、くつろいでください。 |
| worry about imposing on ~ | 相手へ負担をかけると心配する | I worried about imposing on your family. ご家族に迷惑をかけないか気兼ねしました。 |
| feel awkward about ~ | 遠慮や気まずさを感じる | I felt awkward about asking to stay another night. もう一晩泊めてほしいと頼むのは気兼ねしました。 |
訳語だけを見ると似ていますが、いつでも交換できるわけではありません。まず「何がそう感じさせたか」「一時的か続いているか」「感情か行動か」を確認します。
しゅみすけ(大山俊輔)
日本語の意味を三つに分ける
- 対象:人、物、場所、出来事、自分の行動
- 反応:心配、不快、後悔、共感、ためらい
- 結果:避ける、考え続ける、行動を控える、誰かへ伝える
英語ではこの三点を一語で包まず、主語・動詞・補語に分けます。日本語の曖昧さをそのまま残すより、短い情報を足すほうが自然です。日本語特有の繊細な気持ちを英語で表す考え方も参考になります。
代表表現の違いと使い方
1.hold back:遠慮して言動を控える
Please don’t hold back—make yourself at home.
気兼ねせず、くつろいでください。
中心となる表現です。対象や理由を後ろへ加えると、日本語で省かれた情報を自然に補えます。
2.worry about imposing on ~:相手へ負担をかけると心配する
I worried about imposing on your family.
ご家族に迷惑をかけないか気兼ねしました。
似ていますが焦点が異なります。話し手の気持ちなのか、対象が与える印象なのかを見分けましょう。
3.feel awkward about ~:遠慮や気まずさを感じる
I felt awkward about asking to stay another night.
もう一晩泊めてほしいと頼むのは気兼ねしました。
強さや視点が変わる表現です。文脈によっては便利ですが、相手への断定にならないよう注意します。

文法・前置詞・語順
hold back は自動詞的に「控える」、hold back+目的語で「~を抑える」にもなります。impose on+人は「人の好意につけ込む・負担をかける」。feel awkward about+名詞・動名詞、feel free to+動詞は「遠慮なく~する」の定番です。
形容詞を使うなら be/feel+形容詞、出来事が感情を起こすなら make+人+形容詞、動詞を使うなら目的語や前置詞を確認します。理由は because+文、because of+名詞、about+名詞・動名詞などで補えます。短い基本形を先に作ってから情報を足すと、語順が崩れません。
場面別の自然な例文
訪問
Feel free to use the kitchen.
気兼ねなくキッチンを使ってください。
仕事
Don’t hesitate to ask questions.
気兼ねなく質問してください。
宿泊
I hope I’m not imposing by staying here.
ここに泊まることでご迷惑になっていないとよいのですが。
会議
I held back because everyone else seemed busy.
みんな忙しそうだったので、気兼ねして発言を控えました。
日常会話では自分の感じ方を率直に述べられますが、仕事では人格や能力の決めつけを避け、見えた事実と影響を具体的に言うほうが適切です。恋愛や家族の会話でも、You are … より I feel … や It made me … の形が対立を和らげます。
フォーマル度と強さの調整
強い表現を和らげるには a little、somewhat、may、seem、I’m not sure why, but … が役立ちます。逆に、とても強い状態なら really、deeply、completely を使えます。ただし、強い心理語を人へ直接貼ると攻撃的に聞こえることがあります。自分の観察として述べ、原因や具体例を添えてください。
日本人が間違えやすいポイント
reserve は「予約する」「取っておく」で、遠慮するという意味の気兼ねには通常使いません。hesitate は一回のためらいに向き、気兼ねして継続的に控える様子なら hold back が合います。「気兼ねなく」は without worry の直訳より feel free to が自然です。
日本語の漢字や比喩を部分ごとに直訳しないことも大切です。英語では同じ比喩が共有されないことがあります。辞書の候補が複数出たら、その語が人を主語にするのか、出来事を主語にするのか、どの前置詞を取るのかまで確認しましょう。
しゅみすけ式:簡単な英語で言い換える
ぴったりの慣用句が出なくても、①何が起きた、②どう感じた、③どうなった、の順で説明できます。一文に詰め込む必要はありません。
- I didn’t want to bother you.
あなたの邪魔をしたくありませんでした。 - I thought I might cause trouble.
迷惑をかけるかもしれないと思いました。 - Please use it whenever you want.
いつでも使ってください。
使っているのは feel、think、want、make、happen など基本語です。最初の一文で状況を示し、次の一文で気持ちを述べるだけでも意味は伝わります。詳しくは難しい日本語をやさしい英語へ言い換える7ステップをご覧ください。
しゅみすけ(大山俊輔)
関連表現
まとめ
「気兼ねする」は一つの英単語に固定できません。行動を控えるなら hold back、迷惑を心配するなら worry about imposing、居心地の悪さなら feel awkward が自然です。 対象・原因・強さを分け、必要なら二文で説明してください。日常会話でも仕事でも、直訳より正確で自然な英語になります。










