
「人間不信になる」は、一つの英単語へ機械的に置き換えられません。裏切りなどをきっかけに人全般を信じにくくなるという、原因・強さ・続く時間の違う状態を含むからです。会話の中心は lose faith in people。焦点により have trouble trusting people、be wary of others を使い分けます。
結論:lose faith in people は「人間への信頼そのものを失う」、have trouble trusting people は「人を信じることが難しい状態を説明する」、be wary of others は「他人への警戒を解かない」ときに自然です。相手を責める言い方か、自分の状態を説明する言い方かも意識しましょう。
しゅみすけ(大山俊輔)
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「人間不信になる」の主な英語表現
lose faith in people:人間への信頼そのものを失う
lose faith in people は今回の日本語に最も広く対応する表現です。現在の状態なら現在形、一度の経験なら過去形、続いているなら I’ve been… を使います。強い表現ほど原因を because、after、since などで補うと誤解が減ります。
That experience made me lose faith in people.
その経験で人間不信になりました。
have trouble trusting people:人を信じることが難しい状態を説明する
have trouble trusting people は焦点を変えた言い方です。形容詞は feel や be の後ろに置き、名詞を伴う表現では about、with、by など決まった前置詞まで一緒に覚えます。日本語の助詞をそのまま英語へ移さないことが大切です。
I have trouble trusting people now.
今は人を信じるのが難しいです。
be wary of others:他人への警戒を解かない
be wary of others は気持ちの別の側面を具体化します。強い言葉は、軽いぼやき、比喩、深刻な相談のどれかが文脈で変わります。原因と必要な助けを次の文で足すと相手が受け取りやすくなります。
She became wary of others after being betrayed.
裏切られてから彼女は人を警戒するようになりました。

場面ごとの自然な使い分け
日常会話・恋愛・家族
親しい相手には短く言えますが、断定の強い英語は相手への非難に聞こえることがあります。I feel… から始め、because of what happened や since we talked と背景を添えましょう。
I don’t know how to explain it, but this has been hard for me.
うまく説明できませんが、これは私にとってつらいことでした。
Could you listen without trying to fix it?
解決しようとせず、話を聞いてくれる?
仕事・学校
仕事では感情だけで終わらせず、業務への影響と必要な対応を伝えます。I’m having trouble focusing(集中しにくい)、I need some time to process this(整理する時間が必要)なら、過度に私的になりません。
I’m having trouble focusing today, so may I review this tomorrow morning?
今日は集中しにくいので、明朝確認してもよいですか。
I need a short break before we continue.
続ける前に少し休憩が必要です。
相談・フォーマルな説明
上司や専門家へ相談するときは、いつから、どのくらい頻繁に、睡眠・食事・集中へどんな影響があるかを具体化します。診断名を自分で断定せず、I’ve been feeling…、It has become difficult to… と観察した状態を述べると正確です。
文型・目的語・前置詞
feel + 形容詞 は主観的な状態、be + 過去分詞 + by/with + 名詞 は原因によってその状態になる形です。verb + about + 出来事 では、何について感じるかを示します。
- I feel + adjective. 今の状態を述べる。
- I feel adjective about + noun/動名詞. 原因を添える。
- Something makes me feel + adjective. 出来事を主語にする。
- I’ve been feeling… 最近続いている状態を表す。
always、everyone、nothing などの全称語は気持ちを強く断定します。実際には一時的な状態なら right now、lately、sometimes で範囲を限定すると、自然で正確になります。
さらに使える自然な例文
I didn’t expect to feel this strongly.
こんなに強く感じるとは思いませんでした。
I’ve felt this way since that conversation.
あの会話以来、ずっとこの気持ちです。
The situation is affecting my sleep and concentration.
この状況は睡眠と集中力に影響しています。
I need time before I can talk about it calmly.
落ち着いて話せるまで時間が必要です。
Thank you for listening without judging me.
決めつけずに聞いてくれてありがとう。
I’m not asking you to solve it; I just want you to understand.
解決してほしいのではなく、理解してほしいんです。
日本人が注意したいポイント
強さを一段階ずつ選ぶ
日本語では軽いぼやきでも、hate、paranoid、consumed、trapped などは深刻に聞こえます。軽い気持ちなら a little upset、uncomfortable、having a rough day に弱めることもできます。
You を主語にして責めない
You make me… は原因を相手へ強く向けます。関係を保ちながら話すなら、I felt… when… と自分の経験として述べましょう。事実と評価を分けると会話を続けやすくなります。
比喩と実際の危機を区別する
比喩的な強い表現だけでは、相手が緊急性を判断できません。安全に関わる状況や身体症状がある場合は、具体的な事実と必要な助けをはっきり伝えてください。
しゅみすけ式:簡単な英語で言い換える
難しい一語が出ないときは、①何があった、②どう感じる、③どうしたい、の3文へ分けます。今回なら次のように言えます。
Someone hurt me, so it is hard for me to trust people now.
簡単な語だけで「人間不信になる」の原因と状態を具体化しています。
Something happened. I feel very upset. I need some time.
あることが起きました。とても動揺しています。少し時間が必要です。
I can’t think clearly right now. Can we talk later?
今ははっきり考えられません。あとで話せますか。
しゅみすけ(大山俊輔)
詳しい組み立て方は、難しい英語をやさしく言い換える7つの手順も参考にしてください。
似た感情語との違い
sad は悲しさ、upset は動揺・不満、anxious は先への不安、frustrated は思いどおりにならない苛立ち、disappointed は期待が外れた落胆です。「人間不信になる」全体を一語へ押し込まず、その場面で中心となる感情を選びます。日本語の微妙な気持ちを表す英語一覧もあわせて確認できます。
相手へ助けを求める言い方
気持ちを説明したあとに、相手へ何をしてほしいかを一文で加えると会話が前へ進みます。Can you stay with me for a while?(しばらく一緒にいてくれる?)、Could you help me think through my options?(選択肢を整理するのを手伝ってくれますか)、I don’t need advice right now. I just need you to listen.(今は助言ではなく、ただ聞いてほしいです)のように具体化しましょう。英語では感情の名前を完璧に選ぶことより、必要な支援を分かる形で伝えることが実用上大切です。
まとめ
「人間不信になる」は lose faith in people を中心に、人を信じることが難しい状態を説明するなら have trouble trusting people、他人への警戒を解かないなら be wary of others を選びます。原因・強さ・継続時間・相手に求めることまで添えると、日常でも仕事でも自然です。言葉が出ないときは Someone hurt me, so it is hard for me to trust people now. のように簡単な文へ分けましょう。










