「気を遣う」は一つの英語に固定できません。相手を思いやるならbe considerate、注意を向けるならbe mindful of、相手に心配や遠慮をさせるならworry aboutやfeel uncomfortableを使い分けます。
この記事では、「気を遣う」を直訳で一語に決めず、日常会話・仕事・人間関係などの場面に分けて、自然な英語、目的語の置き方、前置詞、よくある間違いまで整理します。最後に、難しい表現が出てこないときの簡単な言い換えも紹介します。
Contents
「気を遣う」の英語を先に一覧で確認
| 英語表現 | 中心となる意味 | 基本の型 |
| be considerate | 相手の気持ち・都合・負担を考えて行動する | be considerate of/toward A |
| be mindful of | 忘れずに意識し、注意や配慮を向ける | be mindful of A / be mindful that ... |
| worry about / feel uncomfortable | 「気を遣って疲れる」「遠慮して落ち着かない」を説明する | worry about A / feel uncomfortable around A |
しゅみすけ(大山俊輔)
be considerate:相手の気持ち・都合・負担を考えて行動する
be considerateの基本形はbe considerate of/toward Aです。日本語では目的語や相手を省略しやすい一方、英語では「何を」「誰に」「何と比べて」を文の中に置くと意味が明確になります。
- It was considerate of you to call first.
先に電話してくれて気遣いがありました。 - Please be considerate of the other guests.
ほかのお客様にも配慮してください。 - She’s always considerate toward new employees.
彼女は新入社員にいつも気を配ります。
会話では前後の状況が明らかなら短く言えますが、仕事の連絡では対象を省かないほうが誤解を防げます。依頼にするときはPlease ...、少し柔らかくするならCould you ...?、自分が担当すると伝えるならI'll ...が便利です。
be mindful of:忘れずに意識し、注意や配慮を向ける
be mindful ofの基本形はbe mindful of A / be mindful that ...です。日本語では目的語や相手を省略しやすい一方、英語では「何を」「誰に」「何と比べて」を文の中に置くと意味が明確になります。
- Be mindful of the time difference.
時差に気を配ってください。 - We should be mindful of her situation.
彼女の事情に配慮すべきです。 - I’m trying to be mindful of my tone.
自分の口調に気をつけています。
会話では前後の状況が明らかなら短く言えますが、仕事の連絡では対象を省かないほうが誤解を防げます。依頼にするときはPlease ...、少し柔らかくするならCould you ...?、自分が担当すると伝えるならI'll ...が便利です。
worry about / feel uncomfortable:「気を遣って疲れる」「遠慮して落ち着かない」を説明する
worry about / feel uncomfortableの基本形はworry about A / feel uncomfortable around Aです。日本語では目的語や相手を省略しやすい一方、英語では「何を」「誰に」「何と比べて」を文の中に置くと意味が明確になります。
- Don’t worry about me. I’m fine.
私には気を遣わないで。大丈夫です。 - I feel like I have to watch what I say around him.
彼の前では発言に気を遣います。 - You don’t have to be so formal with us.
私たちにはそんなに気を遣わなくていいですよ。
会話では前後の状況が明らかなら短く言えますが、仕事の連絡では対象を省かないほうが誤解を防げます。依頼にするときはPlease ...、少し柔らかくするならCould you ...?、自分が担当すると伝えるならI'll ...が便利です。
場面別:「気を遣う」を自然に言い分ける
| 日本語の場面 | 自然な英語 |
| 相手を思いやる | be considerate of others |
| 事情に配慮する | be mindful of the circumstances |
| 言葉を選ぶ | watch what you say |
| 目上の人に遠慮する | feel uncomfortable around your boss |
| 来客に気を配る | make sure the guest is comfortable |
| 気を遣わないで | Don't worry about me |
同じ日本語でも、日常生活では動作が見えているため短い基本語が好まれます。一方、仕事では、対象・判断基準・担当者・期限などを具体的に伝える必要があります。英語表現の難しさよりも、必要な情報が文に入っているかを優先してください。
自動詞・他動詞、目的語と前置詞
英語では動詞の後ろにそのまま目的語を置く形と、前置詞を介して相手・場所・比較対象を示す形を区別します。この記事で紹介した基本形を、単語ではなく短いかたまりで覚えるのが安全です。
be considerate of/toward A:相手の気持ち・都合・負担を考えて行動するbe mindful of A / be mindful that ...:忘れずに意識し、注意や配慮を向けるworry about A / feel uncomfortable around A:「気を遣って疲れる」「遠慮して落ち着かない」を説明する
代名詞を使う場合も語順に注意します。また、目的語が長い仕事文では、誰が何をするかを先に置き、補足情報を後ろへ続けると読みやすくなります。受け身は、行為者より対象や結果を中心に述べたいときに使えます。
日常会話と仕事での違い
日常会話では短く、結果を伝える
家庭や友人との会話では、目の前の状況を共有しているので、基本動詞や短い説明で十分です。完璧な専門語を思い出そうとして会話を止めるより、目的や結果を一文足すほうが伝わります。
仕事では対象と基準を明示する
仕事の英語では、「気を遣う」という行為だけでなく、対象、相手、期限、理由、完了した結果まで示すと実務的です。依頼するときはCould you ... by Friday?、進捗を伝えるならI've ...、今後の担当を示すならI'll ...の型が役立ちます。
日本人が間違えやすいポイント
- take careは「世話をする・注意する」が中心で、「相手に気を遣う」の万能訳ではありません。
- considerateは人の性格や行動を褒める語、considerは案や事情を検討する動詞です。
- 「気を遣って疲れる」は英単語一語より、I have to watch what I say.のように行動を説明すると自然です。
辞書の最初に載っている訳だけで決めると、文法的には正しくても場面に合わない英語になることがあります。表現を覚えるときは、代表的な目的語と一緒に声に出し、自分の生活や仕事の内容へ置き換えてみてください。
しゅみすけ(大山俊輔)
しゅみすけ式:「気を遣う」が出てこないときの簡単な言い換え
専門的な単語が出てこないときは、①基本動詞を使う、②目的を説明する、③結果を説明する、④一文を二文に分ける、の順で考えます。次の表現なら中学英語を中心に組み立てられます。
- I tried to make her comfortable.
彼女が居心地よく過ごせるようにしました。 - I chose my words carefully.
言葉を慎重に選びました。 - Please relax. You don’t have to worry about us.
くつろいでください。私たちに気を遣わなくて大丈夫です。
たとえば「気を遣う」という日本語をそのまま訳せなくても、実際に行った動作や変化を説明すれば相手は理解できます。会話では、一語の正解よりも、短い文を止まらずに続けることが大切です。
ミニ会話で確認
A: What are you doing?
何をしているのですか。
B: I’m dealing with it now. I want to make sure everything is clear.
今対応しています。すべて明確になっているか確かめたいです。
A: Do you need any help?
何か手伝いましょうか。
B: Thanks. Could you check this part with me?
ありがとう。この部分を一緒に確認してもらえますか。
よくある質問
最も一般的な「気を遣う」の英語はどれですか?
最も一般的な表現は場面によって変わります。まずはこの記事の一覧で、自分がよく使う場面に近い表現を一つ選び、代表例文ごと覚えてください。
フォーマルな仕事でも使えますか?
はい。ただし日常的な表現でも、対象・期限・理由を明示すれば仕事で十分使えます。より事務的な語が必要な場面だけ、フォーマルな選択肢を使いましょう。
前置詞まで覚える必要がありますか?
必要です。動詞一語だけでなく、be considerate of/toward Aのような基本形で覚えると、実際の会話やメールで語順に迷いにくくなります。
関連表現
似た場面の表現もあわせて確認すると使い分けが整理できます。気遣い・人を支える英語表現の記事では、関連する意味・語順・例文を詳しく解説しています。
まとめ
- be considerate:相手の気持ち・都合・負担を考えて行動する
- be mindful of:忘れずに意識し、注意や配慮を向ける
- worry about / feel uncomfortable:「気を遣って疲れる」「遠慮して落ち着かない」を説明する
「気を遣う」は、日本語に対応する英単語を一つ暗記するより、場面と目的語をセットにして覚えるほうが実践的です。迷ったときは、難しい表現にこだわらず、何をしたかと結果を簡単な英語で説明してみてください。
「気を遣わせてごめん」を英語で言う
相手が自分のために無理をした場面では、直訳よりSorry to make you worry.やYou didn’t have to go to so much trouble.が自然です。感謝を中心にするならThank you for being so thoughtful.と言えます。日本語の謝罪をそのまま移すより、心配・手間・思いやりのどれを指すか具体化します。










